こんにちは!
GP法のTenです。
さて、今日は、統合失調症と栄養について話をしてみたいと思います。
統合失調症と栄養なんて、なんか関わりあるの?なんて思う人も多いかもしれませんが、
実は結構関係があります。
そして、全てではないですが、結構な割合で改善するという研究もいっぱいあるんですね。
最近、身近で統合失調症で困ってる人の話を聞いたので、
こういう栄養の説明は良くするんですが、こういうのって一度聞いただけじゃなかなか頭に入らないですし、
何度でも見直せる動画にしらた良いかな?ってことで、まとめてみることにしました。
もちろん、統合失調症だけじゃなくて、ウツだったり、自律神経失調症だったり、不眠だったり、
メンタルからくるいろんな症状にも効果のある方法なので、もし自分がだったり、身近に困っている人がいたら、
コレを見てもらって、あるいはこの動画を見せてもらって、
実際に試してみてほしいなと思います
栄養療法って僕が普段、うちの整体院に来るお客さんとかに説明しているものがあるんですが、
これ、正確には、オーソモレキュラー療法って言います。
日本語では、分子整合栄養医学なんて訳されてますが、
オーソっていうのは、整えるという意味で、
モレキュラーっていうのは、分子っていう意味です。
カラダを構成している分子のレベルから栄養によって整えていこうという療法ですね。
このオーソモレキュラー療法っていうのは、カナダの精神科医で生化学者でもあるエイブラム・ホッファー博士によってまとめられたもので、
日本でも最近一部で広まってきていて、このオーソモレキュラー療法をベースにした色んな本も最近いっぱい出ていますが、
このホッファー博士、
もともとは生化学者だったんですね。
生化学者として、ビタミンの研究をしていたんです。
ところが、そんな研究をしていたある時、
ビタミンB3、ナイアシンが欠乏すると、「ペラグラ」という病気になるんですが、
このペラグラによる精神症状が、統合失調症の症状と似ていることに気がついたんですね。
そこに興味を持ったホッファー博士は、改めて医学部に入り直して医者になって、
さらにこのナイアシンと統合失調症との関係について研究をするようになったんです。
そして、その研究の過程で、統合失調症の患者にナイアシンを投与すると、一定の割合で症状が改善することを見つけたんですね。
一定の割合ってことは、もちろん全員が改善したってわけじゃないですが、ナイアシンを投与しただけで結構改善しちゃったんです。
ところが、やっぱり改善しない人もいる。
そこで更に研究をすすめる中で、単独の栄養素だけでは問題を解決出来ない、ということに気がついて、
様々な栄養とカラダとの関わりを研究し、オーソモレキュラー療法をまとめたんです。
要するに、オーソモレキュラー療法って、もともとは統合失調症を治す栄養素を探すところから始まったんですね。
だから、統合失調症を改善するのが得意な療法って言っても良いと思います。
もちろん、メンタル的な部分も凄く関わってますし、それ以外にも色んな要素があるので、
栄養だけで全てが解決するってわけじゃないと僕は思ってますが、
まずは、よくなるための第一歩としてはものすごく有効だと思っています。
コレを理解するために、ここで、コップ理論っていうのを解説させてもらいますね。
コップがあふれた状態が、統合失調症などの状態なので、
コレを改善していくにはどうしたらよいかというと、
まずは、この余力を作っていくってことなんです。
そのために一番最初にしてほしいのが、この栄養なんですね。
もう一つは、カラダを整えるってこともですが、
自分でできる方法としては、まずは栄養です。
メンタルの問題に取り組むのは、この余裕がないうちは無理ですし、
そこを無理にやろうとすると、色んな問題が起きちゃう可能性もありますしね。
だから、まずは、栄養へのアプローチから始めるっていうのが一番安全です。
では、これから具体的にどんなことをしていったら良いのか?っていうことを解説していきますね。
実際に本格的にやる場合は、専門の病院に行って、詳細な血液検査をして、そこから、どんな栄養が足りないのか、どんな栄養が過剰かというのを確かめて、それに沿って必要な栄養を取っていくってことをするので、
もっと細かくやりたい場合は専門の病院にいって指導を受けてくださいね。
今回は、ほぼ全ての人に共通する対策を説明します。
大きく6つありますが、
1,腸内環境を整える
2,タンパク質をとる
3,必要なビタミンをとる
4,必要なミネラルをとる
5,必要な油をとって、必要のない油を減らす
6,牛乳や乳製品、小麦粉をひかえる
の6つです。
これを順番に説明していきますね。
まずは1つ目、腸内環境を整えるですが、
人の腸の壁って、こんな感じで網の目の細かいザルみたいになってるってイメージしてもらうと分かりやすいんですが、
本来、この網の目よりも小さいものしか通さないように出来てるんですね。
例えば、肉や魚などのタンパク質、
これは、大きいから本来は通らないんです。
だから、消化酵素とか善玉菌とかが、コレをチョキチョキと小さく切っていって、
アミノ酸っていう一番小さい状態にして、それで初めてここを通るんですね。
糖質も一緒で、糖質も大きいから通らないんです。
それを消化酵素や善玉菌がチョキチョキと小さく切って、ブドウ糖とか果糖っていう一番小さい状態になって初めてここを通るんです。
そして、細菌類ですね、これも、ここを本来は通らない。
ところが、腸内環境が崩れていると、ここの網の目が大きくなっちゃって、本来通っちゃいけないタンパク質とか大きい糖質とか細菌類とかが通っちゃって、カラダの中に入っちゃう。
これを、リーキーガットっていうんですが、
ガットは腸のことで、腸の壁をリークしちゃう、本来通らないものが通っちゃう状態になっちゃうんですね。
そうすると、それは異物だから、カラダの中で抗体とかによって攻撃するんですね、
そうすることで、カラダのいたる所で細かな炎症が起きちゃいます。
そしてそれがさらに進むと、こんどはリーキーブレインっていう状態になります。
人の脳って、メチャクチャ大事だから、脳血液関門っていって、必要のないものは通さない、脳の血管には入れない仕組みがあるんですが、
そこがリークしちゃって、
それまでは脳では炎症が起きてなかったのが、
脳の中にまで本来入らないはずのものが入っていっちゃうことで、脳で細かい炎症が起きちゃうんですね。
それが、統合失調症だったりウツだったり、色んな精神疾患の原因の一つにもなります。
だから、まずは腸内環境を整えることが大事になります。
人の腸の中にはいっぱい腸内細菌がいて、
だいたい、1.5~2キロぐらいあるって言われていますが、
その腸内細菌は、善玉菌と日和見菌と悪玉菌の3種類に分けられます。
このなかの、善玉菌は、乳酸菌や酪酸菌で、
悪玉菌は、腸内を腐敗させて免疫力を低下させたり、
毒素や発ガン性物質を作る、有害性のある菌です。
そして、日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の勢力の強い方に味方をする菌です。
この3つの腸内細菌が、善玉菌のほうが優勢であれば、日和見菌も善玉菌に協力してくれるので腸内環境は良い状態で保たれるんですが、
バランスが崩れると、悪玉菌が増えて、日和見菌も悪玉菌に協力しちゃって、
善玉菌が減っちゃうんですね。
そして、悪玉菌が増えると、免疫も下がります。
なので、腸内環境を良くするためには、善玉菌を増やす必要があります。
具体的に何をするとよいかというと、2つあって、
1つ目は、乳酸菌と酪酸菌をサプリで補います。
ヨーグルトで取るのではなく、サプリでとるというところもポイントで、
ヨーグルトって、乳製品なので、
乳製品にあるカゼインとかの乳タンパクって、実は、リーキーガットを促進しちゃう悪い働きがあるので、あまり取りたくないんですね。
だから、サプリでとる必要があります。
まずは、サプリで、乳酸菌と酪酸菌を取りましょう。
ただし、人の腸の中の腸内細菌って、あとからサプリとかで入れても、その菌は定着しないので、これは、あくまで補助的なもになりますが、
統合失調症だと薬をいっぱい飲んでたりすると思うので、そもそも善玉菌があまり元気じゃないことが考えられるので、まずはコレをすると良いです。
仲間の良い菌がいっぱい入ってくることで、すでに腸の中に住んでる善玉菌も元気になりますからね。
そして、2つ目は、腸の中の善玉菌の餌をとることです、
何かというと、繊維ですね。
その中でも、フラクトオリゴ糖を取ると良いです。
これは、食事で取るとすると、ゴボウとか、玉ねぎに入ってるので、食事でもこういうのを使うのは良いですが、
足りないので、アマゾンとかで売ってる粉状のフラクトオリゴ糖を買って
砂糖代わりに使っても良いですが、普通に飲んじゃうのが簡単で良いです。
このフラクトオリゴ糖は、腸内環境を良くして、ミネラル類とかの吸収を良くするので、他の栄養をやるまえに、まずはコレをとるのがオススメです。
これが、腸内環境を整えるですね。
そして、2つ目が、タンパク質をとる、です。
人の体って、だいたい60%から70%が水ですが、
水を除くと、約半分がタンパク質でできています。
だから、タンパク質が足りてないと、補修する材料がなくて、なかなか色んな問題が良くなっていきません。
だから、まずはタンパク質十分に取りましょう。
メンタルを調整しているのは、自律神経もですが、ホルモンも大きな働きをしていて、
例えばストレスを感じた時に、副腎からホルモンを出して対処していたりします。
このホルモの材料もタンパク質ですから、足りないと、必要な時に必要なホルモンが出ないんですね。
だから、十分な量を取る必要があります。
どの位かというと、だいたい体重グラム必要だと言われています。
例えば、50キロの人だったら、50グラム、
60キロの人だったら60グラムです。
コレの分かりやすい目安として、手のひら栄養法っていうのがありますが、
1日に手のひら4枚分の栄養を取りましょうって方法で、
これは、もしも、これが1枚しかないよとかっていう場合は、いきなり4枚に増やすとお腹を壊す可能性がありますから、
ちょっとずつ増やしていってくださいね。
なぜかというと、タンパク質の消化酵素も材料がタンパク質ですから、足りなすぎる人って、そもそも消化酵素が出にくくて、
消化しにくいからです。
僕はタンパク質が足りてなそうな人によく、
「焼き肉に行ったりして肉をいっぱい食べたあとに胸焼けしたりお腹の調子崩したりしないですか?」
とかって聞きますが、
これで、調子を崩すような人は、多分、足りなさすぎで消化が十分されてない可能性があるので、
そういう人は、ちょっとずつ増やしていくか、1日に3食ではなくて、細かくわけで何度もタンパク質をとるか、
あるいは、タンパク質の消化酵素のサプリもネットで売ってるので、
消化酵素も一緒に飲むかする必要があるかもしれません。
食事だけで取り切れない場合は、プロテインを上手く使うのも一つの方法ですね。
これが2つめの、タンパク質です。
そして、3つ目が、必要なビタミンをとるです。
ここで特に必要なのが、ナイアシンです。ビタミンB3とも言いますが、
このナイアシンをそのまま取ると、ナイアシンフラッシュっていって、皮膚が真っ赤になったり、痒くなったりする人がいるので、
ナイアシンアミドというのをとるのをオススメしますが、
これをまずはとりましょう。
ネットで、1粒で1500mgのものが買えるので、これがオススメです。
そして、ナイアシン以外のビタミンB群も必要なので、
ビタミンB群もサプリでとりましょう。
サプリは、日本の普通の薬局に売ってるものは容量が少なすぎるので、アメリカのサプリをネットで買うのが良いです。
あとは、ビタミンDのですね。
ビタミンDも、腸内環境を良くして、リーキーガットを改善する働きがありますし、
血糖値の値も改善させるので気分の必要以上の浮き沈みを抑制することも出来ますし、
脳の働きを改善させる働きもありますから、これもサプリで取ると良いです。
量としては、少なくとも2000IU以上は取りたくて、
実際には血液検査をして血中濃度を調べながら必要量を決める必要がありますが、
1日に1万IU以下なら問題はないというデータもありますから、
それ以下で、調整すると良いかなと思います。
あとは、ビタミンCですね。
これも抗酸化なので、沢山取ると良いです。
他のビタミンも実際には全部必要なので、マルチビタミンで他のビタミンも取ると良いですね。
そして、4つ目、ミネラル類ですね。
これも、亜鉛とかマグネシウムとか、そういった微量ミネラルは必要ですし、
女性だったら、それにヘム鉄も加えると良いですね。
亜鉛は必要量が多いので別に取ると良いですが、あとは、マルチビタミンを飲むならその中に入ってるので良いかなと思います。
そして、5つ目は、油ですね。
先程、人の体って水分を除くと約半分がタンパク質って言いましたが、
約4割が油でできています。
細胞の膜って油で出来てるんですが、この油の種類も大事で、
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸っていって、
肉の油が飽和脂肪酸で、
植物や魚の油が不飽和脂肪酸です。
この不飽和脂肪酸には、大きく、
オメガ3系、オメガ6系、オメガ9系があるんですが、
このオメガ3系をいっぱいとって欲しいんですね。
統合失調症の原因の一つが、カラダだったり脳だったりで起きている細かい炎症って最初に話しましたが、
オメガ6っていうのは、炎症を起きやすくする働きがあって、
オメガ3っていうのは、炎症を鎮める働きがあります。
ところが、今の日本人はオメガ6系の油が圧倒的に多いんですね。
スーパーで揚げ物買ってもオメガ6ですし、サラダオイルを使って野菜炒め作っても、オメガ6ですし、
揚げ物だったり炒めものだったり、あらゆる調理したものにオメガ6は入ってますから、
取りすぎてて、それによって、炎症が起きやすくなってます。
だから、それを抑制するために、オメガ3を積極的にとって、
オメガ6を減らしていく必要があります。
オメガ3系の油、アマニオイルとかエゴマオイルは熱に弱いので、
ドレッシングにするとかそういう用途でしか使えないので、
オメガ6系の油を、オメガ9系の油に置き換えると良いです。
オメガ9系は、オリーブオイルですね。
なので、サラダオイルは極力避けて、オリーブオイルを料理に使うようにすると良いですね。
そして、魚をいっぱい取りながら、アマニオイルとかエゴマオイルを、何にでもかけて食べるようにすると良いです。
そして、最後の6つ目は、牛乳や乳製品、小麦粉をひかえるです。
小麦に含まれるグルテンとか、乳製品に含まれるカゼインなどのタンパク質は、
腸の粘膜の隙間を作りやすくする働きがあるので、リーキーガットになりやすくなります。
普段の食事のかなで、小麦製品や乳製品を全て排除するのは、かなり難しいと思うので、
あまり考えすぎる必要はないと思いますが、
極力避けるようにするのが良いですね。
ということで、6つの対策を紹介しました。
復習すると、
1,腸内環境を整える
2,タンパク質をとる
3,必要なビタミンをとる
4,必要なミネラルをとる
5,必要な油をとって、必要のない油を減らす
6,牛乳や乳製品、小麦粉をひかえる
です。
いきなり全部は難しいかもしれませんが、
1の腸内環境を整えるとか、3と4のビタミン・ミネラルを取ることは、そんなに大変じゃないと思うので、まずはこの辺りから実践してもらって、
出来ることを増やしていくと良いのかなと思います。
詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。
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