前回に引き続き、ココからの引用からです。


水と油は、互いにその境界面がはじき合って混ざり合いません。境界面を活性化することによって、このはじき合う力(界面張力)を失わせ、本来なじまないものをなじませる作用をもつ物質を、界面活性剤といいます。
界面活性剤は、「せっけん」と「合成界面活性剤」に分けることができ、洗剤の中で「合成界面活性剤」を含むものを合成洗剤と呼びます。

せっけんの化学名は、「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」の2つです。

これに対して合成界面活性剤の化学名にはいろいろあってややこしいのですが、商品の裏側に成分として、アルキルエーテル、ポリオキシエチレン、ラウリルエーテル、などの長くて難しい名前やカタカナばかりの記述が書いてあれば、それは合成界面活性剤です。

気をつけなければならないのは、合成界面活性剤は石油からだけではなく、ヤシ油やトウモロコシ油など天然の植物素材からも作られていることです。
素材が天然油脂だから合成洗剤ではないということではないのです。(石油も天然油脂のひとつと言えます)

合成界面活性剤を含む品には、洗濯洗剤、台所洗剤、シャンプー、ボディシャンプー、ベビーシャンプー、リンス、歯磨き剤、シェービングクリーム、化粧品などがあります。
ただし、シャンプーなどには合成界面活性剤の表示が義務づけられていないので、何も表示されていないことがあります。
シャンプーなどは、特に「せっけん」(脂肪酸ナトリウムあるいは脂肪酸カリウム)の表示がなければ、合成界面活性剤を使用していると考えてよいでしょう。

また、ベビーせっけんという呼称で合成界面活性剤を含んでいる商品もありますから、注意が必要です。


合成界面活性剤の怖さ

人間の皮ふは、どんな物質も簡単には入り込めないように、防御機構が出来ています。

しかし合成界面活性剤だけは特別で、皮ふからどんどん侵入してしまいます。
皮ふ表面の皮脂膜をはぎ取り、細胞と細胞とのすき間を広げ、細胞膜を溶かして細胞を破壊します。
これが、皮ふ障害、肌荒れ、ひび割れです。
そして、皮ふの防御機構が壊れると、合成界面活性剤はさらに深く皮下に侵入し、皮下組織を破壊し、血管壁を破壊し、血液の中に侵入してゆきます。

恐るべき残留性

合成界面活性剤が恐ろしいのは、それがいつまでも分解されないことです。
せっけんは1日以内に分解されますが、合成界面活性剤は何週間も分解されず界面活性作用を持ち続けるため、血液の中に侵入したあと内臓に対しても同じ働きを及ぼし始めるのです。
洗濯物の繊維の間に残った合成界面活性剤は、乾いた後でも分解せず、それを着ればやがて汗や湿気で再び溶けて、皮ふから侵入してくるのです。
(坂下栄 三重大学医学部 「合成洗剤 恐怖の生体実験」メタモル出版 1992)


これもアトピーの人にとっては非常に重要な問題です。

それに、重要な問題として、合成界面活性剤はとっても浸透性が良く、妊娠している女性から、おなかの赤ちゃんの体内に直接運ばれてしまったり、母乳の中に含まれていたりと、色々と問題があるという話があります。

極力、こういうものは避けるようにする必要がありますね。


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