さて、脳のリソースを増やす方法を理解するというテーマで今まで色々と解説してきました。
今回は「ビリーフ」についての続きです。
ビリーフというのは、過去の経験などから「こうしなければいけない」「こうあるべきだ」と感じているものの事です。
その中でも感情や行動を縛り付けてしまう大きな要因になるリミッティングビリーフというものがあります。
「○○してはいけない」
「○○するべきではない」
というビリーフの事です。
「怒ってはいけない」、
「泣いてはいけない」、
「欲しがってはいけない」、
「成し遂げてはいけない」、
「怒鳴ってはいけない」・・・。
こういった
「○○してはいけない」
というビリーフが、自分の行動を規制して自分のリソースを減らしている原因になってしまいます。
そして、以前解説したように「潜在意識は否定語を理解しない」ので、
「怒ってはいけない」というビリーフを持っていたら潜在意識レベルでは怒ってるんです。
「泣いてはいけない」というビリーフを持っていたら潜在意識レベルでは泣いているんです。
そして、潜在意識レベルでそういう事を思っていたら何が起こるかというと、
そういう人を引き寄せてしまうんですね。
というか、気になってしまうんです。
そういう人を探して無意識のうちに自分から引き寄せてしまうんです。
すぐ怒る人ばかり周りにいると思ってしまったり、すぐ泣く人ばかりが周りにいると思ってしまったり・・。
好きの反対は嫌いではなく無関心っていう話がありますが、好きも嫌いも関心を強く持っているという意味では一緒なんです。
潜在意識レベルでそういう人に関心をもって探してしまうんですね。
そして、探しておきながら制限のビリーフを持っているのでそれを全力で否定してしまうんです。
気になって気になって、イライラしてしょうがなくなったりするんですね。
ところが、このビリーフを解消することが出来れば、そのことについて無関心でいられるようになるというか、気にならなくなります。
また、前回例にあげた
「完璧でなければいけない、間違いを犯してはいけない」
というビリーフを持っていたら、潜在意識レベルでは実は間違いを犯す準備をしているんです。
そして、間違いを犯してしまうとその間違いを起こした自分を許せなくなってしまうんです。
こういうのって堂々巡りになってしまいますよね。
自分の中でループしちゃうんです。
ここから抜け出すためにはこのリミッティングビリーフから自由になる必要があります。
そのためにはどうしたらいいのか?
そう、以前説明した「許可」をしてやればいいんです。
「怒ってもいい」、
「泣いてもいい」、
「間違えを犯してもいい」・・・、
そうやって1つずつ、イライラしたり何かおかしいな?と思ったら、その感情を見つめて、その中にある制限を見つけて「許可」をすればいいんです。
1回で解消されるってわけではないですが、根気よく気がつくたびに許可をしていけばだんだんと自由になっていけますよ。