平田内蔵吉の「触手中心健康法」を訳あってぱらぱらとめくってみた。
改めて読んでみるととっても面白い記述があるので、ちょっと紹介してみたいと思います。
「我々の「中心健康術」に於いては、術者は教育者であるから、病者を教育して自癒力を導き出すのが中心目的であって、顧客として患者をあつかうことは出来ない。ゆえに患者に対して、たえず「中心健康術」を伝道し、出来るだけ早く、正しく、患者が又、一の治療者になるように導いて行くのである。ここには現代の医者対患者の関係は生じないが、教師と生徒の関係は生じる。」
「真の医術は、第一に積極的でなければならない。病気さへ治れば良いと言うような医学は真の医学ではない。医術の目的は健康の増進である。健康の積極的増進を第一目的としない医術は、真之医術ではない。」
「いかなる名医でも、「自分で治そう」と言う決心の無い人の病気を積極的に治す事は出来ない。」
「病気を治す力は神経の力である。意志の力である。而して意志とは感情と理性を統合する中心的活動である。神経の覚醒を主眼とせざる療法はこの意味において、第二義的である。」
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ん~、非常に表現は古いですが、今でも十分通じます。
でも、この様な思想に立って指導していた為に、なかなか理解を得られなかったようで、そのあとにこんな記述がありました。
「三千名の同志のうち真の同志は十指を屈するに足らないのである。」
今も昔もたいして変わってないんですね。