こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「コロナやインフルエンザやノロウイルスなどの感染を抑制する食べ物トップ3」というテーマで、話をしていきたいと思います。

まだまだコロナは収まらないどころか、またどんどん増えてきてますね。

さらに例年だとインフルエンザやノロウイルスによる感染もこれから増えてくる季節なので、更に気をつけたいですよね。

空気も乾燥してますし、カラダも冷えて免疫も低下しやすかったり、
色んな理由から風邪を引きやすい季節ですが、

そんなとき、免疫を高めるためにどんなものを食べるのが良いのか?

そしてさらに、コロナの重傷者だったり死者も、日本人って欧米人に比べて特異的に少ないですよね、

そして、実はいまらか約100年前のスペイン風邪でも、日本人って他の欧米人とかの死者数と比べると桁が違うくらいに特異的に死者数って少なかったんですよね。

実はその原因っていうのは、色んな説が昔からあって、
日本人の食べてたものが実は影響してるんじゃないか?なんて話も昔から言われてます。

最近の研究でわかってきたのが、
実はその原因っていうのは、日本人や一部の東アジアの人たちが特異的に持っている、
腸内環境が関係しているんじゃないか?ってことなんですね。

もちろんそれだけではなく、いろんなことが複合的に関連してるとは思いますが、
実は、体の中の免疫を考えたときに大きな役割をするのが、腸の中の腸内細菌で、
日本人に特有の腸内環境の特徴にも実は関係してる、そんな話もあります。

このあたりの話も含めて、どんな食べ物が有効なのか?そんな話をしてみたいと思います

今日はコロナだけじゃなく、インフルエンザやノロウイルスにも、色んな感染を予防するのに大事な栄養の話です。

一言で言っちゃうと、カラダの免疫の8割は腸にあるなんて言われてますが、

いかに腸内環境を良くするのか?
そして、色んなウイルスに対抗するために有益な腸内細菌をいかに育てるのか?
そんな事が重要になってきます。

ここで、日本人と一部の東アジアの人たちの特異的な腸内環境って話を先にしておこうと思うんですが、
それは何かって言うと、
腸の中に占めるビフィズス菌の割合が多いってことなんですね。

そして、それには実は日本人のもっている遺伝子による影響があるんじゃないか、そんな事がわかってきてます。

森永乳業の研究チームが、健康な日本人の成人、1068人の腸内細菌叢の解析を行った結果、

すべての人で、乳糖分解酵素の発現が少ないタイプの遺伝子型を持っていたっていうんですね。

つまり、乳糖不耐症なんて言われますが、乳糖の分解や吸収の力がそれ以外の人達に比べて弱くて、
乳糖が大腸に届きやすい事がわかったんですね。

この遺伝子を持っているのは、日本人を含む東アジアの一部の人達だけで、

大腸に届いた乳糖は、大腸でビフィズス菌の餌になって、

それによって、日本人や一部の東アジアの人達って特異的にビフィズス菌の比率が高いから何じゃないか?ってことなんですね。

ところが、以前の研究では、20歳から80歳位までの日本人には10%以上いたビフィズス菌が、

原因は不明とされてますが、最近ではビフィズス菌が殆どない人も増えてきていて、
さらに軟便傾向、ようするに便がゆるい傾向にある人の腸内には、ビフィズス菌が少ないなんてこともわかってきているそうで、
ビフィズス菌が少ない日本人も増えてきてるって話なんですね。

ビフィズス菌は最初は生まれたときに母乳にある母乳オリゴ糖によって一気に腸内で増えて、乳児の頃にはほとんどがビフィズス菌って言う状態から、そこに色んな他の腸内細菌が入り込んで、3才頃にだいたい大人と近い腸内細菌叢になっていくんですが、
もしかしたら赤ちゃんの頃の環境とかも影響してるかもしれないし、
そもそものお母さんの腸内環境も影響しますし、
小さい頃の抗生物質とか、いろんな影響が絡み合って、そんな状態になってきているのかもしれないとか、
このあたりの話は話すと長くなっちゃうのでまた機会があったら話をしようかなと思いますが、
最近の日本人の腸内では、昔に比べてビフィズス菌の占める比率が下がってきている人が結構いるってことはあるみたいです。

正確な数字は覚えてないですが、確か20%くらいの人が、ビフィズス菌の占める量が少なくて、
年を取るほどその比率が上がるとかそういう感じだったと思いますが、
日本人も欧米化で欧米人に近い腸内細菌叢の構成に近づいてきちゃってるってことかもしれないですよね。

ということで、一つの要素としては、ビフィズス菌の多い腸内環境にするってことで、

そもそもビフィズス菌っていうのは、主に大腸の中で、乳酸とか酢酸とかを作って、大腸の中のPHを低下させて腸内環境を整える働きがあるっていうのは有名だと思いますが、

ちょっとややこしい話になるんですが、

実はビフィズス菌が作る酢酸からの刺激によって、IgA抗体が作られやすくなる、そんな働きがあることもわかっていて、

そして、例えばコロナのスパイクタンパクっていうのは、
細胞の表面にある、受容体タンパク質のACE2受容体にくっつくことで、細胞内に侵入して感染を広げていくんですが、

通常はIgA抗体を多く含んだ粘液に覆われていて、感染から守っているんですね、

ところが、
小腸とか肺の中の肺胞とか、粘液が薄くなってる所だと、IgA抗体とかも、そもそも少ないので、
そこから感染が起きやすい、そんな弱点があるんですが、
ビフィズス菌が活発に働くことで、そこで作られた酢酸などの生成物によって刺激されてIgAが十分に作られて、それによってしっかりとIgA抗体がある状態を作ることで、その弱点を守ることが出来る、そんな可能性があるってことなんですね。

そんなビフィズス菌を増やすために、ビフィズス菌のサプリを直接取るっていうのも一つの手ではありますが、

ビフィズス菌の餌になるオリゴ糖や繊維をしっかり取るっていうのも大事ですよね。

っていうことで、ビフィズス菌を増やすための食事、
つまり、食物繊維とかオリゴ糖とかをしっかり取りましょうねってことが大事になります。

そしてビフィズス菌以外の有益な腸内細菌も、食物繊維をしっかり取ることで増えるんですが、
例えばバクテロイデス門の腸内細菌は、いわゆる善玉菌ではなく日和見菌に分類されてる細菌ですが、結構良いやつで、このバクテロイデス門の腸内細菌は、腸内で短鎖脂肪酸を作るんですね、

そして、短鎖脂肪酸は、文字通り短い鎖なので、小さいので、血液に吸収されてカラダの色んな所に入っていけるんですが、
それによって、骨髄の中でマクロファージの前駆体を増加させたり、
さらに、ヘルパーT細胞の分化を促進したりするんですね。

マクロファージっていうのは、カラダの中に入った細菌とかウイルスとかの異物を食べてやっつける働きをしてますよね。

これはいわゆる自然免疫なんですが、

この異物を飲み込んだマクロファージが、
ヘルパーT細胞に、
「こんな敵がやってきたよ!」
って教えるんですね。
そうすると、ヘルパーT細胞は、サイトカインっていうのを出して、
キラーT細胞に、その敵、つまりウイルスとか最近とかを攻撃する司令を出して、
さらに、B細胞に抗体を作らせる、
そんな感じで外敵から身を守ってるんですが、

食物繊維をしっかり取って、それによって腸内細菌が十分な短鎖脂肪酸を作ってカラダに送り込むことで、
その、マクロファージとヘルパーT細胞を増やして、働きを活性化させることで、免疫を高める働きがあるってことですね。

っていうことで、

ビフィズス菌やその他の善玉菌を増やしてしっかり働いてもらって、
免疫をしっかり上げて、ウイルスから身を守るために、

食物繊維とオリゴ糖をしっかり摂る食事をして、
なおかつ、他のビタミンとかも取れるものを食べることで、免疫も高まって、いろんなウイルスから身を守る事ができますよってことなんですね。

その中でオススメな食材Top3は、

1つ目は、小松菜です。
繊維ももちろんありますが、
体内でVAに変わるβカロテンとかVCとか、VEとか、
他にも鉄とかカルシウムとか、いろんな栄養が豊富なので、色んな料理で取ると良いですね。

そして、2つ目は、
同じく食物繊維が豊富で、カリウムとか鉄とか葉酸とかVCとかが、他の野菜に比べても飛び抜けて豊富だと言われてる、ブロッコリーですね。
ただ、VCとかの水溶性の栄養素が多いので、茹でるよりも、電子レンジとかでの調理のほうが栄養はしっかり取れるので、食べるときにはちょっと気にする必要があります。

そして3つめは、きのこ類、
きのこ類に含まれるβグルカンは、
以前にもこの動画で説明したことがありますが、(2021/09/25 「キノコの美味しい季節になってきましたね!マイタケを食べて健康になろう!」)

色んな健康効果があって、
その中でも特に舞茸は

抗腫瘍、免疫の調節作用、抗糖尿病、抗酸化、抗炎症、抗アレルギー、抗高脂血症、抗ウイルス活性、血圧降下作用、体内の脂肪の代謝を促進することでの肥満抑制効果、等々・・・、

ホントに色~んな事に効果があるので、おすすめです。

それ以外にも、海藻類とかもオススメですし、
繊維の多い食材はいっぱいありますから、
繊維をしっかり取る食生活をするのが免疫を上げて、色んなウイルスからの感染から身を守るのにとっても大事なので、
しっかり取りましょうね。

ちなみに、最近の国の栄養調査では、
今の日本人の繊維の摂取量は、平均的に1日10g以上不足しているってことなので、
より意識して繊維を取るようにしたほうが良いですね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。