さて、脳のリソースを増やす方法を理解するというテーマで今まで色々と解説してきました。
今回も「ビリーフ」についての続きです。
前回まで「○○してはいけない」というリミッティングビリーフについて書いて来ましたが、
今回は
「○○するべき」
というビリーフについて書いてみようと思います。
これを読んでる皆さんにも何かしら「○○するべき」ってあると思います。
簡単な例で説明してみますね。
例えば、ご飯を食べている時に、
「ご飯粒は残さず食べるべき」なんて「ベキ」、ありませんか?
そんな「ベキ」を持っていると、
例えば友達と食事に行ったりした時に、その人がとっても汚くご飯を食べ散らかして、茶碗にもご飯粒がいっぱい残ってるのに
「ごちそうさま~!」
なんて言ったら、
「え~!」
なんて(心のなかで)思ったりしません?
でも、何故ご飯粒が残ってて嫌な感じがするんでしょう?
それは、「ご飯は最後まで綺麗に食べるべき」っていう「ベキ」があるからですよね。
この「ベキ」を持ってない人は、そもそもそんなこと気にもしません。
でも、それって生まれつき持ってるわけじゃないんです。
そう、小さい頃にお父さんやお母さんから
「ご飯粒は残さず綺麗に食べなさい」
って教えられたからですよね。
そして、ご飯粒を残さず綺麗に食べたら、
「○○ちゃん、偉いね~!残さず綺麗に食べたね~!」
とかって褒められたりして、
「ああ、やっぱりこうする“ベキ”なんだ」
って思ったからですよね。
じゃあ、何でお父さんやお母さんがそういうことを教えたかというと・・、
お父さんやお母さんにもその「ベキ」があるからですよね。
ってことは、その前も、そのまた前も、先祖代々・・・。
そうやって、「ベキ」って先祖代々受け継がれてきちゃってるんですね。
ご飯粒を綺麗に食べない人を見るとイラッとしちゃう。
それは、この「ベキ」があるからなんですね。
逆に、ご飯粒を綺麗に食べる人を見たら、この「ベキ」にかなってるから嬉しくなっちゃったりする。
この「ベキ」が良いことと悪いことを区別してるんですね。
そして、(今回は簡単な例なので「ベキ」が自分で出来ないということはありませんが、)この「ベキ」が出来ない自分がもしいたら、それを全力で自分の中から追い出しちゃうんです。
しかも無意識に。
そしてそれが自分の行動や考えを縛り付けてしまいます。
長くなっちゃったので次回に続きます。