http://www.supplenews.com/MT/archives/2006/05/post_564.html

「雑誌「神経科学紀要」(Archives of Neurology)のオンライン版が、2006年3月伝えたところによると、高齢者で日常降圧剤を使っている人は、アルツハイマー病にかかるリスクが小さいことがわかった、という。

この研究の詳しい報告は、同雑誌の5月号に掲載される。この研究は、米ジョンズホプキンス大学の研究者らが行ったもので、65歳以上の高齢者3300人を、6年間追跡調査した。

このお年寄りのうち104人が、6年間のうちに、アルツハイマー病と診断されたが、降圧剤を常時使用していた人の場合は、アルツハイマー病を発病するリスクが36%小さかったという。

降圧剤は、大きく分けて、酵素阻害剤、ベーター遮断剤、カルシウム拮抗剤、それに利尿剤系降圧剤があるが、どのタイプの降圧剤も、アルツハイマー病のリスクを下げる働きがあった、という。

しかし、詳しく調べると、利尿剤系降圧剤がアルツハイマー病を減らす効果が一番高かった。

降圧利尿剤を使っていた人では、降圧剤を全く使っていなかった人の場合と比べると、アルツハイマー病7になった割合が、74%も少なかったという。

研究リーダーの一人、同大学のピーター・ザンディ助教授は、

「この研究はまだ観察段階で得られた結果であって、どうして、降圧剤がアルツハイマー病を少なくしているのか、その理由もわかっていない、さらに、期間を長くし、詳しく調べる必要があるのだが、利尿剤系降圧剤がアルツハイマー病の予防に役に立っていることは間違いようだ。これは非常に興味深い発見である。さらに研究を重ねたい」
と話している。」

なぜなんだかわかりませんが、こういう研究って進むと良いですね。

ところで、ちょうど少し前に勉強したところだったので、ついでにアルツハイマーの豆知識。

アルツハイマーってのは、最近の研究では、βアミロイドという物質が脳内に蓄積して神経細胞を破壊する、あるいは神経伝達を阻害することに関係するって事がわかって来ているそうです。

初期のアルツは、神経細胞は破壊されないが、βアミロイドにより神経伝達を阻害されることによって痴呆症状が起こる。
そして、それが進展して、βアミロイド濃度が高まってくると神経細胞そのものの破壊が始まって、脳組織が萎縮していくというプロセスとたどるんですね。

ではこのβアミロイドってどこで作られちゃうの?ってのが、まだ良くわかっていないらしいのですが、神経細胞の中、遺伝子の中にあるものが処理されずに蓄積していくという説が有力なんだそうです。

そこで、いろいろ調べてみると面白い臨床試験が今現在されているらしいです。

このβアミロイドに対する抗体を作らせるために、βアミロイドをワクチン化して直接取り込ませるという事を行っているんだそうな。

多分あと何年かしたらそういう試験結果も出てくるんでしょうね。

同種療法って意味ではなんだか最近マイブームになりつつあるホメオパシーみたいで面白いなと思いました。

このようなことがわかってきたのはまだこの数年らしいですが、ホメオパシーの進んだイギリスやドイツとかで探せばもうこのレメディーも作られてるのかもしれませんね。

ちょっと最後は取り留めない話になっちゃいましたね。