今日もまたテレビで言ってたんですが、
「江戸時代の武士は左に刀を差していたので鞘がぶつからないように左側通行だった。」
って言ってたんですよね。
結構この説って信じられてるようで、随分前にある人が自慢げにその説を披露していて、嘘だろ!って思いながらも説明するの面倒なのでほっといたって事があったんですが、
こんなの、ちょっとでも剣術なり居合なりかじってたら大嘘だってのは誰でも気がつくことで、刀差して左側通行なんてしたら背中がスースーしちゃって怖くて歩けないよね。
そもそも居合等のどんな流派を見ても、行き違いと言ったら右側通行で相手を左に見て行き違うのが常識というか、必ずカタとかはそうなってます。
逆に左側通行でってカタなんて見たことない。
武士ではない農民の間に伝わった棒の手ですら行き違いは右側通行ですよ。
そんな事からもわかるしちょっと調べりゃ分かる話なんですが・・・、
ま、やったことない人には想像出来ないかも知れないけどね。
なんでこの程度のこと調べないんだろ?ってのはまあこの際置いといて、
なんでこんなガセネタが信じられてるんだろう?
なにか根拠があるのかな?って思って試しにググッてみた。
そうしたら、ナント!
明治時代に歩行者は左側通行って法律で定められてたんだそうですね。
で、戦後昭和24年になって、
歩行者は右、自動車は左っていうように改められたんだそうな。
GHQの圧力が元だそうです。
だから逆にお年寄りの方が左側通行だと信じちゃってるみたい。
へ~。そりゃあ知らなかった。
僕はてっきり江戸時代からの伝統的に歩行者は右側通行ってのが残ってたんだとばかり思ってましたがそんな事があったんですね~。
ちなみに神社などでは左側通行って話がありますが、僕はこれを聞いたときに、
「へ~、普通と反対なんだ」
って思ったんですが、試しにこれを調べてみたらほとんどのサイトで武士は左側通行だったからってガセネタを根拠に書いてますね。
っていうか、そもそも神社の参道歩くときに刀をそのまんま腰に差して歩いてたのか?って事も疑問だったりしますがこの辺はどうなんだろうね?
馬だって降りなきゃいけないんだから刀だって差したまんま歩いてなかったんじゃなかろうかと・・・。