前回、肩こりの原因として多いのは次の3つだと書きました。

1)無理な姿勢によって起こる肩こり
2)歯やアゴの問題からくるユガミに起因する肩こり
3)内臓の状態から来る肩こり

今回は1)の無理な姿勢から来る肩こりについて解説してみたいと思います。

これに関しては、姿勢に対する誤解が非常に大きな原因になっていることが多いです。

多分あなたにも、子供のころからこんな事を言われた経験があるのではないでしょうか?

「もっとピンと背筋を伸ばしなさい!」

とか、もっとヒドイのになると、

「姿勢の乱れは心の乱れ!」

とか・・・。

これ、実は全部間違いです。

立つことを覚えたばかりの赤ちゃんを見てもらえば分かると思いますが、

赤ちゃんは、一生懸命に背中や肩を緊張させて、背筋をピンと伸ばして立っていますか?

そんな事ないですよね?

全身に無駄な力が一切入らず、ちょうど良いバランスを保つようにして立っています。

無駄な力が入っていないから背筋も自然に伸びているように見えますが、無理に背筋を伸ばしている姿勢とは全く違います。

あの立ち方を覚えたばかりの赤ちゃんの立ち方っていうのが実は理想的な立ち方なんです。

猫背になってしまうというのはあくまで結果で、前側のお腹や胸の筋肉などが緊張して前で引っ張られているから猫背になってしまっているんです。

だから、その原因を無視して一生懸命後ろ側の筋肉を緊張させて姿勢を正そうとすれば、当然背中側の筋肉が疲れますよね?

カラダの前と後ろで綱引きを毎日しているようなものなんですから、疲れて当然です。

そして、それが肩こりの原因の一つになっているんです。

もしあなたに小さなお子さんがいたら、よ~く観察してみてください。

そして、その姿勢をちゃんと真似することが出来れば、無理な姿勢から来る無駄な緊張をする必要がなくなりますよ!

そうです。

まずするべきことは、

「一生懸命姿勢を正そうとして無理な姿勢をとろうとしている!」

その“無駄な努力”を今すぐやめる!と言うことです。

次に、今の姿勢が崩れてしまっている原因を探してそれに対するケアをする必要があります。

長くなってしまったので次回に続きます。