こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、ボキボキ整体について色々話をしていこうと思いますが、

結構youtubeのいろんな動画とかを見てると、骨をただボキボキ鳴らしてるだけみたいな整体を公開してるのをよく見ますが、

それって危険はないのか?

そもそも、ボキボキ鳴らす必要ってあるのか?

不用意にボキボキやりすぎることで、どんな問題が起きる危険性があるのか?

ボキボキ整体の危険性について、国はどんなことを言ってるのか?

今日はそんな話をしてみたいと思います

整体をやってる人は多分ほとんどの人が知ってるんじゃないかと思いますが、

平成3年に厚労省から

「医業類似行為に対する取り扱いについて」

っていう通達が出てるんですね。

もしも整体とかをやっていてこれを知らないんだったらあまりにも勉強不足なので、知っておいたほうが良いですが、

その通達の中の、「いわゆるカイロプラクティック療法に対する取り扱いについて」って言う項目の中に、
「一部の危険な手技の禁止」って言う項目があって、

この一文をそのまま読むと、

「カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。」

っていうのがあるんですね。

要するに、国は、頸椎、首に対してボキボキやるのは危険だから辞めてねって言ってるんですね。

こういう、いわゆるボキボキするののことを、アジャストとかスラストとかって言いますが、

実際には、ちゃんとしたカイロプラクティックやオステオパシーの教育を受けた人が、アジャストすることについては、
海外の、ちゃんとWHOの指針に準拠した大学教育を受けたちゃんとしたカイロプラクターがやるアジャストの危険性を調査した結果では、危険性は殆どなくて、
それ以外の他の医療事故の発生頻度よりも遥かに低いってことが分かっていて、

何でもかんでもダメだよってわけではないんですが、

でも、ほんとに必要な時に必要なところにだけアジャストするっていうのが本来で、闇雲にやるようなもんじゃないんですよね。

日本の整体って基本的に資格制度がそもそも存在しないので、
昨日までコンビニで働いてた兄ちゃんが、数時間の講習を受けただけで開業できちゃう、そんな業界ですし、

あん摩マッサージ指圧師とか、柔道整復師が国家資格を持ってるって言っても、
そもそもあん摩やマッサージや、骨接ぎの国家資格であって、
整体やカイロの資格ではないので、ちゃんとしたところで勉強した人じゃなければ、国家資格を持ってても素人なんですよね。

寿司屋で修行した寿司職人がラーメンのことをちょろっとかじっただけでラーメン屋を始めちゃうみたいなもんで、あん摩やマッサージや骨接ぎと整体ってそもそもジャンルが違いますからね。

そして、そんな業界なので、そもそものレベルの差が大きすぎて、

意味もわからずに闇雲にボキボキやってる人って結構います。

とりあえずボキボキしとけば良いんじゃない?位の感覚で、ボキボキしてたりする人が結構いるってことですよね。

で、そういう人が時々事故を起こすわけなんですが、

そういう分かりやすい事故を起こさなくても、無駄にボキボキをやられ過ぎると、カラダには色んな問題が出てくることがあります。

そもそも、背骨がボキってなるのってなんでなの?っていうと、

指の関節とかを引っ張るとポキって音がしますがコレと一緒だと考えられていて、

関節の中の関節包にある液体が、急激に曲げられたり引っ張られたりすることで、
液体の圧が低くなって、液体が瞬間的に気化して、気泡ができて、その気泡が弾けることで、ポキっとなるんですね。

ズレた骨を元に戻す時に音がなるとか、そういうわけでは全く無くて、
ただ、関節包内の液体が気化する時に音がなってるだけなんです。

だから、ポキっと音がして、ズレてた骨が戻った音ですなんてこと言ってたら、何をアホなことを言ってるんだって話になるんですが、
たまにそういうことを言ってる人っていまだにいますよね。

そして、出来た気泡がはじける時に、ポキっと言う音とともに、衝撃波が出て、
その衝撃波が神経のセンサーを叩いて、それによって神経の反射が起きて、その関連する筋肉が反射的に弛緩する、緩むっていうのが、ボキボキすると楽になる大雑把なメカニズムなんですね。

むやみにボキボキすることの問題は、下手な人がやると事故が起きやすいってのもありますが、

繰り返しボキボキやりすぎてると、違う問題も引き起こします。

指の関節を鳴らしたりすると、関節が太くなるなんて話を聞いたことある人もいるかも知れませんが、

これ、ほんとにそうで、ポキっとなるときに出る衝撃波って結構大きくて、
その衝撃によって、骨や関節が微小なダメージを受けて、
そのダメージを受けた骨を修復する時に、その衝撃に負けないように、前より強い骨になるように補強されるんですね、
コレを繰り返すことで、関節が大きくなっちゃうんです。

さらに、その時に炎症が起きたり、靭帯が傷ついたりすることで、さらに動きに制限ができて、
どんどん動きが悪くなって、

でも、ポキっとならすと、その瞬間は楽になるので、鳴らしたくなって、
鳴らすと、関節も太くなって、動きに制限ができて、気持ち悪い、

だからまた鳴らしたくなる、
そんな悪循環が起きることで、指をポキポキ鳴らしてると、関節が太くなる、そんな事があるんですが、

これね、指の話だけじゃなくて、背骨の関節でも同じことが起きるとしたらどう思います?

ヤバいですよね。

実際に、無意味にボキボキやりすぎることで、同じことが背骨でも起きちゃうんです。

背骨って頸椎から胸椎腰椎って繋がってるので、

たいして技術のない人がボキボキ適当に鳴らす、とりあえずボキボキ整体みないなのをすることで、

ある関節だけがゆるゆるになって、その分、外の関節が代償として動きに制限ができたり、

必要のない骨をボキボキ鳴らしてることで、そこだけ関節が大きくなっちゃって、そこに制限ができてきたり、

分かりやすい事故が起きなくても、
そうやって徐々に壊れていって、

指をボキボキ鳴らし続けてると、ボキボキならさないとなんとなく気持ち悪いってなるのと同じように、

ボキボキをしないと生きていけないカラダにされていっちゃう、

まあ、治す気がなくて、リラクゼーション的にとりあえずボキボキやってるようなお店にとっては、
そういう麻薬中毒的なお客さんが大量生産されるので経営的には良いのかもしれませんが、

まあ、良くないですよね。

あとは、ボキボキの目的が、ズレた骨を元に戻すとかっていうおかしな理由じゃなくて、

衝撃波で反射を引き起こして目的となる筋肉を弛緩させたいっていうんだったら、
別にボキボキしないで外から衝撃波をあててやればいいじゃんっていうのが、

こういうアクチベーターっていう機械ですが、

これはキャットっていう安もんですが、こういうのを使って、

カラダの目的の場所に当てて、パチンってすると、その衝撃で、目的の場所を弛緩させたりできるんですが、

こういうのを使ったほうがより安全だし、楽だし、簡単だしってことですよね。

そもそもそんな事しなくても、目的の筋肉を調整できる良い方法っていっぱいあるし、ボキボキすることが必要な場面ってほとんどないと思うんですが、

でも、
ボキっとされると、なんとなくスッキリする感じがしたりして、好きな人も多いんですよね。

でも、だからって言って、意味もなくボキボキするだけの整体は、はっきり言って壊してるだけです。

うちの整体院にもたまに、そういうところで壊された人が来ますが、

まず、普通の反応ができるカラダに戻していくってことをしてからじゃないと普通の施術が出来ないので、倍大変なんですよね。

ということで、ほんとにちゃんと教育を受けたちゃんとしたカイロプラクターとかが、ボキボキするんじゃなくて、ほんとに必要な所に、ポキっとやるようなアジャストは良いと思いますが、

そうじゃない、とりあえず鳴らしとけみたいなとりあえずボキボキ整体みたいなのはほんとに辞めてほしいし、その危険性を知ってほしいなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。