肩こりの原因として多い3つのうちの「姿勢」についてのお話の続き、家庭でも出来る簡単な方法の紹介です。

姿勢から来る肩こりを改善するためには、全身のバランスを整えることですが、自分で出来る簡単な方法が二つあります。

バランスのよい立ち方をするということですが、

一つは、肩の位置を正しい位置に持ってくる。

二つめは、重心の位置を正しい位置に持ってくる。

それだけです。

  • 一つ目の、肩の正しい位置は、
  • ハイハイしている赤ちゃんを想像してもらえると分かりやすいです。

    ハイハイしている赤ちゃんの肩とカラダとの関係を見てもらうと、少し前に肩を出した状態になっている事が分かると思います。

    実際に自分でハイハイをしてもらってもその位置に自然に来ると思います。

    このハイハイした時の肩の位置がカラダにとって一番無理の無いニュートラルな方の位置なのです。

    この位置を実際にハイハイして確認してからそれを保って立ち上がってもらうと、自然な肩の位置になります。

    肩や背中が張りすぎている人はどうしても後ろに引っ張られてしまいますが、余計な緊張が取れてくれば自然とその位置に収まってきます。

    少し猫背気味に見えるかもしれませんが、それが実は自然な肩の位置なので心配することはありません。

    逆にこの本来自然な肩の位置から無理に後ろに引いて胸を無理に張ることによってコリができるわけです。

  • 次に二つ目の重心の位置です。
  • 重心の位置をカカト(クルブシ)の少し前位に持ってきて、足の裏を十分に意識してゆったりと立ちます。

    何も意識をしないで立っているときの全身の緊張と、このように重心の位置を正しい位置に持ってきたときの全身の緊張の状態を比べてみると分かるかもしれませんが、これだけで全身の無駄な緊張は抜けやすくなります。

また、この状態で、カカトを持ち上げてストンと落とすという体操をすることでさらに力が抜けやすくなります。

だいたい7回位を1セットとすると良いです。
(これは八段錦と呼ばれる中国の8つの動きで全身を整える気功の最後(8段目)にやる方法で、「背後七顧百病消(中国語なので字は当て字です。)」と言われるものです。百病消というだけあってなんにでも効きますのでゼヒ試してみてくださいね。)