こんにちは!
GP法のTenです。

さて、今日は、「女性の閉経後の肥満を予防する方法」というテーマで、話をしていきたいと思います。

閉経後の女性が太りやすいっていう話を聞いたことがある人も多いと思いますし、

実際に、実感している女性も多いかもしれませんが、

ホントに統計的に見ても、実際に閉経前よりも閉経後のほうが脂肪が付きやすい女性って多いんですね。

でも、それが何で起きるのか?っていうのがはっきりと分かってなかったんですが、

この分野でも結構研究が進んできていて、実はその原因の一つが、

腸内環境にあるってことも分かってきてるんです。

デブ菌とヤセ菌って話を聞いたことがある人もいると思いますが、

閉経後の女性の腸内細菌を調べてみると、ヤセ菌が減って、デブ菌が増えるってことが分かってきているんですね。

今日はそんな閉経後の腸内環境の変化と、その対策についての話をしてみようと思います

そもそも腸内細菌っていうのは、

善玉菌と悪玉菌と、その中間にいて勢力の大きな方に味方をする日和見菌っていう3種類に分類されることが多くて、

乳酸菌などのいわゆる善玉菌が良い菌だから、腸内環境を良くするためには、この善玉菌を増やすようにしましょうねなんて話がよく言われていますが、

実は、一番多いのは真ん中の日和見菌なんですね。

そして、この日和見菌の中に、脂肪を燃焼させて痩せやすい体を作る助けをする、いわゆるヤセ菌と、
逆に脂肪や糖分をカラダに溜め込みやすくするデブ菌っていうのがいるってことが分かってきてるんですね。

そして、このデブ菌が優勢だと、体に脂肪を溜め込みやすくなるし、食欲も抑制されなかったり、それによって結果太りやすくなっちゃう、そういう事が起きてくるし、

ヤセ菌が優勢だと、脂肪細胞が栄養分を蓄えるのを抑制したり、脂肪の燃焼を助けたりすることによって脂肪が減りやすくなる、だけじゃなくて、
食欲も抑制される、その結果として、痩せやすくなる、
そういう事が起きてくるんですね。

ちなみに、このヤセ菌っていうのは、バクテロイデス門に属する細菌で、
腸内細菌の中で一番多い細菌って言わてれていて、

デブ菌っていうのは、フィルミクテス門に属する細菌で、腸内細菌の中で2番目に多い細菌群だって言われています。

そして、このバクテロイデス門とフィルミクテス門が、どっちが優位を占めるかっていうので、しのぎを削ってるわけですね。

ただ、デブ菌って悪者のように言われてますが、別に悪者ってわけじゃなくて、
大昔、原始時代を想像してもらうと、いつでも食べ物が食べれたってわけじゃないですよね。

だから、そんな、食料がなかなか手に入らなくて飢えと戦ってたときに、普通だったら便となって排泄されるはずの食べたものの残りカスも分解して、栄養をしっかり吸収することで、
そういう飢えから我々人類を助けてきた、実は大昔の人類からしたらメチャメチャ良い菌だったわけなんですが、

現代みたいにいつでもご飯が食べれて、飢えるってことがない時代には、逆に悪をしちゃうってことなんですね。

そして、ヤセ菌であるバクテロイデス門の細菌が、短鎖脂肪酸を作ることで、
吸収した短鎖脂肪酸が、脂肪組織に働きかけて脂肪を燃焼しやすくして、さらに、この短鎖脂肪酸の刺激によって、小腸からホルモンが出て、食欲を抑制するっていう働きもするんですね。

さらに、短鎖脂肪酸によって自律神経が刺激されて、代謝も上がる、そういう働きもするんですね。

ちなみに、腸内環境って、大本のベースになる腸内細菌を、お母さんの腸内細菌から受け継ぐんですが、

これは、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんっていうのは、ほぼ無菌状態なんだけど、
出産で、産道を抜けて生まれてくるときに、産道の周りに付着している、お母さんの腸内細菌が口から入って、それが腸内細菌のベースを作るからなんですね、

なので、お母さんの腸内環境のバランスを子供は受け継ぐっていうのがベースになりますが、

あとは、一緒に暮らしている人、同じものを食べて、同じオフロに入ってってしている家族とかは、更に、お互いに影響を与えたって、腸内環境が似てくるっていうのもあるので、

子供の頃、小さい頃の環境が、腸内環境のベースになってるわけですが、

これが、どうやら閉経することで、このヤセ菌のバクテロイデス門が減って、
デブ菌のフィルミクテス門が増えちゃう、
そんなことが起きるってことが分かってきたんですね。

なんでそんな事が起きるのかっていうのは良くわからないんですが、
まあ、ホルモンの関係で、飢餓状態だとカラダが勘違いしたりとかそういうのがあるのかもしれませんが、

そんなことが勝手に起きちゃうってことなんですね。

じゃあどうしたらよいかって言うと、

デブ菌を減らしてヤセ菌を増やすような食事を取るってことが一つ、
もう1つは、抗酸化です。

ヤセ菌のバクテロイデス門を増やすにはどうしたらよいかっていうと、

デブ菌のフィルミクテス門が好んで食べる食べ物を減らして、
バクテロイデス門が好んで食べる食べ物を多く摂るようにすることで、ヤセ菌を増やすことが出来ます。

じゃあ、ヤセ菌はどんなものを好むかというと、

1つは、水溶性の食物繊維、
もう1つは、レジスタントスターチ、難消化性のデンプンです。

そして、デブ菌がどんなものを好むかというと、脂肪です。

なので、脂肪を減らして、食物繊維と、レジスタントスターチを多く摂る食事を心がけることで、

デブ菌を増やして、ヤセ菌を減らしていくことが出来るってことですね。

水溶性の食物繊維はどんなのに入ってるかって言うと、ごぼうとかの根菜類とか、昆布やワカメなどの海藻類とか、後はその他の野菜類ですよね。

なので、繊維の多い野菜をいっぱい食べましょうってことですね。

そして、レジスタントスターチっていうのは、あまり聞き慣れない言葉ですが、ようは消化のしにくいデンプンです。

レジスタントスターチを多くもつ食べ物は、冷めた状態の、お米とか、さつまいもとかのイモ類とかですね。

その中でも意外と良いのが、冷めたご飯です。

ご飯の栄養は、
だいたい糖質が37%位、
タンパク質が2.5%位

糖質は意外と少なくて3分の1よりちょっと多い位なんですね。

お米の糖質っていうのはだいたいデンプンですが、
このなかの、温かい状態だと、3%位がレジスタントスターチなのにたいして、
冷めた冷たいご飯だと、12%ぐらいに増えるっていうんですね。

なので、ご飯を食べるときは、温かいホカホカのご飯よりも、冷めたご飯を食べたほうが、腸内環境的には良いってことです。

考えてみたら、今みたいにいつでも温かいご飯が食べられるのって結構最近で、
炊飯器とかが出来る前、例えば江戸時代とかって、
朝早くにかまどで1日分のご飯をたいて、それを朝昼晩って食べてたわけなので、

昔の日本人って、結構冷たい状態でご飯を食べてたんですよね。

なので、ご飯の食べすぎはダメですが、1食に、軽めのご飯を冷めた状態で食べるっていうのも、結構良いってことですね。

なので、ヤセ菌を増やす食事って、冷めたご飯に、繊維の多い野菜をいっぱい食べて、
油もの、揚げ物とかそういうのもですし、肉の脂身とかですね、
そういうのを、これも必要なものなので全然なしにする必要はないと思いますが、
油ものを減らすような食事内容にする、

まずはそういう食事を心がけるだけでも変わってきますよね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。