こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「ヤセ菌のアッカーマンシア菌は多すぎてもだめ」というテーマで、話をしていきたいと思います。

っていうのは、前回、長寿の人が多い、長寿村とか長寿の島とかのお年寄りの腸内環境を分析すると、
ビフィズス菌とアッカーマンシア菌が多い事って話をしました。

詳しくは前回の動画も見てもらえればと思いますが、

このアッカーマンシア菌、2004年に発見されたばかりの、
結構新しい腸内細菌で、

脂肪の蓄積を予防したり、血糖値を抑制したりっていうことから、ヤセ菌としても注目されてるし、

あとは、トップアスリートの腸内環境を調べるといっぱいいて、
それによって、筋肉とか内臓とかのダメージを、
このアッカーマンシア菌があることで、素早く回復ができて、
それによって、持久力が上がったり、疲労回復に役立つってことで、アスリート菌としても注目されてる、

次世代の腸内細菌なんて言われ方もしてるような菌なんですが、

これ良いなと思って色々調べていくと、

パーキンソン病に関しては、

実は、アッカーマンシア菌が多い人が、パーキンソン病になりやすいとか、
パーキンソン病が悪化するにつれて、
アッカーマンシア菌が増えるとか、そういうことがわかってきているそうなんですね。

なんでもそれだけ増えちゃだめでバランスだよねって話だと思うんですが、

そんなアッカーマンシア菌の最近の研究について話をしてみたいと思います

ヤセ菌でもあり、アスリート菌でもあり、長寿菌でもある、アッカーマンシア菌、

もう、これは増やせば増やすほど良いんじゃないかなんて思うかもしれませんが、

実はそうでもないみたいって話ですね。

アッカーマンシア菌は、生後間もないころから一部の乳児のお腹の中にいて、
生後6ヶ月位になるとだいたい7割が保菌して、
1歳になると、9割位の人が保菌するようになる、そんな菌なんですが、
成人の腸内細菌の、だいたい1~4%程度いて、

これが、痩せてる人とか、腸が健全な人だと、多くて、
太ってる人、糖尿病などの生活習慣病の人とかでは少ない、
そういう菌なので、

ヤセ菌とも言われてるんですね。

そして、肥満の人がカロリー制限とかのダイエットをした時に、

アッカーマンシア菌が多い人ほど、その結果が出やすい、
要するに痩せやすいってこともわかってるんですね。

そして、インスリン抵抗性の改善効果もあって、糖尿病の予防や改善にも効果があることが期待されていたり、

あとは、世界のトップアスリートの腸内細菌を調べると、
やっぱりこのアッカーマンシア菌が多くて、

特にラグビーみたいな激しい運動をしている人に多いみたいですね。

ただ持久力がアップするとかだけじゃなくて、筋肉とかの怪我とかの回復力にも寄与するんだそうです。

そして、歳を取るとともに減っていって、
ある程度の年令になると、調べても検知されないくらいに減っちゃう人も結構いるんですが、

長寿村とかに住んでる人を調べると、これが、結構多いってことでも注目されてるん、そんな菌なんですが、

このアッカーマンシア菌、どうやら良いことだけじゃないみたいなんですね。

パーキンソン病っていう病気がありますが、
このパーキンソン病患者の腸内細菌を調べると、

アッカーマンシア菌が増加しているってことがわかってきたんです。

アッカーマンシア菌が増えたからパーキンソン病になるのか、
パーキンソン病になったから、アッカーマンシア菌が増えたのかっていうのははっきりしないんですが、

世界中の色んな人の腸内細菌を調べたら、国によって腸内細菌叢って、食べてるものによって変わってくるので当然、国によってかなり違うんですが、

それでも、色んな国のパーキンソン病患者の腸内細菌を調べると、やっぱりアッカーマンシア菌が多いってことがわかったんですね。

じゃあなんで、アッカーマンシア菌が多いとダメだと考えられるかって言うと、

アッカーマンシア菌っていうのは、
腸内のムチン層っていう、腸の粘膜バリアの役割をしている所に住んでいて、
ムチンを餌にして生きているんですが、
アッカーマンシア菌が増えすぎることで、ムチン層が分解されすぎちゃって、

いわゆるリーキーガットの状態を作りやすくしちゃって、

それによって、パーキンソン病の原因物質である、αシヌクレインっていう物質の、腸管の神経叢への蓄積を促進して、

パーキンソン病の発症や進行につながってるんじゃないか?

そんなことから研究が進められているんですね。

少なすぎても良くないけど、多すぎてもダメっていう、
なかなか難しいものみたいなんですね。

何でもそうなんですが、やっぱりバランスが大事ってことですよね。

ちなみに、オリゴ糖も、プレバイオティクスで、腸内細菌の餌になるから取ると良いって言いますが、

難消化性のオリゴ糖と、消化しやすいオリゴ糖があって、
難消化性のオリゴ糖だと、
例えばフラクトオリゴ糖とかガラクトオリゴ糖とか、
ビートオリゴ糖とか、キシロオリゴ糖とか、乳菓オリゴ糖とか、色々オリゴ糖ってありますが、

それぞれのオリゴ糖に、
例えばフラクトオリゴ糖が好きな乳酸菌がいたり、
ガラクトオリゴ糖が好きなオリゴ糖がいたり、
って言う感じで、それぞれ好きな菌がいるので、
単一のオリゴ糖ばっかり取ってると、
やっぱり偏っちゃうなんてこともあるそうです。

なので、幅広く、色んなオリゴ糖をとって、
色んな繊維をとって、
そういう事も大事ってことですよね。

っていうことで、やっぱり、前回言ったみたいな、
昔から日本人が食べてたような食生活で、

乳酸菌だったり、酪酸菌だったり、ビフィズス菌だったり、アッカーマンシア菌だったり、
そういう良い菌を、バランス良く増やしていけるような食生活を心がけるっていうのが一番良いってことなんだと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。