前回、リンパの流れに付いて書きましたが、もう一つ、リンパには大事な事実があります。
これは、医学を勉強した事の無い人には意外と知られていないことだと思います。
リンパ管というのは、左右対称に走っていると思いますか?
ふつうに考えると、左右対称にありそうな気がするかもしれませんが、実はそうでは無いんですね。
実は、右側のリンパ管は、右腕・右頭・右胸の辺りだけが守備範囲で、それ以外の全身全ては左側のリンパ管がまとめて面倒を見ているんです。
つまり、両脚もおなかも左胸・左頭も、全て左側を通っているリンパ管に集合して、左側の鎖骨の下の静脈に入り込むようになっているのです。
特に、胸管という、腹部から真っ直ぐ上に伸びる大きなリンパ管が、下半身や腹部内臓から集まったリンパ液がまとまって流れているので、重要なリンパ管です。
リンパを扱うワークをするときには、この様なリンパの流れる位置や方向を意識して、無理の無いように行う必要があります。