こんにちは!
GP法のTenです。
最近、腸内細菌っていうか、腸内環境に興味が再燃して色々勉強していて、
ちょっと前に、長寿菌っていう、長寿村とか長寿の島とかに住んでる老人が多く持ってる腸内細菌の話をしましたが、
今日は、「アスリート菌で運動能力アップ」というテーマで、話をしていきたいと思います。
オリンピックに出てたりとか、プロで第一線で活躍しているようなトップアスリートの腸内環境を調べていくと、
トップアスリートには、国の違いとか食習慣の違いを超えて、腸内環境にいくつかの特徴があるってことが研究でわかってきていて、
結構世界中で盛んに研究がされているんですね。
まあ、
腸内環境を整えることで、アスリートの成績がアップしちゃうなんて言ったら、そりゃあもう、研究しますよね。
で、
このアスリート菌がいることで、
持久力が上がったり、疲労の回復が早くなったり、怪我などの障害が早く治ったりってことを助けてくれる、そんな働きをしているんですね。
ということで今日は、そんなトップアスリートの腸内にいる、いわゆるアスリート菌についての話をしてみようと思います
人の腸の中には、ホントに色んな種類の細菌がいて、
いわゆる腸内フローラって言われてますが、
だいたい1,000種類以上の細菌が、100兆個いるなんて言われてます。
これが、乳酸菌やビフィズス菌や酪酸菌っていった、カラダに良い働きをする、いわゆる善玉菌と、
カラダに悪い働きをする、いわゆる悪玉菌、
その中間に、状況によって善玉菌を助けたり、悪玉菌を助けたりする、いわゆる日和見菌っていう菌がいて、
こういった色んな細菌が、お互いに関係を持ちながら、バランスを取って生活しているんですね。
そして、菌の数っていうのは、その量は食生活だったり、普段の生活習慣やストレスによって、増えたり減ったりするんですが、
その種類は一生を通じて殆ど変わらないとも言われています。
そして、
善玉菌と、悪玉菌と、日和見菌の比率として、
2:1:7
位の比率で、善玉菌が優位でいれば、健康でいられると考えられていて、
これが、普段の食生活だったり、不摂生だったり、あとは加齢によっても変わってきて、
悪玉菌が増えると、免疫は下がって病気にかかりやすくなります。
善玉菌は、腸の中で糖を分解して、乳酸とか酢酸とかの短鎖脂肪酸を作って、
それによって腸内を酸性状態に保って、
酸性環境に弱い病原菌の増殖を防いだり、
悪玉菌の増殖を押さえたりっていう働きをしますが、
逆に悪玉菌は、発ガン性物質とか体に悪い物質を作って、カラダに悪さをするんですね。
そして、善玉菌や日和見菌の中に、トップアスリートの色んな事を助けてくれてる、アスリート菌がいるんですね。
そして、トップアスリートの腸内環境を調べてみてわかったことがいくつかあって、
一般の人に比べて、多様性に飛んでいる、
つまり、細菌の種類が一般の人よりも多いっていうのがあって、
その中でも特に、酪酸を作る酪酸菌が多いっていうんですね。
そして、アスリートでも競技によって違うみたいなんですが、
抗炎症作用のある物質を作り出す細菌が多い種目だったり、
持久力が上がる細菌だったり、
そういう色んな働きを持った腸内細菌が、色んな種類いるのが、トップアスリートの腸の中なんですね。
その中でも持久力にかんしては、
アメリカのハーバード大学の研究にこんなのがあって、
ボストンマラソンに参加するマラソンランナーの腸内細菌を調べてみると、
ベイロネラ菌って言う菌が多いことがわかって、
しかも、マラソンに向けてトレーニングを続けていくと、このベイロネラ菌が段々と増えていったっていうんですね。
そして、このベイロネラ菌、
これはどんな効果があるんだろう?っておもって、
マウスの腸に、このベイロネラ菌を移植してみた所、
ナント、移植していないマウスに比べて平均13%長く走り続けたっていうんですね。
しかもこれ、面白いんですが、持久力をアップする事を助ける細菌が、トレーニングをすることで増えていくんですね。
ちなみにそのメカニズムですが、
マラソンとか、持久力を使う運動の場合、肝臓とか筋肉に蓄えられたグリコーゲンをエネルギー源にして筋肉を動かすんですが、
その時に乳酸が出ちゃうんですね。
昔は、筋肉痛の原因物質として、運動をすると乳酸が筋肉に溜まって、筋肉痛を引き起こすって考えられていたんですが、
最近では、それも否定されて来ていて、乳酸もまた、筋肉で使うエネルギーとして再利用されるんですが、
でも、マラソンとかだと、乳酸がどんどん作られちゃうのに、消費するのが追いつかなくて、
どんどん溜まっていって、やっぱり筋肉に疲労物質として溜まっていっちゃうんですね。
そして、その溜まった乳酸が、筋肉から血液に流れ出て、ぐるっとカラダを回って、大腸に行くと、
このベイロネラ菌っていうのは、乳酸だけをエサにして生きている菌なので、ドンドンこの余った余分な乳酸を消費してくれるんですね。
そうすることで、疲労物質である乳酸が減ることで、披露しにくくなる、
そういうメカニズムです。
っていうことは、マラソンとは言わず、乳酸をたくさん作るような運動を適度にしていくと、
そのたまった乳酸が、血管を通して大腸にまでたどり着いて、ベイロネラ菌の餌になって、
エサが多いと菌って増えますから、
だから、マラソンのトレーニングをしていくと、段々とこのベイロネラ菌が増えていって、持久力も上がっていく、
そんなふうになってるんですね。
さらに、このベイロネラ菌が乳酸をエサにして作り出す、プロピオン酸っていう短鎖脂肪酸が、腸から吸収されて筋肉に到達することで、
その消炎作用で、筋肉の疲労だったり、微小な筋繊維の修復を助ける、そんな働きもあるんですね。
そして今度は、ラグビーのトップ選手を研究して見つかった腸内細菌、
ラグビーって、すごく激しく動きますし、
すごく激しくぶつかり合ったり、
もう怪我も絶えないし、っていうスポーツですが、
このラグビーのトップ選手に多い最近っていうのが、
アッカーマンシア菌なんですね。
アッカーマンシア菌って言うと、以前も紹介した、長寿菌ですよね。
そして、ヤセ菌としても有名ですが、
アスリート菌でもあるんですね。
このアッカーマンシア菌が、免疫機能を高めたり、インスリンの分泌を促進したり、カラダの炎症を鎮める抗炎症作用があったりすることで、
傷んだ筋肉などを素早く回復させる、そういう細菌でもあるんですね。
ということで、アスリートのように運動能力をアップしたり、持久力を上げたり、回復力を上げるために、
なるだけ多様性のある、酪酸菌などの短鎖脂肪酸を作る細菌がいっぱいいること、
そして、中でも特に、ベイロネラ菌とアッカーマンシア菌が多いことが重要ってことですね。
ただ、ココで一つ問題があります。
じゃあ、そういう菌がいっぱいいたら良いんだったら、
サプリで酪酸菌を飲んだら良いのか?とか、乳酸菌を飲んだら良いのかとか、そういうわけではないんですね。
っていうのは、最初にも言いましたが、
人の腸内の細菌って、その量は増減しますが、種類自体は、一生かけてほとんど変わらないって言われていて、
つまり、外から入れた菌は腸内にすみつくわけではなくて、一時期とどまって、すでにいる腸内細菌の手助けをしてくれたりしますが、出ていってしまうので、
腸の中にすでにいる腸内細菌を増やしてく必要があるんですね。
ベイロネラ菌もアッカーマンシア菌も、その他の酪酸菌とかも、
数が少ないだけでいないわけじゃないので、その今いる菌を増やしていく事をしていくってことが大事なんですね。
そして、これらの菌を増やすには、アスリートがするほど激しい必要はないですが、適度な運動、ある程度持久力を必要とする運動でカラダに負荷をかけて、
さらに、菌の餌になる良い食べ物、繊維やオリゴ糖ですよね、
野菜とか根菜類とかきのこ類とか海藻類、
あとはイモとかゴボウとか、そういった物をしっかりと沢山食べることで、
それがそういう菌の餌になるので、そういう物をしっかりとって、適度な運動をして、良い腸内細菌を育てていきたいですね。
詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。
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