こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「甲状腺機能低下症と整体的対処法」というテーマで、話をしていきたいと思います。

前回、甲状腺機能亢進症についての話をさせてもらいましたが、

興味のある人はそちらも合わせてみてもらえたらと思いますが、

ちょっと前に、うちの整体院の副院長のお客さんに、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症のお客さんがたまたまなんですが、立て続けに来られたんですね。

そのときに、こういう問題の人の施術をするときにどんなところに気をつけて施術したら良いのか?っていう質問をされて、

それについて色々と解説してたんですが、

結構良くなってきてるって聞いてるんですね。

やっぱり同じようにそういうのどうしたら良いの?って思ってる整体師の先生もいるかもな?ってことで、

その話をしようと思うんですが、

前回は甲状腺機能亢進症の話をしたので、今回は、甲状腺機能低下症の話をしてみたいと思います。

まずは、甲状腺と甲状腺ホルモンについてですが、

前回も同じような説明してますが、前の動画を見てない人もいると思うのでもう一度させてもらいますが、

甲状腺っていうのは、ノドのちょうどこの辺りにある組織で、

この甲状腺で、甲状腺ホルモンが作られて、血液に乗って全身に送られるわけですが、

甲状腺ホルモンっていうのは、主に3つの働きがあるんですね。

一つは、脂肪や糖分を燃焼させてエネルギーを作らせて、全身の細胞の新陳代謝を活発にして、
体温を調節したり、心臓や胃腸の働きを活性化させたり、脳の働きを活性化させたりするっていう働きで、

もう1つは、交感神経を刺激することで、交感神経の緊張を高める働きですね、

そして、もう1つは、成長や発達を促す働きで、お母さんのお腹の中の赤ちゃんが成長するときとか、子供が成長するときとかにも欠かせないホルモンでもあります。

この甲状腺ホルモンっていうのは、多すぎても少なすぎても問題が出ちゃうので、

カラダの中にフィードバック回路があって、

つねに一定の範囲内になるように調節されていて、

まず、甲状腺ホルモンがどんなときに分泌されるかって言うと、

脳の視床下部から、甲状腺ホルモンを出してねって司令を出してねってことで、TRH、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンが出て、
それを受けて、下垂体から、
甲状腺ホルモンを出してねっていう指令を出すために、
TSH、甲状腺刺激ホルモンが出るんですね。

このTSH、甲状腺刺激ホルモンが甲状腺に届くと、
それを受けて、甲状腺から甲状腺ホルモンが出るんですね。

そして、甲状腺ホルモンが血管に乗って全身に送られるんですが、

血液中の甲状腺ホルモンの量が多くなると、

今度は、甲状腺ホルモンが多すぎるよっていう信号が視床下部と下垂体に伝えられて、

それによって、このTRHとTSHの瓶ぴつが絞られて、
それによって、甲状腺ホルモンの分泌が押さえられる、

そんな風に、一定の範囲内にホルモンの量がなるように常にコントロールされてるわけですが、

これが何らかの原因でうまくコントロールされないことで、

甲状腺ホルモンが低くなりすぎちゃうっていうのが、甲状腺機能低下症です。

原因には色々あるんですが、

甲状腺の組織そのものが、例えば腫瘍とか炎症とかで十分に働かなくなって出でなくなる、原発性のもの、

その中には橋本病なんかもあるんですが、そういうのもあれば、

ホルモンの材料になるヨードが多すぎたり少なすぎたりすることで起きたり、

下垂体や視床下部の問題、例えば腫瘍とかによって起きるものもあったり、

機能性の、下垂体からのTSHの分泌が少ないことで起きるようなものもあったり、

色んな原因があるんですが、

甲状腺ホルモンが少ないことで起きる症状としては、

基礎代謝が低下して、
脈が遅くなったり、
汗をかきにくくなったり、
全身の血流が悪くなって、冷えがひどくなったり、
毛が抜けやすくなったり、
疲れやすくなったり、
血中のコレステロール値が上昇したり、中性脂肪が上昇したり、
痩せにくく太りやすくなったり、
むくみが出やすくなったり、
声がかすれたり、ろれつが回りにくくなったり、
いつも眠かったり活動力が低下したり、だるかったり、
便秘になったり、
食欲が低下したり、

そんな症状が出ます。

今言ったような症状がある場合は、もしかしたら甲状腺機能低下症かもしれないので、病院に行って検査してもらうと良いかもしれませんが、

よっぽどじゃなければ経過観察か、ホルモン剤を出されたり、そういう対応になると思います。

また、こういう症状があるけど、病院で血液検査をして、ホルモンの値をみても異常値じゃないって言われても、

特に女性の場合は、甲状腺ホルモンが少ない人が多く、

血液検査の基準値っていうのは、そういう人も含めた平均値というか、標準偏差から、基準値は決められているので、

範囲内に入ってるからと言って、必ずしも正常ってわけではないってことも知っておくと良いです。

検査知的には正常値でも、実は低下していて、それによって症状が出ているということもあり得るってことです。

そして、甲状腺機能が低下する原因としては、ストレスとか、カラダのバランスが崩れていたり、そういうこともありますが、

よくあるのは栄養不足だったり、不自然なダイエットによるものだったり、そういうのも多いということも知っておくと良いですね。

栄養不足やダイエット後の機能低下っていうのは何故起きるかって言うと、

カラダのモードが変わっちゃって、飢餓モードに入っちゃう、

つまり、カラダのエネルギー不足によって、カラダの防御反応として、

これは、飢餓、大昔原始人だった頃みたいに、食料が手に入らない状況なので、そういう状況から見を守らなくっちゃっていう防御反応から、

基礎代謝を低下させるモードにカラダが入っちゃう、

それによって、甲状腺機能を低下させるスイッチが入っちゃう、

そんなイメージを持ってもらうと近いと思います。

ダイエットを繰り返すとリバウンドするっていうのは、

こうやって、基礎代謝が落ちることで、余計に太りやすくなる、

食欲もないし、そんなに食べてないはずなのに、消費するエネルギーも減って、カラダに溜め込みやすくなる、

そんな風になるってことですね。

もう1つは、甲状腺にホルモンを出す司令を出している、視床下部や下垂体っていうのは、

他の内分泌臓器にも司令を出していて、

甲状腺機能が低下することで、

他の内分泌臓器の低下も引き起こす、そんな原因にもなりますし、

逆に、例えば副腎の機能が低下する、いわゆる副腎疲労によって、

その影響を受けて、甲状腺機能の低下も起きる、

そんなこともあります。

ホルモンの働き全体が低下しちゃうってことですよね。

さらに、女性の場合だと、卵巣も内分泌臓器ですが、

卵巣からのホルモンも低下しちゃうと、

例えば生理不順とか、PMSとか、不妊とか、色んな問題の原因にもなります。

他にも、視床下部や下垂体の機能が低下することで、

例えば、抗利尿ホルモンっていうのが下垂体後葉から出ますが、

これが出にくくなると、

おしっこですね、尿の濃度を調整して再吸収を促すホルモンの分泌が低下すると、

尿の再吸収が上手く行かなくなって、おしっこが出やすくなる、

頻尿になる、そんな症状も一緒に出ることもあります。

さて、そんな甲状腺機能低下症や、先程言ったような症状がいくつかある人への、整体的な対処法ですが、

原因の一つに、栄養不足があるので、まずは栄養指導も必要になりますし、

カラダ的には、視床下部や下垂体の機能低下もありますから、頭蓋仙骨系ですよね、

それと、自律神経系、内臓系、この辺りはしっかり見る必要がありますよね。

さらに、メンタルも大事です。

具体的には、

栄養に関しては、

タンパク質とビタミン・ミネラルです。

タンパク質に関しては、体重グラムが基本になりますので、

50キロの人なら、50g
60キロの人なら、60g
っていう感じで、必要な量のタンパク質をしっかり取れるようにするのが一つ。

これは、目安としては、手ばかり栄養法っていうのがあるので、それを簡単に紹介すると、

男性で・・・
女性で・・・

このくらいのタンパク質を1日に取るようにしていくっていうのが一つ。

あとは、ビタミン・ミネラルですが、

これは、基本的には全部必要ですし、出来れば食事の中でとっていくのが一番ですが、

既にバランスが崩れている人では、食事だけでは足りないことも多いので、サプリなどで補うっていうのは大事になります。

特に、ビタミンB群と、ビタミンCは、しっかりとったほうが良いですね。

ミネラルとしては、ヨウ素も大事ですが、亜鉛とかマグネシウムも大事です。

女性の場合は鉄、ヘム鉄も大事ですよね。

なので、緑黄色野菜や海藻類をしっかりとって、
足りなそうな人は、サプリで補うと良いと思います。

そして、施術については、

まずは背骨ですよね。

GP法だと、尾骨3教とかで、背骨とその周りの動きのないところをしっかりと動きを出していくのも大事ですし、

あとは、頭蓋ですね。

頭蓋は動きを見れる人は、動きの悪いところ、縫合とか硬膜とか、大脳鎌とかテントとかですね、
その辺りの動きを出していくことも大事ですし、

あとは、前頭骨、頭頂骨、側頭骨、蝶形骨とか、その辺りと、その縫合もしっかりみて、動きのないところは出るようにしてバランスをとっていくのも大事になります。

結構視床下部や下垂体と関わりがあるのは、目の上、眼窩上のこの辺りですよね、

ツボで言うと、たとえば、攅竹とか糸竹空(しちくくう)とかになるかな?

この辺りを押して痛いところとかがあったら、そこの圧痛もとっておいたほうが良いですね。

そして、お腹、
内臓の動きも悪くなってる人が多いので、内臓もしっかりやったほうが良いですし、

あとは兪府ですよね、胸鎖関節も大事ですし、
チャップマンで言うと、腎や副腎、
ヘソの斜め上とそのちょっと上ですね、
この辺りも圧痛があったらとっておいたほうが良いし、

鼠径部の腸腰筋もだし、

あとは、仙骨や尾骨もですね。

結局全身になりますが、そういうところから、必要なところを必要な順番で施術をしていくことが大事ですね。

さらに、メンタルも結構甲状腺の問題には影響するので、

メンタルも確認する必要があります。

GP法的には、まずはPRのチェックをして、必要があればそれを解除すること、

そして、この問題に関わるストレスやトラウマを見つけて、それを、必要に応じて開放していくってことも、すごく大事です。

こんな感じで、カラダだけではなく、栄養やメンタルや、実際にはこれに経絡とかのエネルギー的なことも含めて、

必要に応じて、その重要度の高いものから順番に施術していくことで、良くしていくことは出来ますので、

参考にしてもらえたらなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。