整体などで良く背骨などをボキボキとならされることがあります。

このボキボキ鳴らす方法はスラストとかアジャストとかと言いますが、

昔ながらの古い方法は、専門用語でHVHA法(高速高振幅法)などと呼びます。

上手い人が行うのであれば問題ないのですが、残念ながら上手い人というのは1割にも満たないと思います。

(僕自身もこれはあまり上手くないので基本的には使いません。もっとも、使う必要性を感じたことはほぼありませんが・・・)

この方法はあまりにも事故が多いので、当時の厚生省から、こんな通達が出ています。

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平成3年6月28日
医事発第58号
各都道府県衛生担当部(局)長あて
厚生省健康政策局医事課長通知
医業類似行為に対する取扱いについて
 近時、多様な形態の医業類似行為又はこれと紛らわしい行為が見られるが、これらの行為に対する取扱いについては左記のとおりとするので、御了知いただくとともに関係方面に対する周知・指導方よろしくお願いする。
                          記
 ( 中略 )
 2 いわゆるカイロプラクティック療法に対する取り扱いについて
 ( 中略 )
(2)一部の危険な手技の禁止
 カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。
 ( 後略 )
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資格云々を言うのが目的では無いのでそれ以外は略しましたが、この様に、スラスト法は原則として禁止するという事になっています。

確かに便利なので、ある程度以上の腕を持っている人であれば場合によっては使うこともあるでしょう。

ですが、逆にそれなりの技術を持っていれば殆どその必要性は無いといえます。

つまり、批判を覚悟してあえて言ってしまえば、

ごく一部の名人的な技を持っている人を除いては、この様なボキボキ鳴らすような方法を使うのは、スラスト以外の方法で調整の出来ない(つまり、あまり勉強をしていない、あるいはまだ駆け出しの)人が行っているといっても過言では無いでしょう。
(上手く使えば時間短縮にもなるので、数をこなしたい人ならそれなりに使いたいかもしれませんが、その様な理由であえてリスクのある方法を選択するというのであれば、それには疑問を感じます。)


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