こんにちは!
GP法のTenです。

さて、今日は、あなたの生き辛さの原因はもしかしたらこれかも?ということで、原始反射について紹介したいと思います。

原始反射って聞いたことありますか?

ウィキペディアによると、

原始反射とは、幼児が特有の刺激に対して示す、中枢神経系によって引き起こされる反射行動のことで、子供が成長して大人になり、前頭葉が発達する過程で失われていくものだって書かれているんですが、

簡単に言うと、赤ちゃんが小さい頃に持っていた、反射なんですね。

一般には、この原始反射は、成長とともに統合されて消失する、無くなるよって言われてるんですが、

実は結構残ってるってことが最近分かってきてるんですね。

そして、原始反射が残っていることによって、脳が意思とは関係なく勝手に反応してしまうので、

色んな事がやりづらくなったり、生きづらくなる、そんな問題の原因にもなっています。

原始反射には色んな反射がいっぱいありますが、

代表的なのはこれです。

主な原始反射
・恐怖麻痺反射
・モロー反射
・手掌把握反射
・足底反射
・緊張性迷路反射(TLR)
・非対称性緊張性頸反射(ANTR)
・脊髄ガラント反射(ギャラン反射)
・吸てつ・探索反射
・プランター反射
・バビンスキー反射
・前庭反射
・迷路反射・動眼反射・視性立ち直り反射
・両生類反射
・対称性緊張性頸反射(STNR)

・・・
だいたい、その反射が出現する順番になってます。

ある反射があって、それが成長とともに統合されると、次の反射が出てきて、っていうように、ドミノ倒しのように出てきては統合されて消えていくんですね。

ところが、この原始反射がちゃんと統合ざれずに残っていると、色んな問題の原因になったりもするんです。

僕もこの原始反射に3、4年前から興味を持って色々と勉強してきたんですが、

勉強を始めた頃に、ある原始反射のセミナーに参加したんですが、

その時にこんな事があったんです。

ある反射が残ってると、スキップが出来ないって話があって、

芸能人とかでもいますよね、スキップしようとすると、もう変なふうになっちゃってっていう人、

たしか、非対称性緊張性頸反射の話のときだったと思うんですが、

非対称性緊張性頸反射って、首が横に向くと、向いたほうの腕と足が伸びて、反対側の腕と足が曲がっちゃうって反射ですが、

これが残ってると、スキップってしにくいんですよね。

そこで、デモで、参加者でスキップが出来ない人に出てきてもらって、

10分くらいちょいちょいと施術をしたら、

スキップが普通にできるようになって、そのセミナー会場も凄く盛り上がったんですが、

僕もそれをみて、すごいなって思って、色々と勉強することになったんですけどね、

ちなみに、この非対称性緊張性頸反射が残ってると、例えば車の運転とかで、
ハンドルを握っていて、首を右に向けたら、右の腕が伸びようとして、左の腕が曲がろうとするので、

首を横に向けるだけで、ハンドルを動かしちゃったりするんですよね。

そして、それが嫌だから、一生懸命、その反射で勝手に起きる腕の動きを止めようとして腕に力を入れてたりとか、

そうすると、車の運転をするだけで、もう腕がパンパンになったりとかね、そんなこともあったりします。

そんな感じで、他にも原因はあるかもしれませんが、もしかしたら、原始反射が残っていて、それが邪魔をしてスキップが出来ないように、

原始反射が残っていることによって、発達障害の子供だけではなく、
大人でも、色んな問題を抱えて、なんだかわからないけど生きづらくなっている、そんな人も多いんじゃないかなと思います。

原始反射って、反射なので、意識レベルでコントロールする以前の、勝手に反応しちゃう反射なので、

どんなに強靭な精神でそれを抑え込もうとしても、勝手になっちゃうんですよね、

そして、勝手になっちゃったのを、後から意識で無理やり抑え込むことになっちゃうんです。

逆に言えば、原始反射を統合して解消していくことで、

どんどん、自由に制限もなく色んな事が出来るようになっていくかもしれません。

そして、最近ようやく、僕の施術のやり方にそれを取り入れた方法ってのがまとまってきたので、また機会があったらそれもセミナーとかで紹介していこうかなと思っていますが、

今回は、代表的な原始反射として、この中の、恐怖麻痺反射とモロー反射が残存していると、どんな特徴が出やすいのかというのと、その統合のために、施術ではなく、自分で手軽に出来ることをいくつか紹介しようと思います

まずは、恐怖麻痺反射、

これは厳密には原始反射とは違うんですが、
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいた時にある反射で、
お腹の中にいるときって、当然動けないですから、

なにかショックな時とか危険を感じた時、
実際には、お母さんがショックを受けたり危険を感じた時なんですが、
そんな時に、逃げることって出来ないから、
それが去るまでギュッとこうやって身を固めて、身を守ろうとする反射ですね。

だいたい、妊娠9週目くらいに出現して、妊娠8ヶ月位から出産までの間に統合して無くなると言われてますが、

実は、すべての人が、全部統合されて無くなるってわけじゃなくって、部分的に残ってたりすることがあるんですね。

そして、例えば、恐怖麻痺反射が残っていると、

恐怖の感情が出やすいとか、
緊張した時に、息を止めちゃいやすかったり、
フリーズしちゃって、思考も一緒に停止しちゃってものが考えられなくなっちゃったり、

あとは、自分でもよくわからない不安感がついて回ったり、

意味もなく不安感がいつもあるから、新しいことにチャレンジ出来なかったり、
いろんな状況の変化に対応出来なかったり、

変化に対応出来ないから、視覚だったり音だったり触覚だったり、そういう感覚が過敏になって、ちょっとしたことでビクッとなっちゃったり、

人との距離感覚がつかみにくくて、視線を人と合わせるのが苦手だったり、

人がまっすぐ自分に向かって進んでくると、それだけでカラダが固まったり、恐怖を感じやすかったり、

恐怖麻痺反射が残ってる人って、そんな特徴があるって言われてます。

そして、この恐怖麻痺反射が、その後に出てくる他の色んな原始反射のベースになる反射なので、

この統合が上手く言ってないと、その後の色んな原始反射にも影響を与えるとも言われています。

大脳が発達してくると、ちゃんと統合されていなくてそういうのが残っていても、無意識のうちに意志の力である程度、頑張って抑え込んだりしているんですが、

全身を緊張させて無理やり抑え込むことになるとで、いっぱいエネルギーが必要になって、
それによって、他のことに必要なエネルギーをさけなかったり、
そんな事も起きます。

脳の勝手に起きちゃう反射なので、なかなか自分の意思で制御って難しいんですね。

この恐怖麻痺反射を統合していくために、できることとしては、

恐怖麻痺反射の残ってる人って、背中の、背骨周りの緊張が強いので、コレを緩めるために、
誰かに背中を擦ってもらったり、
うつ伏せに寝て、背中を優しく揺らしてもらうっていうのが結構有効です。

GP法を知ってる人は、秘鍵の型っていうのがあるんですが、
これを誰かにやってもらうのも良いですよね。

あとは、肩甲骨を動けるようにすることも良いので、肩甲骨を動かす動きをいっぱいするのも役に立ちます。

他にも、目の動きを使って、脳の左右の働きを統合する方法として、レージーエイトって方法があるんですが、
これも有効です。

出来るだけゆっくり、自分ができる一番遅い速さでやってみて下さい。

その時注意してほしいのは、息を止めないこと。

多分、恐怖麻痺反射が残ってる人だと、コレをやろうとすると、ゆっくりやろうとすればするほど、どこかで呼吸を自然と詰めちゃって、気がつくと止まってるなんてことがあるかもしれませんが、
それに気がついたら、呼吸を止めないようにすると良いですね。

そして、呼吸を止めないでも楽にできるようになったら、だいぶ色んな事が楽になってると思います。

これまでの話を聞いて、もしかしたら自分にもあるかも?そう思った人は、ぜひやってみて下さい。

そして、次の主な原始反射は、モロー反射です。

これは、赤ちゃんが驚いた時に出る反射で、音だったり、光だったり、外部からの色んな刺激で驚いた時に、
ビクッと緊張したあとに、両手を広げて抱きつくような動きをする反射です。

呼吸器系の発達にも影響を与える反射とも言われていて、

呼吸器系と、ストレス反応による自律神経の働きを活性化するベースになる反射でもあります。

だいたい妊娠9~28週頃に出現して、生後2~6ヶ月で統合されるとされています。

また、この反射は、人が最初に持つFF反応(闘争逃走反応)とも考えられていて、

①誕生時の初めての肺呼吸への切り替えを促し、窒息の危険があるときには気管を開いたり、

②危険(大きな音や明るい光や突然の身体的刺激)を察知したときに自己防衛を行うための反射と考えられていて、

まだ脳が危険かどうかの判断が出来ない出産すぐの時期に、このモロー反射が警報のような働きをして、(例えそれが危険でないとしても)危険に対する準備をします。

これもまた、誰でも全てが完全に統合されるってわけじゃなくて、部分的に統合されない部分が残ったりすることが良くあります。

このモロー反射も恐怖麻痺反射の次くらいで比較的初期に出てくる反射で、恐怖麻痺反射が残ってると、このモロー反射も残りやすくて、

そして、モロー反射が残っていると、この後に出てくる色んな反射の統合にも影響を与えちゃいます。

そして、モロー反射が残っていると、

意思決定や欲求の抑制を行っている上位の脳の働きを制限してしまったり、
逆に、自分の意思では制御しきれない様々な過剰反応としてあらわれます。

例えば、いろんなことに過敏になったり、

ちょっとしたことで、交感神経がバーンと緊張しやすくて、
アドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンが出やすくて、

生理的な反応、例えば心拍が上がって心臓バクバクしたり、血圧が上がったり、そんな反応が起きやすかったり、

それによって、感情の起伏が激しいって傾向があったり、

あとは、視覚的には目の瞳孔が明るいところでも素早く絞ることが苦手なので、明るいのが苦手だったり、

あとは、球技が苦手だったり、

色んな刺激に対して適切に反応しにくいので、内向的になって、あまり人と打ち解けにくくて、対人関係が苦手になったり、

なかなか決断が出来なかったり、

なにもないときでも、常に緊張していてなかなかリラックスが出来なかったり、

そんな感じで色んな問題を抱えやすくなっちゃいます。

そして、モロー反射っていうのは、副腎が深く関わって起きる反射なので、

これが残ってる人は、いわゆるアドレナル・ファティーグ、副腎疲労にもなりやすくて、

副腎機能の低下から、糖尿病などの慢性疾患や喘息や花粉症などのアレルギー疾患などにもかかりやすくなります。

モロー反射は、実は簡単なチェック法があって、
これがあるから必ずってわけではないですが、
もしかしたら、こういう傾向があるなら、残ってるかもね?ってことで、

こんな動きを試してみて下さい。

両足を、思いっきり外側に開いて、まるでペンギンが歩くように歩いてみて下さい。

この時に、手が、足と同じように、外側に開いちゃう場合は、もしかしたら、モロー反射が残ってるかもしれません。

そして、このモロー反射を統合していくためには出来る方法ですが、

原始反射というのは、本来は必要な時期に必要なだけその反射が繰り返し起きることで発達し、十分に発達したことによって統合されていくもので、

例えて言うと、その必要なだけの回数、つまり「回数券」を使い切る事ができればだんだんと統合していくって考えると、分かりやすいです。

単純に言ってしまうと、モロー反射的な動きを沢山すれば良いわけですね。

モロー反射って、びっくりした時に、両手両足を広げて縮む動きになるので、コレをいっぱいやれば良いということです。

そう思って色んな気功や体操などを見てみると、
このモロー反射の回数券を使うような動きって山のようにあったりします。

例えば、新体道を知ってる人は少ないかもしれませんが、
新体道の栄光なんてまさにそうですよね。

あとは、モロー反射の統合のエクササイズとして良く言われているのに、スターフィッシュ、ヒトデの体操っていうのがあります。

ほとんど同じような動きしかしてないですが、こういう動きを一杯やって、回数券を使い切るようにすると良いんですね。

自分にも、モロー反射残ってるかも?
そう思った人は、ぜひコレをやってみて下さい。

色んな事が楽になると思います。

今回は、いっぱいある原始反射の中の、恐怖麻痺反射とモロー反射を紹介しましたが、

また機会があったら、他の原始反射についても紹介していきたいと思います

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。