こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、イップスの解消法について紹介したいと思います。

そもそも、イップスっていうのはどういうのかと言うと、

もともとはゴルフで言われていた言葉で、大事なところで、例えばパターを外してしまって、それがショックとしてカラダが覚えてしまって、

それから、思ったようにパターを打つのができなくなっちゃったりっていう感じで、

沢山練習をして、習得して、無意識にできるようになっていたはずの動きが

大事な試合での失敗とか、想定外のミスとかによって、

それ以降思うようにできなくなっちゃう、そういう運動障害のことで、

これ、今ではゴルフだけじゃなくて、野球やテニスとか、スポーツだけじゃなくて、音楽の演奏だったり、もう色んなところで使われるようになってます。

これ、いくら練習しても、繰り返し繰り返し、その問題を克服しようとして頑張っても、

意識レベルでおきてることじゃないので、なかなか克服することって難しいんですよね。

有名所では、野球のイチローが、高校2年生の頃にイップスになって、もともと投手だったのが、外野手に変わったんですよね。

そして、オリックスに入団して5年位たつまで、そのイップスは続いていたなんて言ってますよね。

あのイチローですら、イップスになって、なかなか克服できなかった、そんなイップスを克服する方法を今回は紹介してみようと思います

今日はイップスの克服法の話です。

その前に、どういうメカニズムでイップスって出来ちゃうのか?

それを理解したほうが解決しやすいので、まずはそこから説明しますね。

イップスっていうのは、最初になにか引き金になるショックな出来事、

例えば試合とかの大事な場面で、ちょっとした、普段じゃやらないような失敗をしちゃって、

それによって、無意識レベルでそれを脳が記憶しちゃっておきるんですね。

人の記憶って、

図書館の本棚を想像してもらうとイメージしやすいかもしれませんが、

図書館の本だったら、例えば日本の文学の本だったら文学のコーナーの日本の文学っていう棚にしまわれたり、
日本の歴史の本だったら、歴史のコーナーの、日本史の棚にしまわれたりっていう感じで、

タグ付けされたところにしまわれるから、この種類の本が読みたいなって思ったら、そのコーナーに行って探せば見つかりますよね。

そんな感じで、人の記憶も、その記憶が、どんな記憶なのか?っていうのをしっかり脳が認識してたら、

その種類の記憶の本棚にしまわれて、必要な時にさっと出してきたり、そういう事ができるようになってるんですね。

ところが、このタグ付が上手くいってなかったら、記憶の本棚にちゃんとしまわれなくって、その辺の床にポンって無造作に置かれてるって感じになってるんです。

そうなると、たまたまその辺を歩いてると、その記憶を踏んづけちゃったりするんですね。

そうすると、意図してないのに、無意識レベルで、その記憶が勝手に出てきちゃって、それに紐付いた感情も一緒に出てきちゃって、カラダがそれに勝手に反応しちゃう、

そんなふうになってるんです。

ちょっとこの例え、難しいかもしれないですが、そんなふうになってるって想像してみてください。

この、その記憶を踏んづけちゃってっていうのが、その記憶と似たような状況とか動作とかをたまたました時ってことなんですが、

そうすると、その時にセットされちゃった、感情が勝手に出てきちゃって、
それによって、カラダが硬直しちゃったり、変な緊張をしちゃったり、
恐怖感から動けなくなったり、そんなふうになっちゃうんです。

そしてそれって、脳の中の、無意識レベルのところでおきてる問題なので、

意識レベルでいくら克服しようとしても、そもそも無理なんですよね。

そして、そういうなかで、無理に試合に出たり、コースにでたりしてると、
その不安が現実になるようなことが実際に起きて、
その記憶と感情の紐付けってどんどん強化されていっちゃうんです。

そして、失敗のイメージが定着しちゃって、悪循環になって、どんどんできなくなっていっちゃう。

最初は、ある特定の事だけだったのが、そこから広がって、色んな問題でもイップスが起きちゃう、そんなふうに悪化しちゃうこともあります。

そして、実は、練習のし過ぎもこのイップスを強化する一つの要因にもなっているんですね。

イップスになったから、これを克服するために、もっともっといっぱい練習して、なんとか克服しよう、なんてことをすると、

無意識レベルで勝手に起きちゃう反応なので、それが、繰り返し出てきちゃって、かえってその反応が強化されちゃったりするんですね。

これって、無意識レベルでおきてることなので、無意識レベルの記憶を変化させる方法が必要で、

そういう方法を使って、先程言った、記憶の本棚の正しい位置にちゃんとしまって、記憶と感情のリンクを切ってやる、そういう事ができれば、イップスっておさまっていきます。

ということで、これから、その克服法というか、解消法を紹介していきますね。

これ、ほんとは、セルフで出来る方法を解説しようと思ったんですが、セルフで出来る方法は、ちょっと動画だけで説明するのが難しいので、今回は、人にやる方法として紹介しますね。

方法の名前は無いんですが、仮の名前として最近、黒板消しテクニックって読んでる方法です。

目を使った方法です。

目って脳の出先機関なんていい方もされることがありますが、

脳の反応って目の動きに出るんですね。

NLPなんかでは、目の方向によって、どんな記憶にアクセスしてるのかっていうのがある程度わかるなんてことを言うことがありますが、

実際に、記憶と目の動きって関係しています。

人が何かを思い出そうとしてるときって、目を色んな方向に向けますよね?

あれって、脳にしまわれてる記憶を探してる動きなんですが、

目線の方向と距離にリンクしたところに、記憶ってしまわれてるんですね。

例えば、楽しい記憶を思い出してみると、この辺にあったり、

嫌な記憶を思い出してみると、この辺にあったり、

ムカつくやつの顔を思い浮かべると、この辺にあったり、

そんな感じで、目線の方向と、記憶ってリンクしていて、

似たような記憶も似たような場所にしまわれてるんですね。

コレを使います。

やり方は、まずは、イップスがある人をAさんとして、その人に対して施術する人をBさんって言うことにしましょうか、

Bさんは、Aさんに対して、イップスがある状態を思い出してもらいます。

その時の光景をイメージしてもらって、

そのとき、どんな場所にいて、どんな明るさで、まわりには誰がいて、どんなものがあったのかとか、そう言うのを思い出してもらって、

今度は、その時に、まわりでどんな音が聞こえていたかとか、誰かの声が聞こえたかとか、そういうのも思い出してもらって、

できれば、その時のカラダの状態、どんな姿勢で、そんな物を持って、その重さはどのくらいで、

その状況の中で、どんな動きをしようとしていたのか、

そういうのを思い出してもらってください。

そして、その時の体に出た感覚、例えば、胸のあたりがモヤモヤするとか、肩がギュッと固まる感じがするとか、そういうカラダになにか反応が出てないか、

後は、感覚的に、イップスの状況を思い出して、なにかないか、例えば、ちょっと恐怖感を感じるとか、ドキドキするとか、不安感が出てきたとか、そういうのも確認して、覚えておいてもらってください。

そうしたら、その状態で、足を閉じて開いてってしてもらってください。

そこまでが事前の準備になります。

そうしたら、真正面ではなく、ちょっとだけズレた位置で、相手の目を見ます。

これ、真正面で見ちゃうと、それだけで人って緊張しちゃうので、ちょっとだけ中心かだズレたほうが良いから、ちょっとだけズレて、相手の目を見てください。

目を見ながら、相手に、頭を動かさないで、目でこの指を追ってくださいね

っていって、指でゆっくりと、ぐるっと円を書きます。

右回り、左回り、両方を何度かやってみてください。

この時に、しっかり目の動きを観察してくださいね。

そうしたら、目がスムーズに動かなくて、例えば、ぴょんと飛んだり、あるいは、ある部分だけよけて動いたりっていう場所があると思います。

その場所を見つけたら、今度は、一点を見つめてもらいながら、

黒板消しで消すイメージで、その飛んだりよけて動いていたところを、スリスリします。

しばらくそれをやったら、もう一度、さっきみたいにぐるっと円を書いてください。

飛ばなくなってたり、よけて動いてた所がよけないで動いていたらOKですし、

さっきよりも、飛んでる感じが少なくなってても良い感じです。

これを、無くなるまで何度かやってみてください。

実際には、飛ぶ場所って1ヶ所じゃないこともありますから、その場合は、一つずつ、順番に、取っていくといいです。

そうやって、これを繰り返して、目の動きがスムーズに動くようになったら、

もう一度、最初に思い出した、イップスの状況を思い出してみてもらって、

さっきと同じように、

そのとき、どんな場所にいて、どんな明るさで、まわりには誰がいて、どんなものがあったのかとか、

まわりでどんな音が聞こえていたかとか、誰かの声が聞こえたかとか、

その時のカラダの状態は、どんな姿勢で、どんな物を持って、その重さはどのくらいで、

その状況の中で、どんな動きをしようとしていたのか、

そういうのを思い出してもらって、さっきと比べて感じはどうなのか?っていうのを確かめてみてください。

ポイントは、思い出す記憶は一つだけで、

できるだけ、記憶の根っこになるもの、最近のものじゃなくて、イップスに最初になったときか、あるいはそれに近い記憶を一つ選んでやると良いです。

1回でっていうのは難しいかもしれませんが、コレを繰り返してもらうと、段々と、イップスの反応は消えていきますので、

ぜひコレを、イップスで困ってる人は試してみてほしいなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。