こんにちは!
GP法のTenです。

さて、今日は、「ストレスは無さ過ぎてもダメ!適度なポジティブストレスがパフォーマンスを最大化する」というテーマで、話をしていきたいと思います。

ストレスってなんだか言葉の響きだけで嫌ですよね。

いろんなプレッシャーとか、やんなきゃいけないことは山積みだし、
コロナでなかなか外にも自由に行けないし、

行き詰まっちゃうよねみたいな感じでストレスを溜め込んじゃってる人も今は多いと思いますが、

ストレスって適度であれば、実はあったほうが良かったりするんです。

今日はそのへんの話をしていたいと思います

人って、ストレスのある状態になると、その状態に適応しようと、カラダにいろんな働きが起きますよね。

いわゆる闘争逃走反応ですが、

危機に直面した時に、戦うか、逃げるかっていうことをとっさに出来るように、

例えば、
いつでも走って逃げたり、戦ったり出来るように、
筋肉に血流を送るために、心拍は上がって、血圧も上がって、
そして、内臓に血流を送るのを絞って、その分、筋肉に血流を送ろうとします。

そして、周りの音を聞き取れるように、聴覚が過敏になったり、
遠くを見渡せるように、瞳孔が開いたり、
酸素をいっぱい取り込むために、気管が広がったり、
呼吸が早くなったり、

怪我をしても血が出すぎないように、血液が固まりやすくなったり、

あとは、白血球や赤血球が増えたり、

痛みを感じにくくするために、脳からエンドルフィンとかが出たり、

そんな反応が起きます。

もちろんストレスの程度によって、こういう反応の強さも違いますが、

こうやって、体全体で、戦いや逃げるのに備える働きをするんですね。

これは、環境の変化に適応するための反応なので、必要な反応なんですが、

これが、強いストレスに長い時間さらされたままになると、いろんな問題が起きます。

人が強いストレスにさらされたとき起きる反応の時間による変化って、実はこんなふうになってるんですが、

最初、強いストレスによるショックで、抵抗力が下がるんですが、
その下がったのに対応して、ぐっと抵抗力が上がるんですね。

そして、ストレスに対抗するために、抵抗力がどんどん上がっていく、

ところが、この抵抗力が上がっている時に、うまくそのストレスに対処できれば良いんですが、
それができなかったら、
今度は、この抵抗力を上げるために頑張ってたカラダが、もう疲れ切っちゃって、
だんだん、抵抗力が落ちてきちゃう。

そんなふうに、時間の経過とともに変化していくって言われてます。

この最初の、ショックに気がついて、反応する時期を、警告反応期っていって、
次の、抵抗力があがって、ストレスに対処しようとする時期が、抵抗期、
次に、疲れ切っちゃって、抵抗力が落ちてくる時期が、疲憊(ひはい)期
っていうんですが、

この3つめの疲憊(ひはい)期

1文字目の疲れるも疲れるって意味ですが、ひはいのはいの字、
疲労困憊のはいの字なんですが、これって、疲れ切ったみたいな意味なんですね。

疲れちゃって疲れちゃって、もう疲れ切っちゃったみたいな意味ですが、

ほんとに疲れ切っちゃって、エネルギー不足になって、何もできなくなっちゃう、そんな状態ですよね。

こういう仕組みを知っておくと、ストレスに対応するためにも有効なので、こういう事も知っておくと良いですが、

逆に、ストレスがなさすぎるときってどうなんだろうかって言うと、

逆に行動を起こせなくなったり、やる気が起きなかったり、能力を発揮できなかったり、

ここでの疲憊(ひはい)期と同じような状態になっちゃうんですね。

ストレスチェックとして、唾液のアミラーゼで、その人のストレスの度合いを数値化するって機械があって、
うちではたまに、その機械を使って、その人のストレス度をチェックしたりするんですが、

色んな人のアミラーゼをチェックしたら、ちょっとストレスがあるくらいが、一番仕事とかもバリバリできてて、やる気もあって、精力的に動いてる、そんな人が多いんですね。

そして、低すぎる人っていうのは、なんだか朝起きれないとか、なんだかだるくてとか、
なんとなくボーッとしちゃうとか、
まあ、副交感神経が優位になりすぎちゃって、なんにもしたくないみたいな状態の人が多いんですね。

多分その中には、この疲憊(ひはい)期に入っちゃって、エネルギー不足でなんにもできないって人もいると思うし、

あとは、乖離状態になってて、適切に自律神経が反応してないなんてこともあると思いますが、

何にせよ、低すぎる人って実はあまり良くないなっていうのが、これで色んな人の数値を見てきていて感じてます。

人って、適度なストレスがあるから、そのストレスに適応していくために、
いろんなことを学ぶし、エネルギーも湧いてくるし、
いろんな能力も開花していくんですね。

試験の前日になって、急にやる気が出て、いっぱい勉強できて、結果も良かったなんて経験をしたことある人もいるかも知れませんが、

あ、明日テストだ!
何もやってない、どうしよう!
っていうのが、適度なストレスだった場合は、そうやって、かえって集中力も出て、能率も上がって、効果的に勉強できたりするんですね。

逆に、このストレスが適度じゃなくて、大きすぎたら、かえってやる気がでない手で、能率も落ちてみたいになるんですが、
そういう経験をしたことがある人も多いんじゃないかと思います。

これは、ヤ―キース・ドットソンの法則っていうのがあって、

ストレスと、パフォーマンスには、こんな関係があるっていうものです。

リラックス状態、ここは、パフォーマンスが低いんですね。
そして緊張が強すぎる、ストレスが強すぎる場合っていうのも、
やっぱりパフォーマンスが落ちるんです。

そして、適度のストレスがある状態っていうのが、一番パフォーマンスが上がるっていうんですね。

これは、ある問題を解かせる時に、
弱すぎるストレスを与えたり、強すぎるストレスを与えると、かえって学習効果が落ちるのに対して、
その問題に対して適切なストレスを与えると、学習効果がアップするっていうもので、

勉強するときとかにも、その難しさによって、この適切なストレスが変わるんですが、

簡単な問題だったら、ストレスがちょっと強いほうが、かえってパフォーマンスがアップして、それより強くなってもそれほどパフォーマンスが落ちないけど、

ちょっと難しい問題だと、ストレスが強くなると、パフォーマンスはガクンと落ちちゃう、

そんな反応をするんですね。

そしてもう一つ、
ストレスは、受け取り方が大事だっていう話もあって、

これは、あるグループを2つに分けて、片方にグループには、
ストレスが人間的な成長を強めるっていう内容の動画を1時間見せて、
もう片方のグループには、ストレスが人間的な成長を弱めるっていう動画を1時間見せて、
その後、その人達の追跡調査をしたっていう実験があるんですが、
それによると、ストレスが人間的な成長を強めるっていう内容の動画をみたグループの人たちは、健康も仕事のパフォーマンスもアップしたなんて研究もあります。

同じストレスでも、捉え方が変わるだけで、その人のパフォーマンスにも影響するってことですね。

ストレスを、ポジティブに捉え直すことができて、なおかつ適度なストレスを与えることができれば、パフォーマンスも上がるってことですね。

これは人に対してもそうだけど、自分に対しても、
簡単な仕事がたまってて、こなさなきゃいけない、なんとかしなきゃって時には、
ちょっと強めのポジティブなストレス、例えばちょっと厳し目の期限を決めるとか、そういうストレスを自分にかけると、パフォーマンスが上がって、仕事の効率も上がるし、

ちょっと複雑な問題に対処する必要があるときには、あまりプレッシャーをかけないで、適度なストレスにとどめることで、パフォーマンスが上がるので、

そんなふうに、自分に対しても、人に対しても、していくと、仕事の効率って上がるんですね。

まあ、人に対しては、人のストレスの感受性って、主観というか人によって違うので、そのへんは気をつけないといけないですけどね。

でも、ちょっとストレスがあったほうが良いけど、強すぎちゃダメっていうのと、ストレスも捉え方を変えることで、ポジティブなストレスに変えることが出来るってことは覚えておくと良いと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。