こんにちは!
GP法のTenです。

さて、今日は、亜鉛をとって高齢者の免疫機能を改善するというテーマで、話をしていきたいと思います。

人は年齢とともに免疫って衰えていきますよね。

そして、亜鉛が不足していても、高齢者の免疫は低下しやすいんです。

逆に、血液検査で亜鉛が不足している高齢者に、亜鉛のサプリを飲ませると、

免疫機能が改善する、そんな研究もあります。

今回は、そんな、免疫と亜鉛についての話をしてみたいと思います

今日は高齢者の免疫と亜鉛の話です。

亜鉛は、色んな酵素やタンパク質の構成要素で、カラダの中でいろんな反応に関わっていて、
生命維持に欠かせないミネラル分です。

アミノ酸からのタンパク質の合成だったり、
DNAの合成にも必要ですし、
骨の成長にも必要ですし、
肝臓や腎臓や膵臓や、精子を作っている男性の睾丸だったり、
あとは、味を感じる、味蕾細胞とか、
新しい細胞が作られるところでは、無くてはならないミネラルですよね。

また、活性酸素を除去する酵素にも必要ですし、

神経伝達物質を作るのにも亜鉛は必要なので、亜鉛が不足していると、脳の昨日が低下して、例えばうつ状態になりやすくなるともいわれています。

ホントに色んな所で必要になるとっても大事なミネラルですよね。

そして、亜鉛は、汗の中にも多く含まれていて、汗をいっぱいかくと、それに比例して外に出ていく亜鉛も増えていっちゃいます。

なので、常に食事とかで取っていく必要があるんですが、

年齢とともに、その吸収力は位置ていくと言われています。

だいたい、30%位の吸収率だと言われていますが、これが年齢とともに減っていっちゃうってことですね。

国の食品摂取基準でも、亜鉛は、男性で10mg、女性で8mg位必要だとされています。

この亜鉛について、こんな研究があります。

65才以上の高齢者を、亜鉛のサプリメントを飲ませた群と、偽薬を飲ませた群にわけて、3ヶ月に渡ってサプリを飲んでもらったら、

亜鉛を取った群で、亜鉛の血中濃度が増加して、
まあこれは当たり前ですが、

それによって、T細胞っていう免疫細胞の増殖能力が向上していたんですね。

更に他の研究では、これは動物実験ですが、

鶏を、亜鉛を十分に取らせた群と、不足させた群にわけて餌を与えて、
腸内の微生物を調べるという研究では、

亜鉛が不足した群では、腸内細菌の多様性が損なわれて、腸内細菌の活性が低下していた、そんな研究もあります。

人にとっても大事ですが、腸の中に澄んでいる腸内細菌にとっても、亜鉛はものすごく大事で、

亜鉛が不足することで、亜鉛の欠乏に耐えられる菌だけが生き残って、それによって、腸内細菌の多様性が失われるんですね。

そして、それによって、人の体に取り込む前に、腸内細菌によって奪われちゃうので、
人が吸収して体に取り込む亜鉛が更に減っちゃう、そんな悪循環が起きちゃう事もわかってきています。

また、高齢者の亜鉛の不足によって、

ガンや心臓病や自己免疫疾患のリスクが増加するという研究もありますし、

さらに、亜鉛の不足によって、DNAがダメージを受けて、更に老化が進みやすくなる、そんな研究もあります。

アルツハイマーやパーキンソン病の患者は、血中の亜鉛の量が不足する傾向があるということもわかっていて、その予防のために亜鉛をしっかり取るということも有効ではないかと考えられています。

あとは高血圧にも、亜鉛が関わっていると考えられていたり、

お酒を飲むと亜鉛を消費しちゃうっていうのは有名だと思いますが、

肝臓の疾患でも、亜鉛が消費されて不足しやすくなります。

糖尿病でも、亜鉛は非常に重要で、インスリンの合成とか分泌にも必要で、

亜鉛不足によって、そもそもの糖尿病になるリスクも増えますし、冠状動脈疾患などの合併症になるリスクも増えてしまいます。

なので、亜鉛を取るというのはとっても大事なんですね。

亜鉛は食事で取るのも良いですが、

足りない人は、サプリなどをうまく使って取るようにすると良いですよね。

亜鉛にかんしては、普通に薬局に売ってるサプリで十分なので、そういうのをマメに取るようにしてみてくださいね。

栄養に関してはよく言うように、タンパク質やビタミンも大事ですが、

今回はミネラルの中の亜鉛について解説してみました。

参考にしてもらえたらなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。