今回は施術者向けのお話です。

先日、ネットを彷徨っていてどこかで読んだのですが、ある整体系の学校で検査法の試験のお話を読んで思った事。

東洋医学的な診断法として、四診法と言うのがありますが、これってほとんどどの東洋医学系の解説書を読んでも、望聞問切の順番で解説されていると思います。

ふと、実際に検査を行なう時って、この順序に従ってやっているのか?って事を考えると、意外に無視していたりするのではないかな?
そんなことを考えてしまいました。

望、つまり、まず見て、観る。そして聞く。それから初めて問診なんですよね。そしてその後に初めて切診、つまり実際に触れてみる。
やはり、順番を守るという事が重要なんですよね。

古来から望聞問切などと言われているというのには意味があるんだと思います。そして、ある程度はそれを守らなくてはいけない。そう思います。

とはいえ、なかなか出来ないですよね~。

僕なんて、最近は殆どこういった東洋医学的な視点でいきなり見ることをしなくなったので、内科的な原因が疑われる時とか、色々やっててこずった時とか、仕事以外で誰かにちょっと診てとか言われた時など細かく見るのが面倒な時とかに時々思いついたように脈診をしてみたりとか舌みて目みて爪みてとかしてたりするだけで、全然この様な事を守ってなかったりしますので・・・。

(ただ、脈診だけは、某先生とご一緒する度に、(勉強の為に)近くにいる人の脈を見てもらっては自分のとった脈と比べるという事は(毎度失礼だよなと思いつつ)してるので、それなりに勉強は重ねてるつもりですが・・・。)

でも、これって洋の東西を問わず大事な事なんですよね。

そして、自然にそれが出来るようにならないといけないわけですが、そうそう出来るもんでもなかったりします。だけど、たまにはこういう事を思い出して、自分の勉強としてやらないといけないなと改めて思った今日この頃。真面目に訓練しなくっちゃ。

シャーロックホームズのモデルとされているイギリスのジョーゼフ・ベル博士には、部屋に入ってくるのを見るなり病名だけでなく職業や住所・家族構成までを鋭い観察眼で言い当てて学生らを驚かせたなんて逸話もありますし、日本でも有名な鍼灸師でそんな逸話が沢山ある人がいましたよね。誰だったっけ?深谷伊三郎だったかな?

いつかそうなる事を目指して、地味~に望聞問切の経験を積み重ねていかなくっちゃいけないです。