今回は、肩こりの原因として多い3つのうちの「アゴとかみ合わせ」について。

例えば歯並びが悪かったり、歯を虫歯などで抜いてそのままになっていたり、親知らずを片方だけ抜いてバランスが崩れることによって肩こりになることもあります。

そしてまた、その多くの方は頭痛も同時に持っていることが多いようです。

また、単に噛み合わせが悪いとかそういう場合だけでなく、例えば歯科医などに行った時に、口を大きく開けたままにするなど、非日常的な動作から来る疲労がアゴの周りの筋肉などに蓄積してしまっている場合にもおきます。

筋肉の問題ではなく構造的な問題の場合は、全身と歯やアゴの関係を十分に理解している歯科医院に行く事で改善することがありますが、多くは筋肉の問題だと思います。
(先日友人の歯科医と話をしていたら、最新の歯科の考えでは顎関節症の多くは筋肉の硬直によるものがほとんどだろうという方向に流れているという話も聞きました。)

◆簡単なテスト&調整法

歯やアゴの問題は肩こりだけでなく全身に影響を与えていますから、こんなテストをすることで調べることが出来ます。

  • まず、肩をグルグルとまわして、今の肩の動きの状態を確かめてみましょう。
  • 次に、腰に手を当てて、後ろに反ってみたり、前屈をしてみたりして今の状態、どこまで曲がるか?とか痛みがどのあたりで出るのか?等を確認してみましょう。
  • 次に、鏡の前に座って、じっくりと自分の顔、特にアゴの周りを見てみましょう。ついでに口を開けたり閉じたりして、どんな風にアゴが動いているのかも確認しましょう。
  • そしてテストです。綿棒や爪楊枝や割り箸、何でもよいですが、それを左右どちらかの下の歯の前から数えて6個目の歯で噛んで見ましょう。
  • そして、1と2の肩回しと腰を前や後ろに反らすのをもう一度やってみましょう。
  • どうですか?変化しましたか?
    もしも変化しなかったら反対側の歯でもう一度同じ事をしてみましょう。
    もし、これで良くなるようでしたら、歯やアゴの周りの筋肉の緊張のアンバランスが全身に影響を与えている可能性があります。
    (もちろん逆の可能性もあります。)

  • その場合、先ほど綿棒などをくわえたそのままの状態で真っ直ぐに立って、カカトを伸ばして、ストンと脱力して落とします。
  • だいたい7回位行うと良いです。(以前紹介した体操の応用です。)

そうして、くわえた綿棒などを外してもう一度肩や腰を動かして確認してみてください。

それで痛みや違和感が取れていればOKです。

ホントは全身のバランスを見て調整していく必要はありますが、綿棒をくわえてカカトトントンを家でやるだけでも肩こりがかなり改善することがありますから、ゼヒお試し下さい。