こんにちは!
GP法のTenです。

前回まで、松本道別の霊学講座の中から順番に紹介してきましたが、

今回は僕的にはメチャメチャ面白い内容で、

前回最後に、脊髄行氣法ってうのを解説したときに、

この時代に、脊髄の下の方に、第5脳室があって、そこで呼吸をするみたいな話をしましたが、

この話ってかなり衝撃的な話なんですよね。

そして、この本の中で、脳脊髄液っていうのは、人体放射能の蓄積所、今風の言葉でいうと、気が蓄積される場所みたいな感じですが、
蓄積所であり、
さらに、霊能霊智の本拠であって、非常に大切な所だって言ってるんですね。

この本が出たのって、昭和2年ですが、

これ、たぶんアメリカのオステオパシーが入ってると思うんですよね。

サザーランドがクラニオを発表したのが日本の元号に直すと明治32年頃って言われてますが、

今わかってる中で日本に最初にオステオパシーが入ってきたのって、

明治の末期に、新渡戸稲造が、神経衰弱になって、日本であらゆる治療法、普通の医療だけじゃなくて、針とか按摩とか療術とか漢方とか、はては祈祷とかまじないとかあらゆることを試しても治らなくて、

あるお医者さんに、転地療法を進められて、アメリカに一時期行ってたことがあって、

新渡戸稲造って真面目な人だったらしくって、アメリカの滞在先の町で、いつも同じ時間に同じルートを散歩してたらしいんですね、

するとある時、そこの住人の一人に声をかけられて、

何しにここに来たんだ?みたいに聞かれて、
転地療法でここに滞在してるんだみたいな話をしたら、

その声をかけた人っていうのがたまたまオステオパスで、

じゃあ、俺に任せとけみたいに言われて、
首をパキッとアジャストされたそうなんですね。

そうしたら、今まで何やっても治らなかった症状がたちまち治っちゃって、

これはスゴイ、これはぜひとも日本に持って帰りたいってなって、

確か下宿先の娘だったと思うんだけど、新渡戸稲造になついてた看護師か何かをしてた女の子がいたんだけど、

その子が、
オステオパスになったら日本につれてってくれる?
みたいに言ったら、

よし、おっちゃんに任せとけ、
ちゃんとオステオパシー勉強して卒業したら日本に連れてってやろうみたいな話にどうやらなったらしくて、

で、無事オステの学校を卒業してオステオパスになったその女の子、リードっていう名前なんですけどね、

このリードっていう女性のオステオパスを、明治の末頃に日本につれてきて、
最初は、新渡戸稲造の自宅の一室をつかって、治療院みたいなのを始めたんですね。

その後、学校の名前忘れましたが、どこかの女学校、なんとか女子大って今も名前が変わって残ってる女子大なんですが、そこでオステオパシーを教えてみたいな話があるんですね。

これが今わかってる一番最初の日本でのオステオパシーなんですが、

それと直接関係があるのかどうかわからないけど、山田式整体術っていう大正時代に出た本が、オステオパシーのことが解説されてる本で、

そこには、スティルとか、イギリスのクラシカルオステオパシーの元になったリトル・ジョンとか、いろんな名前が出てくるし、

あとは、ちょっと時代は下がりますが、均整法の亀井進が、ウイリアム・ガーナーがこんなことを書いててみたいな記述があるって話も聞いたことがあるし、

昔の人は、アメリカから色んな本を取り寄せて研究もしていたので、

多分、当時の人にはオステオパシーの情報とかクラニオの情報とかってある程度あったと思うんですよね。

で、それを霊術に取り入れてっていう経緯があるんじゃないかな~、って考えるとこれメチャメチャ面白いですよね。

前置きが長くなりましたけど、そんな脳脊髄液を使った呼吸法、

中心管行氣法っていうのを今日は紹介したいと思います

その前に、脳と脳脊髄液の流れの話を先に簡単にしとこうと思うんですが、

今まで普通に考えられていた脳脊髄液の流れっていうのは、

側脳室と、第3脳室、第4脳室の脈絡叢ってところで脳脊髄液が作られて、

マジャンディ孔とルシュカ孔っていう3つの穴から脳脊髄液が出て、
頭の真ん中を通る、上矢状静脈洞にあるくも膜下腔から吸収されるって考えられていたんですが、

結構最近の研究で、実はこれ違うよねってことがわかってきてるんですね。

この脳室で作られた脳脊髄液は、
第4脳室から、中心管をず~っと通って、
この脊髄の下の方に終室っていう、ちょっと広がったところがあるんですが、
これが別名第5脳室って言ったりもするそうなんですが、
ここに4つ目の穴、中山の孔っていうのがあって、ここからも脳脊髄液は、外に出て、
くも膜下腔を上に登っていくんですね。

ところが、この事がわかったのって、

この中山の孔っていうのは、
1976年、中山雄三っていう先生が、ウサギやネズミでその存在を明らかにしたのが最初で、

これはきっと人間にもあるに違いないって言って研究をして、
1993年に、霊長類で初めてこの中山の孔の存在が証明されたんですね。

ホント最近なんですよ。

ちなみに、人間の場合は、この中山の孔の場所は、S5、仙椎5番から尾方、しっぽの方向にだいたい10~20mmの辺りにあるってこともそこでわかったんですが、

この時代に、脳脊髄液がエネルギーの蓄積書で、それが、側脳室から下がって第5脳室に行ってみたいなのって、なんだかスゴイですよね。

ということで、なんとなく脳脊髄液の流れのイメージもわかったと思うので、

この中心管行氣法の具体的なやり方ですが、

これ、元はヨガの業法からヒントを得て作ったもので、

なので、片方の鼻から息を吸って、反対の鼻から息を吐いてみたいなのをします。

まず、正座をして、目をつぶったら、体を軽く揺すったりしていい位置を探してリラックスして、

まずは右手の親指で右の鼻を塞いで、左の鼻から8秒くらいかけてゆっくり息を吸います。

このとき、イメージは、脊柱の左側をずーっと下って、
第5脳室に入ることをイメージします。

この本では、第5脳室は腰帯の少しした辺りって書かれてますが、実際にはS5あたりなので、
もしかしたら実際の位置、S5の辺りに入っていくイメージをすると良いかもしれませんが、

一応ここでは書かれたままの説明をしますね。

そして、第5脳室に息を8秒間止めたら、

今度は、左手の親指で、左の鼻を塞いで、8秒かけて右の鼻から息を吐きます、

この時のイメージは、
第5脳室から中心感を登って、第4脳室を通って、第3脳室に入っていくイメージをします。

そして次は、左の鼻を塞いだまま、8秒かけて右の鼻から息を吸いながら、
今度は脊椎の右側を通って、第5脳室まで息を吸っていきます。

そして、今度は右の鼻を塞いで、左の鼻から、8秒かけて、息を吐いていきます。

こうして、第5脳室に氣をためていくことで、動物的活力が盛んになり、

中心管の通りが良くなって、脊髄も延髄も機能が盛んになって、全身の働きも良くなり、

さらに、第3脳室に氣をためていくことで、大脳の働きが活性化されて、霊能が開発されていく、
そんな風に書かれていますね。

この方法、メチャメチャ良いですよね。

しいていうと、脳脊髄液の流れの方向が逆なので、実際の脳脊髄液の流れの方向に合わせてアレンジしたほうがもっと良さそうな気はしますが、

でも、このままの方法でやっても十分効果あると思います。

これまで解説した方法は、これをやるための準備段階だったのかなって思っても良いくらい、
この方法は良い方法だと思うので、
是非試してみてくださいね。

そして、8つある行氣法の7つ目と8つ目ですが、
6つ目の胎息行氣法ですが、これは、この中心管行氣法と似た方法が中国の道教の業法にもあるよっていう紹介だけなので、これは飛ばして、

8つ目の、自己治病行氣法ですが、

これは、
病気の自己療法としては、この行気泡が最も有効だって書かれてる方法ですが、
今までの行氣法をやってきたら簡単な方法で、

なにか病気がある人は、その患部に手を当てて、そこで呼吸をするって方法です。

手を当てるんですが、手に呼吸を入れるんじゃなくて、手を当てている患部に呼吸をするんですが、
今までの行氣法がある程度わかってたらやり方は簡単ですよね。

これも、なにか病気、疾患とかがある人は、これをやるのも良いですよね。

ということで、3回に分けて、松本道別の霊学講座の行氣法の解説をしてきました。

どれも良い方法だと思うので、興味のある人は是非試してみてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。