しばらく雑談ばかりでしたが、たまには真面目な話を書きましょう。
ってことで、今日の話題は神経の反射です。
以前、拮抗する筋肉(反対側の筋肉)を緩める事が出来れば、伸ばされている(いわゆる凝った)筋肉が楽になるというような事を書いたと思います。(って探してみたけど、見つからない。どこだっけ?)
ああ、そうそう、ここでした。
これを読んで見て、実際に腰痛(腰)や猫背(背中)の人はこれを意識的に出来ましたか?
多分、いきなり文章の説明だけでこれが出来た人というのはいないと思いますが・・
もしいれば、その人はよほど身体感覚が発達している人だと言えます。
意識的に筋肉を緊張させる事は出来ても、意外と意識的に十分な弛緩を行う事は難しいのです。
筋肉というのは神経からの出力によって緊張したり弛緩したりしているという事は以前に書きましたね。
この神経には大事な「反射」がいくつかあります。これを知っていると筋肉のコリを自分でゆるめるのにも、色んな療法を理解するのにも非常に有効なので、これからこの神経の「反射」についていくつか紹介してみようと思います。
(難しい専門用語をなるだけ避けて安易な表現を心がけますが、なにぶんややこしい話なので、多少難解な表現が出ることは勘弁してください。)
その前に、そもそも神経の反射とはなんでしょうか?
人間がまだ野生動物だったころから生きていくために培ってきた大事なシステムとして(より早く状況に対処するために)脳ミソを通さずに脊髄の中で処理され筋肉に指令を出す反応が多く存在します。これを脊髄反射と言います。
脊髄反射というと、熱いヤカンなどを触ってしまった瞬間に、
「あちっ!!」
って言って、意識する前に勝手に手を引いてしまうような反応を言うことは皆さん聞いたことはあると思います。
このように、考える前に体が勝手に反応してしまうようなメカニズムの事を言います。
これから、基本となる4つの反射に付いて解説していこうと思います。
それは、
1、屈曲反射
2、伸張反射
3、自己抑制
4、相反性抑制
の4つの反射です。
(実際には専門書等をみると、このように分類しないで細かく色んな分類をしているものもありますが、簡単に4つに分類したものを紹介します。細か言うと他にもあります。)
次回は、この1番目の屈曲反射から順番に解説してみようと思います。