ども、Tenです。
僕は古流の剣術をやってますが、自分の上達のために一番大事なのは1人稽古です。
で、その中でも一番大事なのは素振りだと思ってます。
昔、素振りを何回やったとかって得意気に言う人がいたんですよね。
「1日に1000回毎日振ってます!」
みたいな。
でもあれ、
回数数えてちゃダメなんだよね〜。
だって、振ってる時に数を数えてたら、自分の集中力の中の何割かをさいて数を数えるわけでしょ?
回数なんか数えてると、自分のカラダの細かな変化に気がつきにくくなっちゃうんです。
こういうこと言うと、
「そんなのほんの少しだよ」とか、
「関係ないよ」とかって言う人いるけど・・・、
そういうことを言う人に限って・・・、
出来ないし、なかなか伸びない。
大事なのは自分の意識を全部素振りに向けて、自分のカラダの中のほんのわずかな変化や感覚を感じることだと思うんですよ。
そして、一回振るごとに細かな修正をして、精度を上げていきたいんですもんね。
なので、そうやって数を自慢する人で上手い人にはあった事がないです。
これ、施術でも一緒なんです。
最近はお手軽な施術のテクニックがどんどん出てきてて、
ここを何回操作して、次にここを何回やってみたいな感じでマニュアル化したのが流行ってるみたいで、
僕も最初はそれ良いかも〜!
って思って、
人に教える時にここは何回やれば良いよなんて基準を作ったら良いかな?ってちょっとだけ研究しましたが・・・、
やめました。
それすると精度が落ちちゃうんですよね。
ドレイファス理論で言う初心者ならまあわからんでもないけど、それ過ぎたら数を数えてちゃダメだね。
スタッフをいっぱい抱えてて、レベルを統一したいんならありかもだけど、
それじゃあマクドナルドレベルを抜けれないよね〜。
精度を上げるには数稽古は大事なんだけど、だからと言ってそこで数を数えてちゃダメなんですね〜。
そういえば、幕末の剣豪として有名な白井亨なんて、毎日1000回の素振りを日課にしていたっていうけど、あれは横でお母さんが数を数えてくれてたって逸話もあるんだよね。
子供の頃の話かと思ってたら結構大人になってからも(20代半ば位まで?)そうだったんだって。
それは本人が書いたという自伝にちゃんと書いてあって、
多分自分では数えないで素振りに集中してたんだと思う。
だから良かったんだろうね〜。