こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、ちょっと面白い研究を見つけちゃったのでそれを紹介したいと思うんですが、

体の皮膚を指でつまんで、その痛みや皮膚が赤くなる状態で、うつ病だったりストレスの度合いがわかるんじゃないか?

そんな研究なんですね。

なんでこんなの見つけたかって言うと、
ジャリコットテストっていう、皮膚を指でつまんで、その痛みとか皮膚が赤くなったりっていうのを見て、
それに関連する内臓の状態を評価するような検査があるっていうのをちょっと前に知ったんですが、

この情報が殆どなくて、
日本語ではまず無いので、海外のものを色々調べてたんですね。
で、海外のものを調べても、英語の情報すらなかなかなくて、スペイン語だったりドイツ語だったりフランス語だったり、そんなのしか情報がなくって、
せめて英語でなにか情報無いかな?って思って色々探してた時に、
たまたま見つけたんですが、

11ヶ所のジャリコットテストのポイントを調べるだけで、
ウツなのかどうかとか、その程度が分かるかもしれない、
そんな研究なんですね。

これ、スゴく面白いし、うちの整体院にはうつ病の人とか、ストレスいっぱいの人とか結構来るので、
実際に僕もこれ試してみようって思ってますが、

どんな研究だったのか?っていうのと、
その皮膚の具体的なポイントとそのやり方を紹介したいと思います

これはスペインの病院で行われた研究で、

病院の職員を対象に、
消化器系の病気を持っていなくて、過去3日以内にパニック障害になってない人、32人に対して行ったテストですが、

ハミルトンテストっていう、うつ病評価尺度と、
皮膚をつまんで、その痛みや皮膚の発赤で内臓の問題を評価する、ジャリコットテストで、11ヶ所の消化器系に対応するポイントを使ってテストを行って、
それの関係を調べる、そんな研究なんですが、

ハミルトンテストっていうのは、
正式には「ハミルトンうつ病評価尺度」っていうもので、
1960年にイギリスのハミルトンさんによって開発されて、それが改訂されながら、世界中でうつ病の評価基準として使われてる、そんなものなんですが、

ジャリコットテストっていうのは、
フランスのアンリ・ジャリコットさんっていうひとが見つけた方法で、
正確には、ジャリコット・デルマトーム・ペイン・テスト
っていうみたいですが、

人にはデルマトームっていうのがありますよね、
そのデルマトームの、同じ神経の分節にある、内臓の神経の緊張が、
それに対応するデルマトームの中の特定の部分の知覚神経を過敏にしちゃう、
そんな反応があるのを見つけて、
色んな臓器にたいして、その過敏になる場所をマッピングしたっていうのが有るんです。

その、特定の場所の皮膚を、人差し指と親指でつまんで、
スキンローリングすることで、
そこに強い痛みを感じたり、皮膚が赤くなったりすることで、問題を見つける、
そんな方法です。

いわゆるツボとか、チャップマン反射とか、そういうのとは違って、皮膚の表面の過敏さを調べるって方法で、
ジャリコットさんは、このそれぞれのポイントを、
問題を見つけるだけじゃなくて、治療ポイントとしても使うようになったなんて話もあります。

まだ日本にはあまり情報がないのであまり詳しいことはわからないんですが、
皇法医学の平田式熱鍼療法なんかとも通じる気がして非常に面白いですよね。

そして、このジャリコットテストと、ハミルトンテストを32名の人に対してやった結果、

非常に相関性が高かったっていうんですね。

そして、11ヶ所の皮膚のテストで陽性、つまり強い痛みがあった場所が多いほど、
ハミルトンテストでも点数が高かった、

つまり、ストレスの程度によって、この11ヶ所の痛みが多いことが分かったってことですね。

じゃあ、その11ヶ所ってどこかって言うと、

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この絵の11ヶ所なんですが、

これ、論文に乗ってたものそのままなんですが、矢印がちょっと上にずれてるので、全体にもうちょっと下にあるって思ってください。

左の上から、
D9:胆嚢←D8のところから矢印が出てますが、実際はD9で、この後のも一緒で、矢印がずれてるので、ずれた下にある色がついた所が実際のポイントです。
D9:胆管
D10:十二指腸
D10:上行結腸

右側が、
D5:心臓
D8:肝臓
D9:膵臓
D9:胃
D10:空腸
D10:回腸
D11:下行結腸

で、この11ヶ所を、一箇所ずつ指でつまんで、こんな風に指で皮膚を転がすように、スキンローリングして、
強い痛みが有る場所が何ヶ所あるか?っていうのを確認していくんですね。

自分のお腹の皮膚をつまんで、痛い場所が、この11ヶ所の中に何ヶ所あるのか?

ちょっと試してみると面白いかもしれませんね。

そして、先程、これをみつけたジャリコットさんは、最初は問題を検査するための方法として使ってたのを、
治療のポイントとしても使うようになったみたいだって話をしましたが、

皮膚に刺激を入れることで、この場所が治療点にもなると思うので、この11ヶ所の皮膚に刺激を入れるっていうのも良い方法だと思います。

僕もこれはまだ試してない方法なので、効果の程はわかりませんが、一つの目安になりそうだし、面白そうだなってことで紹介させてもらいました。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。