今回から脳にもカラダにも良い栄養の話をいくつか書いていこうと思います。

という事で、1回目は油の話です。

食事から取る油、つまり脂肪酸ですが、単純に分けて飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が有ります。

そして不飽和脂肪酸には、主にオメガ3系、オメガ6系、オメガ9系とあります。

b6bf1b300f82bfbe83994de54abb905b_s実は脂肪というのは脳細胞や全身にめぐっている神経細胞の膜の主要な成分です。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸が2つでセットに成って細胞膜の構成要素になるんですね。

この脂肪がどんな種類の脂肪なのか?という事がとっても重要になってきます。

まず、飽和脂肪酸。主に肉やバターなど、いわゆる動物性の脂肪です。

これはカラダにとっては無くてはならないものではありますが、摂り過ぎると非常に大きな問題になります。

飽和脂肪酸を大量に与えると、不飽和脂肪酸を多く与えた群とくらべて極端に学習能力が落ちるということが実験的にわかっています。

そして、それは蓄積するので飽和脂肪酸(総エネルギーの10%以上)ばかりを食事で取り続けていると、あとから不飽和脂肪酸食に変えても飽和脂肪酸の「抗学習効果」により学習能力の改善が困難になるという問題もあるそうです。

それは、脳や神経を包む膜が硬くなる事や、ブドウ糖の取り入れを阻害する働きをすること等によって働きが低下するからではないかと考えられています。

まあ、早い話が脂っこい肉ばかり食べてるとバカになるってことですね。
(あくまで飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸のバランスなので、不飽和脂肪酸に対して飽和脂肪酸が多すぎるとという意味です。)

そうなると植物性の不飽和脂肪酸を沢山とろう!

って話になるわけで、不飽和脂肪酸の植物性油がカラダに良いってテレビでもいまだに盛んに宣伝されていたりします。

ですが、実はこれもまだまだ甘いんですね~。

植物性の不飽和脂肪酸にも数種類あって、大きく分けると3種類あります。

聞いたことはあるかも知れませんが、オメガ3系とオメガ6系とオメガ9系です。

これらをバランス良く取ることが実は大事なんですね。
(その他にトランス脂肪酸という日本では規制がないですがアメリカなどでは表示をせずに販売すること自体を禁止されている最悪な油があります。)

しかし、ほとんどのスーパーで売っている油はオメガ6系に偏りすぎています。

次回はこの辺りから解説してみようと思います。