今まで考えたことも無かったことなんですが、今日来たお客さんと話しをしていて分かった事。
「普通に歩いてる分には痛みとか出ないんだけど、ウォーキングとかで歩くと股関節が痛くなったり腰が痛くなったりするんです。」
という話で、よくよく聞いてみると、普段の歩き方と違う歩き方をしているんですね。
ウォーキングをするんだからって事で、意識的に手を大きく振って足も大またで大きく歩くように心がけていたんだとか。
確かにそんな歩き方をしている人を良く見かけます。
でも、これってダメなんですよ！
だって、もうその時点で日常とは違う作られた動作をしちゃってるんですもんね。
作られた動作って事は、
イコール不自然な動作って事と思って間違いないことが多いんです。
カラダは普通に意識せずに動いてるときは比較的合理的な動かし方を脳が勝手にしちゃってるんです。
それを、こういう作られた動きで矯正して言っちゃうと、普段の動きまでそれにつられて合理的な動作がだんだんと出来なくなってきちゃったりとか、弊害は多いと思います。
とりあえず、施術の前に歩き方をほんの少しレクチャー。
歩き方のポイントは、言葉で言っちゃうと、
・平起平落
・重心の真下に足を下ろす
って事ですね。
要するに、足は平行に持ち上げて平行に下ろすことと、足を上げたら、前に踏み出すのではなくて、重心のあるところに足を下ろすんです。
足を前に大きく踏み出しちゃったら、それはそのままつっかえ棒になっちゃって、腰の辺りで前に行こうとする推進力とぶつかっちゃうんですよ。
それを繰り返せば当然、股関節や腰に負担がきます。
だから、足は重心の下に下ろす。
そして、重心そのものを前に前にと出していけば自然と歩行になるんです。
指導を受けずに自分でやろうとすると慣れないうちは小さい歩幅でしか出来ないかもしれませんが、こういう歩き方をすれば足にも腰にも負担の無い歩き方になりますし、歩けば歩くほどカラダのバランスを整えていけることが出来る、ほんとに健康的な歩き方が出来るようになりますよ。