昨日は、整体講座の日でした。

実は、受講されてる一人の方が、違う療術のセミナーに行ってきたという事で、そのお話を聞いたりとか、雑談が多かったのですが、その後色々と考えた事をちょっと書いてみようかなと思います。

オステは解剖に始まり解剖に終わるなんて話を良く聞きます。

ですが、オステに限らず、解剖学ってとっても大事なんですよね。

僕が思うに、解剖学の本とか写真とか、そういったものをいくら見て覚えても、それは2次元の情報でしかありませんが、実際に体に触れるときには、3次元で内部構造をイメージできる事が大事だと思っています。

そして、いくら2次元の情報を覚えても、それを3次元の映像として置き換える作業を地道に行なっていかない限り、それは使える情報にはならないのではないかと思っています。

実際の施術の時には体の表面を触るだけで内面の変化を想像しなければならないわけですから、それこそ細かく立体的に内部構造を認識していないと出来ないわけですが、そのためにはそのモデルとなる情報を自分の中に立体画像としてインプットしていかないといけないですよね。

もちろん、実際の臨床ではマニュアル的にこういう症状にはこう対処するなんていうやり方は効果的で、それだけでも細分化していけばかなりの症状に対応出来るでしょうし、それで良いのかもしれませんが、そこから外れるケースに対処できる事の方がむしろ大事ですから。
(マニュアル的な方法で対処出来る人というのは、別にうちに来なくても他所の整体院等でも対処出来るでしょうしね。本当に困ってる人ってのは、そういうマニュアル的に対処できる症状の人ではなくて、そこから外れる、どこに行っても良い結果が出なかった人でしょうから。)

で、そういう難しい症状の人の場合には、どこまで具体的にその人の身体の内部構造をイメージ出来るか?という事が、結果に直接つながってくるんだと思っています。

でも、この2次元の情報を頭の中で3次元に置き換える作業って、結構面倒だし疲れるんですよね~。

実際に解剖をしたり、「人体の不思議展」みたいなところに日参するってのもイメージを作るには早いですが、日々そういう地道な作業をしていくって事も大事なんだと僕は思っています。