こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「脳脊髄液はどこをどう流れてるのか?」というテーマで、話をしてみたいんですが、

これ、かなりマニアックな話なので、普通の人だと何の話?ってなると思いますが、

例えばクラニオセイクラル、頭蓋仙骨療法とかをされてる人とか、
そうじゃなくても頭蓋の施術をする人には知っておくと良い話だと思うので、
ちょっとマニアックすぎる話題ですが今日のネタにしてみました。

まあ、以前持ってて行方不明だった本が出てきたからってのもあるんですけどね。

で、脳脊髄液ですが、

人の体って、血液とリンパが全身に栄養を供給したり、回収したりして巡っていますが、

脳と脊髄には、もちろん血管もありますが、この脳脊髄液っていうのが巡ってるんですね。

そして、昔の教科書では、っていうか、今の教科書でも一緒なんですが、脳脊髄液の流れってこうなってるよっていう説は、実は、380年前から変わってないっていうんですね。

380年前に、多分こうなってるんだよねて言ったのが、そのまま検証されずにみんな信じ続けてきたみたいなのがあるそうなんですね。

どういうのかと言うと、脳の中にある脳室、側脳室とか第3脳室とか第4脳室とかありますが、
そこにある脈絡叢ってところで、血液から脳脊髄液が作られて、
それが、頭の中をグルっと回って、頭の天辺、この矢状縫合のところにある、
上矢状静脈洞ってところにある、くも膜顆粒ってところから静脈に吸収されるって言われてるし、

僕もそう昔習ったんですね。

ところが、それが、ホントは違ったよってことが書かれてるのがこの本です。

この本は、2009年に出てるので、今から12年くらい前になるのかな?
そこそこ古い本ですが、
実はこの本が出る前にもう一冊この人本を出してて、その本では、この脳脊髄液のことを中心に書かれてたんだけど、
ちょっと行方不明で見つからないので、この本から、今日は、実際には脳脊髄液ってどんな風に流れてるのか?

そんな話をしてみたいと思います

脳脊髄液って実際のはどこをどう流れてるの?って話です。

まずは、これまで普通に考えられていた脳脊髄液の流れはどういうのかっていうと、

脳室の脈絡叢で血液から作られた脳脊髄液は、脳室を通って、左右に2つあるこのルシュカ孔と、マジャンディ孔の3つの穴から外に出て、こんな風に循環して、
最終的に、この頭のてっぺんにある、くも膜顆粒から静脈に吸収されるって事になってたんですが、

でもこれってなんか変なんですよね。

このルートで脳脊髄液が流れてるとしたら、
どう考えても流れが淀んじゃうっていうか、
流れないところもいっぱい出ると思うんですよね。

なので、これってホントなの?って漠然と疑問に思ってる人って多分いっぱいいたと思うんですが、

でも、教科書的にそうなてるからってことで信じてたと思うんだけど、

やっぱりそれ、おかしいよねっていうか、実際にはそうじゃないルートが有るよねっていうことを示したのがこの本なんですね。

この本も面白いので興味がある人は読んでみると良いと思いますが、

実際にはこんな風に流れてる

脳室の脈絡叢で血液から作られるっていうのは一緒ですが、
ルシュカ孔とマジャンディ孔の3つの穴ともう一つ、
ここに、中山の孔っていうのがあって、
中山って名前が付いてるくらいなので多分日本人が見つけたものだと思うんですが、
ここからも、脳脊髄液は外に出ていくんですね。

そして、こうやって、この脊髄の下の方から上に向かって流れてくるんです。

そして、上に流れながら、実際にはここから神経がいっぱい出てるので、その神経の神経鞘の中にも液を供給しながら、上に流れていくんですね。

そして、吸収されるのは、このくも膜顆粒からではなく、
グルっと回って戻ってきた脳脊髄液が、この脈絡叢と、その周囲の毛細血管から静脈に吸収されるんですね。

これなら、一方向に液が流れるので、途中で淀むことも少ないですよね。

これ見ると、すごく納得するし、

多分、クラニオとかやってる人の施術のときにも、この事を知ってやるか、知らないでやるかで、
結果って変わるんじゃないかなって思います。

まあ、この本を読んだ10数年前は、まだこのことは知られてなかったけど、
最近ではウィキペディアなんかみても、
新しい説に置き換わってきてるみたいだし、

多分、ここからさらに研究は進んでると思うので、また新しい情報を仕入れていかないとですけどね。

ということで今回は、脳脊髄液の流れは、実はこれまで考えられてきた古典的な流れのルートは違ってて、ホントはこんな風に流れてるよって話でした

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。