こんにちは!

慢性的なカラダの痛みや自律神経のバランスから来る不調にお悩みの方のための、

武術の技と脳の反射システムを利用したソフトで痛くない当院オリジナルの整体GP法で、ココロとカラダのバランスを整える、Ten整体院院長のTenです。

当院の整体で、子供の頃のような元気いっぱいの本来のあなたを取り戻してみませんか?

さて、

今年の正月に面白い話を聞いて、それについて色々勉強してたんですが、非常に面白いので皆さんにもシェア&自分の備忘として書いてみました。

人が何かを修得するモデルに、「ドレイファスモデル」っていうのがあります。

これ、何かを学ぶ時にも、誰かに何かを伝える時にも考え方としてメチャメチャ良い考え方です。

学ぶ側の人は、自分が今どのレベルにいるのかを認識して学べば効率も上がりますし、

教える側の人は、自分のレベルと相手のレベルを認識できれば的確に次のステップに上げる指導が出来るようになるんじゃないかと。

ドレイファスモデル

このドレイファスモデル、

ドレイファス兄弟が、当時期待されていた人工知能を研究するために、人間が技能を修得し極めていくにはどのようなステップを踏んでいるのか?というのをモデル化したものだそうです。

飛行機のパイロットとかチェスの名人とか様々な分野の技術に極めて高いレベルで習熟した人を対象に研究してまとめたもので、

1)第1段階 初心者(Novice)
2)第2段階 中級者(Advanced Beginner)
3)第3段階 上級者(Competent)
4)段4段階 熟練者(Proficient)
5)第5段階 達人(Expert)

の5つの階段を登って行くことで、ステップアップしていきます。

このそれぞれの段階をみてみると、

1)初心者

状況に左右されない決まったルールが与えられれば仕事を遂行できる。
しかし全く知識も経験も不足している為、想定外の事が起きるとパニックになり、全く対処できなくなる。
つまり、狭い視野しか持てず、決まったことしか出来ない段階。
目の前の問題を達成することに意欲が持てる。

2)中級者

決まったルールから少しだけ離れられるようになる。
目の前の問題に対処するための、局所的な情報には興味があり、情報を入手したがるが、理論や原理原則には興味が無い(関係がない)と思っている。
全体像をみたがらない、必要だと思っていない。

3)上級者

目の前の状況から問題点を見つけ、解決が出来るようになる。
しかし、問題解決型の思考のままなので、問題解決をする際にどこに焦点を当てるかがまだ上手く行かないことがある。(全体像が見えてきてるが理解はまだ出来ない。)

4)熟練者

技能を取り巻く更に大きな概念の全体像を理解する。
自らを振り返り、次回のパフォーマンスを改善する為に、自らの取り組みを修正する事ができる(この段階に逹するまでは、この種の行いは全く不可能)。
他人の経験や格言からも学ぶ事ができる。
十分な経験により、特定の状況(コンテキスト)から、何が起きるかが予測でき、もしそうならなかった場合は、何を変えなくてはいけないかが分かる。
直感的に全体が見え,将来が見通せ,タイミングを選んで,最良のときに,最善の方法で対処できるが、まだ分析的・問題解決的なところから抜け出せていない。
達人よりもやや下。

5)達人

直感で動く。
膨大な経験があり、直感に従って、上手にピッタリの状況に対応できる。
理由があってそうするのではなく、直感に従う。
本質に関係のない部分と重要な部分の区別が無意識化に(直感で)出来る。
達人にレシピ通りにやらせると、能力が無駄になる。
人に教えるのは苦手。

って感じです。



どうやってこの階段をのぼるのか?

これ、第1段階の初心者から第3段階の上級者までは分析的、理論的な方法論で登っていけるので、実は経験さえ積めばだれでも到達できるんですね。

そして、上級者から第4段階の熟練者には大きな壁があって、だれでも到達出来るわけではないそうです。

つまり、分析的・理論的な思考から、直感的な感覚に変わるために、その感覚の切り替え、脳の使い方の切り替えが出来ないと永久に無理ってことですね。(まあ、Ten的には無理とは思わないんですが・・・。)

さらに熟達者から達人に至るには、熟達者の1割にも満たない人しか到達できないから全体の1~5%とかにしかならないんだとか。(これもホントか?って思いますが・・・。(^_^;))

そういえばTenもその昔新陰流始めてしばらくの頃、某氏がK師範にTen君そろそろ登竜門越えたか?って聞かれてたもんですが、

今にして思うと多分それってココの1個目の壁の事を言ってたんだろうなと。

上級者から熟練者の壁

ドレイファスモデルを看護師の育成に応用したベナー看護学では、
その可能性がある人に対して上級者から熟練者に引き上げるためには、

第5段階の達人の指導によって、達人の経験が伝達されることが必要なんだそうな。

つまり、初心者から上級者に教える場合には、達人が教えると理論的でなく感覚的にしか伝えれないので教えにくいけど、

上級者を熟達者に引き上げるためには達人の教え(つまり感覚の伝達)が必要だってことなんですね。

そして、初心者から上級者までに教えるには、熟達者が教えるのがいいんだそうです。

う~ん、メチャメチャよく分かる~。

みんなブランドとか大好きだからいきなり達人レベルの人から習いたがるけど、初心のうちからいきなりそういう人に習ってスゴく上達した人って実は見たことないんだよね。

そういえばその昔、武術の話ですが、ある初心の人に、Tenが

「最初は○○さんからより△△さんから習ったほうが良いよ~」

って言っても全然聞き入れなかった子はあれから10年以上たってもいまだに初心者レベルからそれほど上達してなかったりとか・・・、

基本押さえないで、部分も見ないでいきなり全体像だけ見せたって感覚作れないから上達しないんだよね。

まあ、それはあくまで武術とかの話で整体とかは感覚の世界も大きいので必ずしもそうではないかも知れませんが。

でも芸事全般にそういうのってあると思います。

二次無能力

そうそう、もう一つ、二次無能力って話もありました。
上級者以前の人は全体像が見れず、客観的に見ることも出来ないので自分の立ち位置が分からない。
つまり自分が未熟であることに気がついていないで、熟練していると勘違いしてしまうことがあるだそうです。
「熟知よりも無知の方が自信の源になる」
これもなんとなく分かる気がしますね~。

非常に面白かったのでまとめてみました。

参考:「技能の習得過程と身体知の獲得」

参考:「チームのスキル把握-ドレイファスモデル」

参考:「初心者から達人への道」

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