こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、子供の腰痛・肩こり・背部痛についての話をしてみたいと思います。

最近は、っていうか、多分昔からいたとは思うんですが、

肩こりとか腰痛とか背部痛とかを持ってる子供って結構いるんですね。

まあ、昔と違うのは、今はスマホとかゲーム機とか、そういうので遊ぶ子が多いっていうのもあるのかもしれませんが、

やっぱり多いですよね。

小学生でも肩こりが酷いとかね、そういう相談をされることもやっぱりあるんですが、

それがなんでなのか?
そして、その原因は、もちろん色んな原因がありますが、
どんなことが原因になるのか?

そして、改善するためにはどんなことに気をつけたら良いのか?
また、整体院とかにそういうお子さんが来たときにはどこを注意して見たら良いのか?
そんな話をしてみたいと思います

なんで、カラダが柔らかい、元気な子供がそんな肩こりとか腰痛とかになるのか?

原因になるものっていっぱいありますが、順番にあげていくと、
一つは、姿勢ですね。
そして、もう一つは、栄養、
そして、もう一つは、原始反射です。

最初の姿勢の話からすると、

学校とかに行くと、無理やり気をつけの姿勢とかをさせられたりしますよね。

実はあの姿勢も問題があって、あの姿勢って、人の本来のニュートラルな姿勢じゃないんですよ。

人の本来のニュートラルな姿勢っていうのは、1才ちょっとくらいの赤ちゃんが、初めて立った時の姿勢、あるき始める前くらいの姿勢が、一番ニュートラルに近い姿勢で、

腰にも、お腹にも、背中にも、肩にも、首にも、どこにも余分な緊張がなくて、
地球にまっすぐにたった姿勢なんですね。

なんでかっていうと、そもそも、立ち上がったばかりの赤ちゃんって、筋力がないですよね。

なので、その立ち方でしか最初は立てないんですよ。

だから、一番最小のエネルギーで立てる、理想的な立方に近い形で最初に立つんですね。

ところが、学校とかで習う気をつけの姿勢って、ぜんぜん違うんですよね。

背筋をピンと伸ばして、胸を張って、肩を後ろに引いて、
膝もピンと伸ばして、

そんな姿勢ですよね?

もう、子供の頃からその姿勢が良い姿勢だって洗脳されてきてるから、これが実は不自然な姿勢だって気がついてない人が非常に多いですが、

この姿勢って、実はすごく悪い姿勢で、

とっさに動けないし、呼吸は浅くなるし、視界は狭くなるし、
頭は働かない、思考力が低下する姿勢なんですね。

そもそもなんでそんな姿勢をさせるかって言うと、これは元々は軍隊の姿勢で、
上官の命令に絶対服従させるための姿勢なんですね。

とっさに動けないから、逃げることも反抗することも出来ないし、
思考力が低下するから、反論もしにくいし、
だから、動物の本能的に、服従しやすくなる、服従の姿勢なんです。

そして、良い姿勢はどんな姿勢かって言うと、
全身の力が抜けてて、肩もちょっと前、普通の人がコレをするとものすごく猫背になってるような気がするような位置で、腰も反りすぎないで、
膝もちょっと遊びがある感じで、

実はさっき言った、立ち上がったばかりの赤ちゃんってそんな姿勢をしてるんですね。

どこにも余分な力が入ってないから、いつでもどの方向にでもとっさに動ける姿勢で、
胸が潰れてないので、呼吸も十分に入る姿勢で、頭も働く姿勢です。

なので、一番の原因は、学校で教わる、気をつけっていう悪い姿勢なんですね。

この悪い姿勢に、どんなコンディションの子供にも画一的にさせようとするから、そういう問題がおきるんですね。

これがまず第一で、

2つ目が、栄養です。

大人もそうですが、今の子供は栄養不足な子がめちゃめちゃ多いです。

炭水化物とか、お菓子とか、そういう糖質を摂りすぎて、
逆に野菜とかの繊維も少ないし、
肉や魚とかのタンパク質も少ないし、
当然、ビタミンとかミネラルも少ない、

逆に、食品添加物とか、人工甘味料とか、そういうのをバンバンとってて、
そんな子供が非常に多いですよね。

なので、ウチの整体院にくる子供とかをみても、色々話を聞くと、
まずは食事の見直しから入らないといけないよねっていうケースが非常に多いです。

その中でも一番は、タンパク質不足が多くて、

人の体って、水分を除くと半分はタンパク質で出来てるので、体を作るためにも、脳とかの神経を造るためにも、メチャメチャ大事で、

年令によって量が違うので考えるの大変かもしれませんが、
特に成長期にはものすごく必要なので、
必要なタンパク質はしっかりとれるようにまずするっていうのが大事ですね。

じゃあ具体的にどのくらい必要かって言うと、
国の食品摂取基準だと、

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例えば、10才の子供だと、50g位のタンパク質が必要で、
だいたい卵1個のタンパク質が6g位なので、
もし卵だけで1日分を取ろうとしたら、
8個位必要ってことですよね。

結構な量ですが、これにさらに部活とかをやってて運動量が多い子だと更に必要ですよね。

ただ、ココで注意してほしいのが、ハムとかソーセージとかの、加工肉です。

加工肉には、亜硝酸塩とかの添加物がほぼ必ず入ってるんですが、

この亜硝酸塩って、WHOの傘下の国際がん研究機関(IARC)によると、

発がん性があるかどうかについて科学的根拠の強さによって、5つのグループに分けられたリストがあるんですが、
その一番発がん性が高いというグループに入ってるもので、

タバコとかアスベストとかと同じ位発がん性が科学的に確認されてるものなんですね。

でも、日本では非加熱のソーセージには、
ボツリヌス菌などの細菌の繁殖を抑制する目的で、添加が義務付けられてるので、
ほとんどの加工肉には入っちゃってるんですね。

それでも食べる量が少なければ良いんですが、

亜硝酸塩の1日許容摂取量っていうのが、
0.06mg/kg重/日
(1日に体重1キロあたり、0.06mg)
なので、

10歳くらいだとだいだい体重は40キロ弱位だと思いますが、40キロで計算すると、
0.06mg×40キロ=2.4mg
になって、

これが実際のハムやソーセージの量になるかって言うと、

普通にスーパーに売ってる、薄く5枚位に切られてる、ロースハムってありますよね、

あれが1枚でだいたい10グラムなんですが、
その中には最大7%の亜硝酸塩が入ってるので、
もし最大量入ってるとしたら、

ロースハム1枚で0.7mg入ってる計算で、

なので、ロースハムを4枚食べたら
0.7×4=2.8mg
で、もう許容量超えちゃうんですよね。

まあ、許容摂取量って、毎日食べ続けた時の許容量なので、毎日じゃなければ良いよねって思う人もいるかも知れませんが、

でも、たったそれだけで許容量を越えちゃうよってことはぜひ覚えておいて欲しくて、

なので、出来れば子供には、加工肉ではない肉や魚を使うか、
ハムやソーセージを使う場合は、極力、無塩せきの亜硝酸塩が入ってないものを使うようにしてほしいですね。

ちょっと細かい説明でしたが、タンパク質が大事だよって言うと、どうしてもお手軽なハムとかソーセージとかの加工肉を使いたくなると思うので、
こういうことも知っておいたほうが良いですね。

そして、栄養に関してタンパク質の次に大事なのは油、脂質で、

さっき、人の体って水分を除くと半分がタンパク質って言いましたが、

だいたい40%弱位は油で出来てるんですね。

特に脳は油の比率が多くて半分以上は油でできてます。

なので、良い油を取るっていうのもものすごく大事で、

特に、オメガ3系の油ですね、魚の油とかアマニオイルとかエゴマオイルとか、そういう油もしっかり取るっていうのも大事です。

そして、ビタミンとかミネラルとかも大事なので、
そういうのをバランス良く取れるようにするっていうのがまず大事になりますね。

そもそも、
カラダを構成する材料が十分になかったら、当然筋肉を作る材料も足りなかったり、神経の伝達にも影響して、
肩こりとかのコリもできやすくなるし、
回復もしにくくなります。

なので、カラダを整えるのも大事ですが、それ以前に、栄養を整えるっていうのが大事です。

そして、もう一つの原因になりそうなものが、原始反射です。

原始反射って、赤ちゃんの頃に、成長の過程で出来ては消えていく色んな反射があるんですが、

例えばモロー反射とか、ガラント反射とか、色んな反射がありますが、

そういう原始反射が残ってることで、
カラダが勝手に動いちゃって、
それを意識的に補正しようとして、必要以上に全身に力が入っちゃってなんてことも、実はあります。

これについては、以前、代表的な原始反射についての話をした動画があるのでそちらも参考になると思いますが、

先日、うちに来たお客さんに相談された時に、
色々話を聞いてたら、
STNR、対称性緊張性頸反射っぽいなって子だったので、丁度そういう話を最近したとこだったし、
ちょっとその話をしようと思いますが、

STNRっていうのは、だいたい生後6ヶ月頃から11ヶ月位に出る反射なんですが、

赤ちゃんがハイハイをする準備段階で出る反射って考えられてるもので、

ハイハイを始める前に、うつ伏せからカラダを起こす動きとか、そういう時に使われる反射で、

どういうのかって言うと、

首を上に向けると、肘が伸びて、逆に膝が曲がって、

首を下に向けると、肘が曲がって、逆に膝が伸びようとする、そんな反射です。

結構この反射が残ってる人って多くて、

実は僕もその1人なんですが、

この反射が残ってると、どんな問題が起きるかって言うと、

わかりやすいのは、学校とかで椅子に座って授業を受けてるところをイメージしてもらうと、

黒板を見ようとして首を上に上げると、肘が伸びて、膝が曲がろうとするんですね、

そして、逆に、ノートに何かを書こうとして頭を下に向けると、
肘が曲がって、膝が伸びようとする、

そうすると、机にしがみついたような感じの、
すごく姿勢が悪い感じになるんですね。

でもこれ、反射だからしょうがないんですよ。

意識的にやってるわけじゃなくて、勝手になるんだからしょうがないんです。

それを、そういうことを無視して、
先生とか親とかが、姿勢を正せって指導をしたりすると、

反射で勝手に起きてるのを、意識の力でねじ伏せるのって、ものすごく膨大なエネルギーが必要なんですね。

勝手に筋肉が反応してるのを、無理やり抑え込もうとするので、当然、全身が緊張しまくっちゃうんです。

特に真面目な子ほど、もう、出来るはずないのに、一生懸命なんとかしようとしちゃうから、

余計に緊張しまくっちゃうんですね。

なので、そういう子供がいたら、無理に姿勢を正させようとしないで、優しく見守ってあげるっていうのが大事だと思います。

STNRについてのもうちょっと詳しい話は、更に長くなっちゃうので改めてしたいと思いますので、興味のある人はそちらも楽しみにしていてくださいね。

ということで、子供の腰痛や肩こりや背部痛がなんでなるのか?

そして、どんな対策があるのか?っていうのは、

一つは姿勢、
気をつけの姿勢なんてさせないで、もっと力を抜いた自然な姿勢を出来るようにしてほしいのと、

2つ目は、栄養、
必要な栄養はしっかりとって、
添加物とか、人工甘味料とか、そういう体に悪いものは極力避けてほしいのと、

3つ目は、原始反射ですね。

そういう子供を見ることがある整体師の先生も、そういう子供を持つお父さんお母さんとか学校の先生も、こういうことを参考にしてもらえたら良いかなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。