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以前テレビで最近流行しているリフレクソロジーの紹介をしているのを見ました。

その話の中で「イギリスのリフレクソロジーをそのまま日本で行うと刺激が弱すぎて物足りないので日本向けに少し刺激を入れるようにしている」という説明をしていました。


実際にクイックなどに来るお客さんには軽い刺激では物足りないという人が非常に多いそうです。

確かに私たち日本人の感覚には、整体などの施術を行うときに「痛気持ちよい」感覚を求める傾向にあるようです。

この為に、欧米から来た多くのテクニックは非常に優れているものが多いにもかかわらずそのままの形では定着せずに日本式に変質させて日本の療術として行われている事が多いのです。

ところが、そのような「痛気持ちよい」感覚ばかり求めているとエスカレートしていく事もあるので気をつけなければいけません。

これはどういう事かと言いますと、私達の筋肉は、硬いからといって無理に強い力で揉んだり押したりすると、一時的な満足感(痛気持ちよさ)はあったとしても、神経反射によって解放されるどころかかえって余計に拘縮を増してコリが酷くなる事があります。

つまり、少しのコリしかなかった場合でも、それを「無理な力」で揉んだり押したりする事で、そのコリはより強い刺激によって感じなくなり一時的に良くなった様な気になりますが、実は神経の反射によって以前よりもコリが酷くなってしまいます。

そして、この酷くなったコリを解そうとすると以前と同じレベルの刺激では満足できなくなり、更に強い刺激で揉んだり押したりしないと満足感が得られなくなり、更に強い刺激を受けることでその筋肉は更にコリが酷くなって行く。

こういった悪循環に入ってしまうことがあります。

※一応お断りしておきますが、勿論強い刺激であっても「無理な力」ではなく「(量、角度、間、深さにおいて)適切な刺激」であれば強い刺激だと感じた場合でもコリを解放することは出来ますが、非常に高度なテクニックだと思います。

指圧師等はこれに3年間もの訓練機関をおいて尚且つ試験をパスして初めて指圧師を名乗る事を許されます。
(それでも最近は国家試験の為の勉強が主になってしまってそのような技術的な訓練は十分に出来ていないと、実際にあましの学校に行った人から聞いています。)

正しい訓練をしていない最近良くあるような短期育成の人には難しいのではないでしょうか?

この様な「痛気持ちよい」という感覚を本当の気持ちよさと感じるのではなく、もっと繊細な刺激に対しての感受性を上げていく事によって、身体の真にバランスの取れた状態(整体)に近づいて行くことが出来るように成っていきます。

体の声を聞くという表現がありますが、常に体の中から湧き出てくる感覚に耳を済ませて、その体が真に求めているものは何か?という事に注意を向けて見ると違ったものも見えてくるかも知れませんよ。

痛さと気持ちよさ(その2)