こんにちは!
GP法のTenです。
さて、今日は、人の体のホルモンの働きについての話をしてみたいと思います。
最近、栄養の話をいろいろしてきてましたが、
その中で、例えば、更年期とかPMSとか生理痛とかの婦人科系の問題でも、
あとはストレスとかウツとかパニックとかのメンタル系の問題でも、
さらにはそういう問題のベースによくある副腎疲労でも、
やっぱりそこに大きくかかわるのがホルモンなんですよね。
ちょっと前に、僕のセミナー参加者から、ホルモンのことをもうちょっと詳しく知りたいって言われたのもあって、
今回は、そんな人の色んな問題に絡んでいるホルモンについて、
その大雑把な全体像から紹介してみようと思います
ホルモンっていうのは、カラダの色んな所にある内分泌腺ってところで作られて分泌されるんですが、
いろんな環境の変化に応じて、カラダの働きを保つために、自律神経と協力してホルモンを出すことで、色んなバランスを調節しているんですね。
そして、このホルモンが必要な時に、必要なだけ作られて分泌されることで、カラダのバランスを保っているんですが、
これが、多すぎたり少なすぎたりすると、いろんな病気の原因にもなるんですね。
そして、
ホルモンにはメチャメチャいっぱい種類が実際には有るんですが、
主なものを紹介していくと、
まず、ホルモンを分泌する内分泌腺ですが、
視床下部があって、
その下に、下垂体があります。
下垂体は、下垂体前葉と下垂体後葉と大きく2つに別れていて、発生学的にも違うものなんですが、
あとは、全身に、
たとえば、甲状腺とか、副甲状腺とか、副腎とか、膵臓とか、
女性だと、卵巣ですし、男性だと、精巣がありますよね。
そして、それらを統括しているのが、視床下部ですね。
ここから、下垂体に、ホルモンを出すんですが、
どんなホルモンかと言うと、下垂体からホルモンを出しなさいよっていう放出ホルモンと、ホルモン出すのを減らしなさいよっていう抑制ホルモンを出すんですね。
そして、それを受けて、下垂体から、色んなホルモンが出されます。
例えば、卵巣がわかりやすいと思うので卵巣で説明すると、
視床下部から、下垂体に司令を出すために、そろそろ卵子を作らせるホルモンである、FSHを出してねっていうGnRHっていうホルモンを、出すんですね。
それを受けて、下垂体が、そろそろ卵子を作ってねってことで、FSHを出すんです。
そうすると、FSHを受け取った卵巣は、排卵準備のために、卵子を作るんですね。
そして、卵子ができたら、出来たよってことで、エストロゲンを出すと、
それを、視床下部と下垂体が受け取って、
じゃあ、そろそろ、排卵させるためのホルモンを出してねって下垂体に司令を出すために、LHRHっていうホルモンを出します。
ちなみに、LHRHとかの後ろの2文字、RHっていうのは、リリースホルモン、放出ホルモンの略で、LHを放出、リリースしてねっていうホルモンっていう意味ですね。
それを受け取った下垂体が、じゃあ、排卵してねってことで、LHを出すんです。
そうすると、LHを受け取った卵巣が、排卵して、
排卵した後の黄体から、排卵したよっていう連絡をするために、プロゲステロンを出すんです。
そうしたら、子宮はそれを受け取って、着床の準備をしたり、
そういうふうに、視床下部が全てを統括して、色んな内分泌腺のフィードバックをもらいながら、必要な時に必要な指令を出すんですね。
これは、副腎皮質も一緒で、
視床下部が、副腎皮質ホルモン放出ホルモンを、出すと、
それを受け取った下垂体が、副腎皮質刺激ホルモン、ACTHを出して、
それを受け取った副腎皮質が、副腎皮質ホルモン、コルチゾールを出ししたり、
甲状腺も、視床下部が、甲状腺ホルモン放出ホルモンを出すと、
下垂体がそれを受け取って、甲状腺刺激ホルモン、TSH
それを受け取った甲状腺が、甲状腺ホルモンを出したり、
視床下部が、GHRH、成長ホルモン放出ホルモンを出すと、
それを受け取った下垂体が、GH、成長ホルモンを出して、
それが、全身の筋肉とか骨とか脂肪組織とか、全身に働きかけたり
っていう感じで、視床下部が、こういったホルモンを統括して制御してるんですね。
ちなみに、副腎皮質ホルモンのコルチゾールは、ストレスに対応するためのホルモンで、
これによって、
糖質とか脂質とかタンパク質の代謝を調整したり、
血糖値を上昇させたり、
抗炎症とか抗アレルギー作用があったり、
そういう働きをします。
何か危機的状況、例えば、大昔、僕らのご先祖様がアフリカのサバンナみたいなところで、
ライオンとかに襲われそうになった時に、すぐに戦ったり逃げたり出来るように、
筋肉がすぐに働けるように、血糖値を上げたり、
襲われて怪我をしても、それを治しやすくするために、
抗炎症だったり、抗アレルギーの反応をするんですね。
それとはまた別に、
そういう危機的状況、いわゆるFF反応、闘争逃走反応のときに、交感神経が一気に緊張して、
副腎髄質から、アドレナリンがドバッと出て、
それによって、
心臓・肝臓・骨格筋の血管拡張
皮膚・粘膜の血管収縮
消化管の運動低下
気管支の平滑筋を弛緩
心拍数↑
血圧↑
瞳孔開く
血糖値↑
痛覚の麻痺
そういう反応がおきます。
それから、このGH、成長ホルモンですね。
全身の脳以外のほとんどの組織に働きかけて、
タンパク質の合成を促進したり、
脂肪の分解を促進したり、
骨とか筋肉とか内臓とか、色んな組織の細胞の増殖や分化を促進したりします。
ここまでが、下垂体前葉からの分泌で、
下垂体には、前葉と後葉と2つに別れてるんですが、
下垂体後葉からは、視床下部で作られた
オキシトシンとかバゾプレッシンがそのまま分泌されて、
オキシトシンは、
カラダでは、例えば女性の乳腺では、母乳の分泌を促したり、
赤ちゃんを生む時に、子宮を収縮させて分娩を促進させたり、そういう働きをします。
オキシトシンって、最近は、幸せホルモンとかって言われていますが、視床下部でも分泌されて、
中枢神経での神経伝達物質として働いて、脳の機能を調整したりします。
こんな感じで、視床下部が、主なホルモンを統括してコントロールしていますが、
それ以外にも、
例えば、副腎髄質ホルモンのアドレナリンのように、交感神経が緊張した時に出て、ストレスに対処するために働いたり、
血糖値が下がりすぎたときには、膵臓からグルカゴンっていうホルモンを放出して、肝臓で、糖を作らせたり、
逆に血糖値が上がりすぎたときには、膵臓からインスリンが出て、血糖値を低下させたり、
また、副交感神経が緊張したときには、やはり膵臓からインスリンが出て、血糖値を低下させたり、
胃や十二指腸から消化管ホルモンを出して、消化液の分泌を促進したり、蠕動運動をさせたり、
そういう働きをしたり、
血中のカルシウム濃度が下がり過ぎたら、副甲状腺ホルモンが出て、骨からの骨吸収を促進したり、腎臓からのカルシウムの再吸収を促進したり、活性型ビタミンDを作ったりして、
逆に、血中のカルシウム濃度が高くなりすぎたら、甲状腺からカルシトニンっていうホルモンが出て、骨からの骨吸収を抑制したり、
そうやって、色んなホルモンがお互いに影響し合いながら、全体のバランスを保つように働いています。
でも、大きいのは、視床下部から下垂体、下垂体からの全身のいろんな組織に行く、これらのホルモンなんですね。
ここで、例えば更年期で考えると、生理がなくなることによって、エストロゲンやプロゲステロンを卵巣が出さなくなると、
視床下部や下垂体は、FSHやLHを出して、返事が来るのを待ってるのに、返事がいつまでたっても戻ってこないことで、
視床下部や下垂体のバランスが崩れちゃうんですね。
そうすると、ここは、卵巣だけと対話してるわけじゃなくて、
甲状腺とも、副腎とも、それ以外の全ての組織とも情報のやり取りをしてるので、
それらに影響が出ちゃって、色んな問題が起きちゃうんですね。
これは、例えば生理痛とかPMSとか生理不順とかでも一緒で、
そういうのでつらい症状が出るっていうのは、この視床下部や下垂体がうまく働けてなくて、
他のホルモンの働きにも影響を与えちゃうからなんですね。
副腎疲労も一緒で、副腎のコルチゾールが、必要な時に出なかったり、
必要ない時に出すぎちゃったり、コントロールがうまくいかなくなると、その影響で、やっぱり視床下部や下垂体に影響がでて、
他の全てのホルモンの働きに影響が出ちゃうんですね。
ちなみに、更年期以降、卵巣からエストロゲンが出なくなったら、副腎がそれに変わってエストロゲンを出すんですが、
副腎疲労で、副腎がくたびれてて、適切にコルチゾールが出せないような状況があると、
それに加えて更に、これまで違う人がしてた仕事であるエストロゲンの分泌までしなきゃいけなくなるわけですよね、
当然、自分1人分の仕事もこなせてないのに、他の人の仕事までしなきゃいけないってなっても、当然、対応出来ないですよね。
だから、そういう人は、更年期の症状が強く出たりするんですが、
こういうホルモンの全体像をなんとなくでも理解していたら、そういうこともちょっと理解できますよね。
じゃあ、このホルモンのバランスが崩れたのを治していくためにはどうしたら良いのか?
このバランスが崩れる原因って
一つは、色んなストレスとかからくる、自律神経の乱れだし、
もう一つは、ホルモンの材料が十分にとれてなかったり、必要以上に消費することで足りなくなっちゃったり、
そういうことなので、
色んなストレスを、出来るところからでも解消していって、
ちなみにストレスって、メンタル的なストレスだけじゃなくて、例えば腰が痛いとか肩が痛いとか、寝不足とか、デスクワークとかでいつも同じ姿勢してるとか、
最近だと、リモートワークとかで、不自然な姿勢で仕事をしていたりとか、そういった肉体的なストレスもストレスだし、
エネルギー的なバランス、例えば全身の経絡のバランスの乱れとか、チャクラのバランスの乱れとか、そういうのもストレスになりますし、
栄養学的なバランスが取れていなかったりするのもストレスになりますし、
過去の本人も覚えてないような記憶やトラウマも、ストレスの原因の一つになりますし、
そういうのを、出来るところから整えていくってのも大事ですよね。
ちなみに、僕がセミナーとかでお伝えしているGP法っていうのは、
肉体レベルのバランスだけじゃなくて、こういった、栄養とかメンタルやトラウマとか、経絡とかチャクラとか、そういう全てのバランスを整えることで、
カラダだけでなくその人そのものを整えていくって方法です。
今はコロナでセミナーは自粛してますが、
現在、オンラインでのGP法の講座を作っていて、多分来月くらいには公開できると思いますので、
興味のある人は楽しみにしていてくださいね。
興味あるよって人は、下のコメント欄に書いていただけると嬉しいです。
話が脱線しましたが、
そうやって、全体のバランスをできる所から整えていって、
さらに、
ホルモンを作る材料になる、タンパク質やビタミンやミネラル類を十分に取るっていうことが大事になります。
今回は、ホルモンの全体像を大雑把にですが紹介してみました。
皆さんの参考になってくれたら嬉しいです。
詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。
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