前回まで「潜在意識は否定語を理解しない」ということを書いてきました。

潜在意識と表層意識が喧嘩したら潜在意識が勝ってしまうので、

「ダメだダメだ」

って一生懸命思っているほどに、無意識的にやってしまう。

「○○するな!」

という否定形の命令は、実は潜在意識にとっては命令なんですね。

そういえばこんな話があります。

マザーテレサにある人が「戦争反対の集会に参加して欲しい」と頼んだ時にそれに答えて、

「私は戦争反対の集会には参加しません。しかし、平和を祈る集会なら喜んで参加します。」

と言ったんだそうです。

意識の仕組みをわかってる人だからこう言う事が言えたんでしょうね。

さて、では、この否定命令を解除するにはどうしたら良いと思いますか?

実は、とっても簡単な方法があるんです。

それは、「許可」するということです。

f85d18354cbe5142b3c1de36add375ae_s例えば、ダイエットしたくて、「食べちゃダメだ食べちゃダメだ」って思ってる時、

「食べても良い」

って、一旦許可してみるんです。

ちょっと不思議な気がするかもしれませんし、普通はそんなこと考えないのでしないと思いますが、まずは許可してみるんですね。

そして、それがある程度自分の中に浸透したと思ったら、今度は「食べなくてもいい」って反対の許可もしちゃうんです。

命令っていうのは、「制限」を与えるものなので、そこから自由になりたいときには一旦その制限を与えてるものに対して「許可」するんです。

そうすることで、どっちに行くのも自由なんだって潜在意識も理解してくれます。

これはTenが普段やってる整体の方法にも通じる考え方で、当院ではオステオパシーもしていますがその方法に間接法というのがあります。

間接法というのはものすごく簡単に説明すると、

例えば骨が右にずれていたら一旦そのズレを更に強調する方向にずらしてやるんです。

すると、不思議なことに勝手にそのズレが無くなる方向に自分から戻って来ようという働きが出てくるんです。

そして、そういう動きが出てきたら、その自分から戻ってこようとする働きに逆らわないように少しずつ手助けをしながら戻してやるということをするんです。

そうすることで、本来あるべき状態に自然に戻ってくるんですね。

これと一緒で、

「ダメ!」

って制限を与えているものを解除するためには、それを許可してやるんです。

すると、不思議なことに自分からその制限を外して自由になろうという働きが出てきます。

結構色んなことに応用できますので、色々試してみてくださいね。