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筋肉のいわゆるコリというものにはいろんなものがありますが、大きく分けると筋肉中に疲労物質がたまったことによる、いわゆる筋肉痛と言われるようなものと、筋繊維そのものが緊張したままの状態になってしまうものと大きく分類できます。

筋肉を直接揉む、いわゆるマッサージなどで解消できるのは、疲労物質がたまったタイプのコリで、筋繊維そのものの緊張を解くことには(やり方にもよりますが、)それほど寄与しない事が多いです。

(もちろん、マッサージ等にも色んなテクニックがあるので、一概には言えません。神経反射を上手に使っている人も沢山います。)
で、「筋繊維そのものが緊張したままになる」というのはどういう事かというと、筋肉は神経からの指令を受けて緊張するわけですが、その指令がオフになら無い状態になってしまうことがあるという事です。

例えば部屋の電気のスイッチを入れると電気がつきますが、これと同じように神経からのスイッチがオンになることによって筋肉は緊張します。

ですが、困った事にスイッチをオンにする事は簡単に出来ますが、オフにするのはあまり感覚的に実感できるものではなく、オフにしたつもりでも全部オフになっていなくて、一部分だけオンになったままになってしまっていたりする場合が多くあります。

何か、例えば子供の頃の学芸会の発表の時とかを思い出してみてください。
緊張してしまって肩に力が入って、力を抜こうと思うんだけどどうやったら抜けるのか分からなくなったりした経験っていうのはみなさん持っていませんか?

そういう時って、一生懸命緊張と解こう解こうとするほど、力を抜こう抜こうと思えば思うほど、かえって力が入ってるような気がしたりしませんでしたか?

でも、そんなときでも逆に力を入れようとすれば簡単に入れられますよね?

この様になってしまった筋肉、つまり、スイッチがオンになったままの状態の筋繊維にいくら一生懸命マッサージ等で血行等を良くしても、それだけでスイッチがオフになることは絶対にありません。

これは、スイッチをオンにした部屋の蛍光灯があっても、いくらその蛍光灯を撫でようが、拭こうが、叩こうが(壊さない限り)、スイッチをオフにしない限り明りは消えないのと同じなのです。

この様な状態に対してはその筋肉に直接的な手技でアプローチしても無力です。

効果はありません。かえってその刺激によって緊張感が増してしまう事の方が多いのです。

この様なタイプのコリに対しては、神経システムを理解してそれを利用するような技術を使わない限り、それを取る事は絶対に出来ません。