こんにちは!
GP法のTenです。

さて、今日は、昼間に頭がボーッとしたり、食欲が出なかったり、

寝たいのになかなか寝付けなかったり、逆におきなきゃいけないのになかなかおきれなかったり、

そんな問題の元になっているかもしれない、体内時計についてと、

その体内時計をリセットする方法について紹介したいと思います。

そもそも、体内時計って聞いたことってありますか?

人の体には、サーカディアンリズムっていって、1日のリズムを整える時計があります。

実はこのサーカディアンリズム、人間だけじゃなくて、バクテリアなども含む全ての生物にあることが分かっています。

そして、実は、体内時計には、「中枢時計」「末梢時計」の2つの時計があって、

中枢時計が中心になって、ホルモンだったり血圧だったり体温だったり、免疫反応だったり、色んなものをコントロールしています。

ところが、1日は24時間ですが、多くの人の体内時計は実はこれよりもちょっと長く、

だいたい24時間ちょっとから25時間位だと言われています。

なので、そのままだとこの体内時計と実際の時間とがどんどんズレていっちゃうので、

これをリセットする仕組みがあります。

この仕組が上手く働いていないと、この時計がリセットされずにどんどんズレていっちゃうんですね。

そうすると、時間によってコントロールされてる、体温だったり血圧だったり、自律神経の緊張だったりホルモンの分泌だったり、色んなバランスが崩れて、

ぼーっとしたり、食欲が出なかったり、逆に出過ぎたりっていう感じで、色んな問題の元にもなります。

それだけじゃなく、この体内時計の乱れによって起きる症状としては、

例えば、睡眠障害だったり、季節性感情障害だったり、ウツだったり、痴呆だったり、

あとは、不登校とか引きこもりにもこの体内時計の乱れが影響しているという研究もあります。

引きこもりの治療に、この体内時計の乱れを整えるという研究が、熊本大学でされていて、

これは、10人の引きこもりの人に、早朝の6時から8時に昼間の屋外の明るさに相当する5000ルクスの強い光をあてて、体内時計を整えるということをしたら、

1週間ほどで、睡眠なども改善して、血液の分析から全員の遺伝子のリズムも整って、思考力や活動意欲の低下が改善したという研究もあります。

あとは、時差ボケなんてまさにこの体内時計の乱れですよね。

今日は、この体内時計についてと、そのリセット法について紹介したいと思います

今日は体内時計の話です。

体内時計には、「中枢時計」「末梢時計」の2つの時計があるって言いましたが、

中枢時計っていうのは、脳の視交叉、目から入った情報って、右側からの情報は左の脳に、左側からの情報は右の脳にっていう感じに交差してるんですが、

この視交叉のそば、視交叉上核ってところにあります。

そして、中枢時計は神経やホルモンの濃度を調節したり、抹消時計を調整して、全体を統率している場所でもあります。

そしてこの中枢時計は、光を感じることで、調整していて、

朝にしっかりと光を浴びることで、リセットされて、それから14~16時間後にメラトニンが分泌されて眠気が出るというようになっています。

そして、抹消時計ですが、

これは、カラダのいろんな組織の中で、それぞれ色んな働きをします。

例えば、成長ホルモンは夜の分泌されますが、その分泌のタイミングを調節していたり、
体温だったり、筋肉の緊張だったり、様々なものを調節しています。

また、細胞のDNAには、テロメアっていうのがあって、

これは、DNAの両端にあって、DNAを保護する役割も持っているんですが、

細胞分裂するたびに、このテロメアは短くなって、あるところまで短くなると、この分裂は停止して、これが細胞の老化の一つの原因ともいわれています。

このテロメアの長さを保つために、テロメラーゼという酵素が働くんですが、

体内時計が狂っていると、このテロメラーゼの発現が低下して、テロメアが短くなりやすくなるっていうことも分かってきています。

逆に、体内時計がしっかりリセットされていて、睡眠時間もしっかり確保できていたり、

しっかり十分な栄養が取れていたり、ストレスがなかったりすることで、このテロメアが伸びる事があるおということも分かってきています。

言い換えると、体内時計が狂っていて、睡眠に問題があったり、ホルモンの分泌だったり自律神経の乱れがあったりすると、

このテロメアが短くなりやすいことで、老化も促進しちゃうし、逆に、体内時計をしっかり良い状態に保つことが、老化を抑制することにもつながるってことですね。

そして、この体内時計のベースになっているのが、時計遺伝子です。

全身の細胞に時計遺伝子はあって、これによって、例えば細胞の分裂だったりの周期のコントロールだったり、傷ついたDNAを修復するのにも関わっています。

さてここで、この時計遺伝子ですが、

先程、中枢時計が抹消時計の調節をして、全体を統率しているっていう話をしましたが、

最近の研究では、抹消の時計遺伝子の乱れ、つまり抹消時計の乱れが、逆に視床下部に影響して、中枢時計を狂わせてしまうということが分かってきていて、

単に、中枢時計を調節するだけでは、体内時計をしっかりとリセットするには不十分だということが分かってきました。

脂肪細胞に多く存在する時計遺伝子を調べていくと、

時計遺伝子を欠損させたマウスと、そうではないマウスを比べると、

欠損したマウスでは、DHAやEPAやというオメガ3系の脂肪酸が少ないことが分かって、

そこで、食事でDHAやEPAを補ったところ、なんと、マウスの正常な代謝が回復したんですね。

つまり、抹消時計は食事によってリセットされると言われていますが、

この時に、DHAやEPAやの豊富な食事を摂ることで、抹消時計を正常な状態にしていき、

抹消時計と中枢時計の乱れを修復して、正常な働きを取り戻すことが出来るということが分かってきたんですね。

ということで、体内時計が乱れているな

そう思う人は、朝早くに光を浴びるというのに加えて、魚等をしっかり食べて、DHAやEPAを沢山取ることをしてみてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。