こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「細胞内の水分を増やすために出来ること」というテーマで、話をしていきたいと思います。

前回、ペットボトル飲料は熱中症の予防にならないし、かえって危険なんですよっていうことで、ペットボトル症候群の話をしましたが、

その中で、人の体のって、6割が水分で、
その6割の中の、3分の2が、細胞内にある水分で、
残りの3分の1が、細胞の外にある水分ですよって話をしました。

そして、その細胞内の水分が、ペットボトル飲料を飲むことで、かえって減っちゃって、色んな問題を引き起こしますよって話をしましたが、

じつはこの、細胞内の水分っていうのがメチャメチャ大事で、

肌のハリだったり、シミだったりシワだったり、細胞の元気さだったり、代謝の良さだったり、免疫だったり、

まあ、要するに、若さって、実はこの細胞内の水分がどれだけあるか、

どれだけ細胞に水分を蓄える力があるかっていうのが大きな要素の一つだったりするんですね。

なので、今回は、この細胞内の水分、細胞の保水率を上げるために出来ることっていう話をしてみようと思います

前回の動画で、電解質のバランスが崩れると、細胞の中の水分である、細胞内液と、
細胞の外の水分である、細胞外液の調節がうまく行かなくなって、

水分を一生懸命取ってるのに、かえって細胞内の水分が減って脱水しちゃうよ、なんて話をしました。

細胞内の水分が少なくなると、細胞自体のみずみずしさが無くなって、
イメージ的にはしわくちゃのおばあちゃんになるみたいなのを想像してもらうと良いですが、

細胞内の水分が減っちゃうことで、まあ、単純に言うと、老化しちゃうってことですよね。

逆に、細胞内の水分をしっかり保って、みずみずしい細胞になれば、
人の体って細胞がいっぱい集まって出来てるわけですから、
体そのものも、みずみずしい体になるし、
神経だって、脳だって細胞の塊なんだから、脳や神経の働きだって良くなりますよね。

細胞内の水分をしっかり確保できる体にするってことが、ものすごく大事なんですよってことが分かってもらえると思います。

じゃあ、細胞内の水分をしっかり保つためにどうしたら良いのか?

その方法を説明する前に、この辺りをもうちょっと詳しく話すと、

人の体にとって、水分ってメチャメチャ大事なので、

水分をしっかり保とうっていう色んな働きがあるんですが、

その中で、副腎のホルモン、副腎皮質ホルモンっていうのがあるんですが、

これは、どんなホルモンかって言うと、コルチゾールとアルドステロンっていうホルモンなんですが、

コルチゾールっていうのは、ストレスがあった時に出るホルモンなんですね。

ストレスに対応するために、
蛋白質の合成を抑制したり分解を促進したり、
糖新生っていって、肝臓でタンパク質から糖を作るのを促進したり、
血中への脂肪酸とかグリセロールの放出を増加させたりすることで、
血糖値を上昇させたりとか、

あとは、抗炎症作用とか、カルシウムの代謝に関わったり、
リン脂質の合成に関わったり、

さらに、脳の働き、特に認知機能や情動、つまり社会的な働きとか、感情的な部分に関わったりすることで、抗ストレス作用を持っている、そういう働きを持っているのが、コルチゾールですよね。

そしてもうひとつの、アルドステロンっていうのは、
腎臓の集合管とか、唾液腺とか、汗腺に作用して、Naイオンの再吸収とKイオンの排出をして、体の中のイオンのバランスを整えることで、体の中の水分の量を調節するっていう働きがあるホルモンなんですね。

そして、このアルドステロンによって、腎臓の集合管で、Naイオンの再吸収とKイオンの排出をコントロールしようとするんですが、

この腎集合管細胞の、同じ受容体に、コルチゾールも結合しちゃうので、

コルチゾールがドバっと出て、血中濃度が高い状態が続いてると、アルドステロンの結合が阻害されちゃって、

そうなるとどうなるかって言うと、
Naイオンの再吸収とKイオンの排出がスムーズに行えなくなるんですね。

そうすると、細胞内の水分を保てなくなったり、塩分が不足したり、そういう事が起きるんです。

なので、細胞の保水率を下げる1つ目の原因は、ストレスなんですね。

あとは、交感神経が高い状態が長く続くとか、
血糖値が高い状態が長く続くとか、

そういう状態が続くことで、細胞内の保水率は下がっちゃいます。

ストレスっていうと、精神的なストレスを思い浮かべるかも知れませんが、
精神的なストレスだけじゃなくて、
身体的なストレスも、環境的なストレスも、睡眠不足だったり栄養不足だったりも、そういうの全部ひっくるめてストレスなので、

そういうストレスの中で、手軽に出来るもの、

まずは、肉体的なストレスを解消していくっていうことと、栄養的なストレスを解消していくってことが、手を付けやすいので、そこからしていくと良いですね。

肉体的なストレスということでは、適度な運動をするとか、整体などで体を整えるということもとっても効果があります。

後は栄養的なストレスですが、これはこの後の話とも関連するので、後で話しますが、

細胞の保水率を下げる原因の1つ目が、ストレスでしたが、

もう一つの原因は、タンパク質やビタミンやミネラルの不足です。

まずタンパク質ですが、

人の体って、アミノ酸プールっていうのがあって、

ココから、タンパク質が合成されたり、タンパク質が分解されてアミノ酸に戻ったり、
異化と同化っていうのを繰り返して、体っていろんな組織を作ってるんですね。

そして、入ってくるのは基本的に食事だけで、
出ていくのは、その人の体重と運動量に比例して出ていっちゃうんです。

なので、入ってくるものが少なくて、出てくものが多いと、ドンドンこの蓄えが減っていっちゃうんですね。

このアミノ酸プールにたまってる量が足りないと、何が起きるかっていうと、

まず、アミノ酸からタンパク質が合成されると、一緒に水分子も作られるんですね。

なので、アミノ酸がしっかりあって、それを材料として体が使うために合成するたびに、細胞内には水が増えるってことです。

もう一つは、アルブミンですね。

アルブミンもタンパク質なんですが、

アルブミンは血漿タンパクのうち約60%を占めていて、100種類以上ある血漿タンパクの中で最も量が多いタンパク質で、

血管内に水を保持する働きをになってます。

このアミノ酸プールにしっかりアミノ酸が溜まってれば、アルブミンも、十分に作ることが出来て、
それによって、血液中の水分をしっかり保持することが出来ます。

逆にアルブミンが足りないと、血管内の水分量を保持できないので、それが血管の外に漏れ出して、
いわゆるむくみですよね、そういう原因にもなりますし、

アルブミンがしっかりあって、血管内にしっかり水分を保つことができていれば、
汗の材料って、血液の中の水分なので、汗をしっかりかくことも出来るようになるし、
末梢の血流も良くなることで、
熱を外に逃がしやすくなって、体温が上がりにくい体になって、

熱中症の予防にも繋がりますし、脱水症にもなりにくい体になります。

さらに、血液中の電解質のバランスを保つので、細胞内液と細胞外液の水分のバランスを取るのにも役立ちます。

つまり、みずみずしい細胞を維持するためには、しっかりとタンパク質をとって、
体の中でタンパク質を合成したり分解したりするのに必要なビタミンとミネラルをしっかりと取ることで、

血液中の水分量も十分に保ち、細胞内の水分もしっかり保つことに繋がるってことですね。

まとめると、

細胞の保水率を高めて、みずみずしい細胞を保つためには、

規則正しい生活をして、適度な運動をしたり、体を整えることで、余分なストレスを減らして、

さらに、
スポーツドリンクとか、ペットボトル飲料などを含んだ、糖質を極力避けて、
タンパク質とビタミン・ミネラルをしっかり取ることが大事になるということですね。

夏に向けて、脱水も起きやすいですし、熱中症にもなりやすいですし、
さらには、そこから色んな問題にも繋がりますから、

細胞をみずみずしい状態に保つために出来ること、ぜひ意識してみてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。