こんにちは!
GP法のTenです。

さて、明治から昭和初期にかけて活躍して「日本資本主義の父」と言われた渋沢栄一って言う人がいましたが、

新しい1万円札の顔になるってことで名前は知ってる人は多いと思います。

今日は、この渋沢栄一が晩年やっていた健康法、坂本屈伸道っていうのを紹介してみようと思います。

これは明治時代に柔術家の坂本謹吾(きんご)って言う人が始めた健康法で、

坂本謹吾(きんご)は、越後の新発田(しばた)に伝わった荒木新流って言う柔術の15代の伝人で、
特に当身を一生懸命修行して、
当時の陸軍戸山学校の教官にその当て身術を教えたことから、
陸軍戸山学校とか、陸軍士官学校とか、陸軍幼年学校とかでも柔術と当身を教えてたって人です。

武術オタクな人なら、この荒木新流ってどっかで聞いたことあるかな?って思う人はいるかも知れませんが、
佐藤金兵衛さんが、若い頃に荒木新流を学んでたことは比較的有名で、
その金兵衛さんの先生の先生が、この坂本謹吾(きんご)なんですね。

そして、この坂本屈伸道っていうのは、
すごく単純で簡単な方法なのに、かなりいろんな効能があるってことで、当時の上流階級の人達の間ですごく流行ったものなんですね。

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ちなみに、この写真の左側が、坂本屈伸道を始めた坂本謹吾(きんご)で、右に座ってるのが渋沢栄一です。

渋沢栄一自身も本の中でこんな事を言っていて、

「自分は坂本屈伸道の門人のひとりで、82歳から毎日これを修行しているけど、
現在88歳になるのに、耳も遠くないし、目も丈夫で、多少暗いときには字を読むのにメガネが必要になることもあるけど、大抵のものは見えるし、物忘れもない、
坂本屈伸道のおかげでこんなに健康なので、皆さんもこれを修行して、私同様あるいは私以上に健康になって世の中のことに尽くして欲しい」
そんなことを言ってるくらい、惚れ込んでた健康法なんですね。

そして、渋沢栄一が82歳から始めたってことでもわかるように、お年寄りでも出来るし、健康な人も、病気のある人も、誰でも簡単にできて害もない方法です。

そんな坂本屈伸道を今回は紹介したいと思います

先程も言いましたが、この体操法は、
柔術家の坂本謹吾(きんご)によって始められたもので、

坂本謹吾(きんご)は、毎朝はだかで棒とか刀とか当身とかの稽古をしていたっていうんですが、
その時にふと、
「お腹には骨がないのはなんでだろう?」
って思ったそうなんですね。

頭には頭蓋骨があって脳を守ってるし、
心臓とか肺は、肋骨が守ってるのに、
なんで、胃とか腸とか肝臓とか、脾臓、膵臓、腎臓っていう大事な臓器が入ってる部分なのに、
なんでそこは骨に囲まれてないんだろう?

ってことを不思議に思って、
毎朝稽古をしながらお腹を眺めていた時に、

ハッとひらめいたそうなんですね。

人にとっては、屈めたり伸ばしたりするっていうことが、ものすごく大事なことで、
この伸び縮みをしっかりとするために骨が無いんだって気がついたっていうんですね。

さらに、お腹を凹ましたり膨らませたりっていうことが出来るのも、おなかの特徴で、

肺も心臓も胃も腸も、内臓の臓器は全て凹んだり膨らんだりして働いてますよね。

そこで、その大事な働きである、屈めたり伸ばしたり、凹ましたり膨らましたり、
そういうことをすることで、人の体本来の働きを取り戻して、さらに活発にすることが出来る、そんなふうに考えて、この坂本屈伸道って言う方法を編み出したんですね。

体操って言いましたが、坂本謹吾(きんご)は
「この道は、体操にあらず、武術にもあらず、また座禅にもあらず、人体自然の生存法である。」
って言っていて、体操ではないよなんてことも言ってます。

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ちなみに、坂本謹吾(きんご)は「弾力性健康法:坂本屈伸道」って本を書いてて、
これは国会図書館のデジタルライブラリーで公開されてるので、もっと詳しく知りたい方はこちらを読んでみると面白いです。

そして、その効能としてその本で紹介されてるのはいっぱいあって、

新陳代謝の機能が促進されて、その結果として、カラダや精神の状態が著しく変化を起こす。
とか、
精神状態も、今までとは全く別人のように爽快になり、強健になってくる。とか、
頭脳、脊髄、神経、血管、リンパ、内分泌を始め、目、耳、鼻、口等の作用が旺盛になる。
心臓、肺、胃腸、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓その他すべての内臓が強健になる。
肉付きが良くなる。
脂肪が多くて太り過ぎの人は、脂肪が減って適当な体格になるし、
痩せすぎの人は適当な肉付きになる。
病気に感染する憂いがなくなる。
常に無病息災でいられるようになる。
全身の機能が促進されて、新陳代謝の働きが良くなるから、頭のてっぺんから足の爪先に至るまで、各細胞という細胞はことごとくイキイキして、いかなる困難な仕事にも従事することが出来るようになる。
とか、色んなことが書かれてますし、

他にも、実際にあった症例として、
脳溢血の後遺症とか、心臓病とか、呼吸器の病気とか、神経衰弱とか、リウマチとか、糖尿病とか、動脈硬化とか、腎炎とか、胆石とか、胃腸病とか、盲腸とか、髄膜炎とか、ぢとか、子宮の病気とか、便秘とか、
色んなことが良くなったって症例とかも紹介されてます。

ということで、こんないろんな効能が期待できる方法、どんなことをするのか気になりますよね?

ということで、やり方を紹介しますね。

やり方には、
正式法っていうのと略式法っていうのがあって、
正式法には、正座してやる方法と、立ってやる方法とがあって、
略式法は、虚実法という方法があります。

略式法は、いつでもどこでも出来るすごく簡単な方法で、これをみた野口英世は、
「この虚実法だけでも、完全な内臓の運動法、強健法になる」っていって称賛したなんてことも書かれてます。

今回は、正式法の正座で行う方法を紹介しますね。

①まずは、正座をします。
このとき目は開けてても閉じてても大丈夫で、
口は緊張しないようにほんの少しだけ開けておきます。
この写真のように裸で行うのが一番良いですが、
服を着てる場合は、なるべく締め付けるものがないように、圧迫するものがないようにします。
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②次に、両手を前においてお辞儀をします。
はじめの挨拶ですね。
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③手は肘が外に向くように、指先を内側に向けるように置いて、
顎を下にさげるように、曲げて、
背骨を丸めるように体をかがめていきます。
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④かがめた体をそのままにして、お腹をゆっくりと、凹ませれるだけ凹ませます。
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⑤凹めたお腹を、力を入れないように気をつけながら、ゆっくりと元の位置に戻します。
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⑥凹ましたお腹が元の位置に戻ったら、
かがめていた体をゆっくりと伸ばして、
最初に座った位置よりも少し後ろに首を反らせます。

これもそらし過ぎたら駄目で、アクビをした時に、ちょっとだけカラダって後ろに行くと思いますが、アクビをした時くらいの自然な角度ですね。
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これを繰り返し行います。

これの前段階の練習というか、基本として紹介されている方法もあって、
今の方法が難しい場合は、
ただ屈めて伸ばすって言う動きと、
座った状態で、お腹を凹ませて戻すって言う動きを別々にやる方法もあるので、分けてやるのも良いですね。

これ、方法としてはすごく簡単ですが、体にはメチャメチャ良い方法です。

誰でも出来る方法なので、興味のある人は是非試してみてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。