前回ペットボトル症候群について書いてきましたが、今回からそれにも関連する砂糖について書いてみようと思います。
実は砂糖、カラダにとって非常に大事なものでありながら、摂り過ぎによる弊害も非常に大きいものです。
これからこのことについて順番に書いていきたいと思います。
我々のカラダや脳のエネルギー源はブドウ糖ということは皆さんご存知と思いますが、このブドウ糖が血管を通って全身に巡ることで私たちのカラダは動いています。
このような大事なブドウ糖なので、血液中の濃度が常に一定になるように様々な器官が協力して一定の濃度に保つように働いています。
また、筋肉などはブドウ糖が不足すると脂肪やタンパク質をブドウ糖に変換して使用しますが、脳ではそういう事は出来ずに血中のブドウ糖がエネルギー源になっています。
では、このカラダのエネルギー源になっているブドウ糖はどうやってカラダの中に取り入れているのかというと、もちろん食べ物から取り入れているわけですが、様々なものを体内で分解することで取り込んでいます。
ここで問題となるのが、お菓子などから精製度の高い砂糖などを取り入れることです。
精製度の高い糖類はカラダの中に入ると分解するのに時間がかからないために急激に血液中のブドウ糖の濃度が上がってしまいます。
ようするに、一時的に高血糖になるってことですね。
すると、カラダは血中のブドウ糖の濃度を一定に保とうと動きますから、急激に高まった濃度を急激に下げようとします。
すると今度は急激に上がった血糖値がすぐ後に急激に下がるという現象が起きてしまいます。急激に下がった血糖値はその勢いで下がり過ぎてしまいます。
ようするに低血糖になってしまうわけですね。
すると、また急激に血糖値を上げようと、アドレナリンやノルアドレナリンを放出します。
これにより、交感神経は緊張し、心臓の鼓動は早まり、血圧は上がり、瞳孔は開き、そして脳の前頭前野の働きが抑制されます。
物事の善悪や意識活動を司っている前頭前野が抑制されることで、衝動が押えきれなくなったりイライラしたり暴力的になったりします。
最近の子供の多動症やキレる若者などの問題などはこのような食べ物による影響が大きいという指摘もあります。
スナック類やケーキや菓子パンなどは(前回解説したカラダに悪い脂肪酸の)トランス脂肪酸が多く使われている上に吸収の早い糖分が使われているので食べ過ぎには注意しましょう!