こんにちは!

Ten整体院、院長のTenです。

昨日来たお客さんのお話です。

肩から首にかけて痛みがあり、様々な治療や施術を受けたそうなんですが、

話をさかのぼって聞いてみると、最初は親知らず(左下の真ん中から8番目の歯)を抜いた後からだとのこと。

で、評判が良いという噛み合わせ調整をやる歯科医院に行って削ってもらったんだそうな。

すると、さらに悪化。

そして・・・、

左上の真ん中から7番目の歯がどんどん伸びてきて、それにあわせて下の7番をどんどん削っていって、遂には抜いてしまったんだそうです。

で、結局良くならず、整形や接骨院や色んな整体などを渡り歩いてうちに来たということだったんですが・・・、

カラダをみて見ると、全身歪みまくり。

顔面頭蓋に関しては、左上顎骨が上に持ち上げられるような形で、それにつられるように頬骨・前頭骨・頭頂骨と、左側が上に持ち上げられていて、左側頭骨は後方回転するような感じで乳様突起が下に引き下げられて固まってる感じ。

まずはカラダに遊びを作るために全身を緩めて調整。
(カラダはテンセグリティー構造で張力によって全身がお互いに引っ張り合って成り立っているので、そこに遊び(=つまり余裕)が無いとちょっとした事で色んな問題を吸収できなくなって不調としてあらわれるんですね。)

それから(疲れるから普段はあまりやらない(^_^;))強圧系も使ってかなりメカニカルな感じで頭蓋の調整。

一度じゃ流石に無理なのである程度良さそうな所まで調整して咬合を確認してもらったら、噛んだときに最初は左の歯から先に当たっていたものが、ホンの少し右の歯から当たるような感じに。

顎周辺の筋筋膜系にも十分に遊びを作っておいたので2~3日するうちに自分でちょうど良いバランスを見つけて安定することでしょう。

肩首の調子も完全ではないけど良い感じとの事。

とりあえずしばらく全身のバランスを調整しつつ、ある程度良い所で信頼できる歯医者さんに行ってもらうように話をして施術を終えました。

ふぅ~って感じでしたが、なんだかモヤモヤ。

その夜、ブログを読んでたらこんな記事を発見。

「やり直しが効かない治療」

佐渡の萩原先生のブログです。

まさに僕が思ってたようなことをドンピシャのタイミングで書いてくれてました。(^^)

そして今日、これまた偶然、名古屋の友人の歯医者さんから電話。

たま~に電話で情報交換をしたりしてるんでんすがこの先生、とっても勉強家で休みになるとしょっちゅう学会だ勉強会だと全国を飛び回ってるとっても信頼してる先生なんです。

で、ちょうど良いという事で、今の歯科医学界の噛み合わせに関する最新情報というものをチョコチョコとレクチャーしてもらっちゃいました。(^O^)/

なんというか、(こんな事いったら怒られそうですが)だんだんとオステとかの構造の考え方に近いものになってきてるって印象でした。

ついでに歯をいじらないといけないようなお客さんを受け入れてもらえるように(以前にもお願いして了承してもらってたんですが)改めてお願いして、快く引き受けてもらっちゃいました。(^^)

まあ、豊田から名古屋じゃ遠いから行きにくいんですけどね。

ちなみに、僕も便宜的に噛み合わせなんて言葉を使いますが、歯のかみ合わせって筋肉や膜の緊張でどうとでも変わっちゃうんですよ。

だから、その筋や膜の調整を無視して歯の高さの調整だけしたってまたカラダのバランスが変わったらかみ合わせも変わっちゃうから意味が無いんですよね。

しかも削っちゃったらもう戻せない。

だから右を削ってダメだったらまた左を削って・・・、

ってな無限ループにはまっちゃったりしてね。

歯医者さんはそれで儲かるかもしれないけど、それを信じて通ってくる患者さんはたまったもんじゃないですよね。