こんにちは!
GP法のTenです。

今日はお腹の見方ですね。

通常、整体とかをしても、お腹を触ってその状態を確かめたりしますよね。

でもそのときって、解剖学的な見方で、どこの臓器がどうなってるか、どこがどこを引っ張ってるかとか、そんなことをイメージしてみることが多いんじゃないでしょうか?

東洋医学的な腹診では、それだけじゃなくて、お腹の皮膚の状態とか、腹筋の硬さとか、気血津液の状態はどうなってるのか?

そんな観点からも見るんですね。

お腹を触るときのお腹の部位の名前からまず説明すると、

このアバラの下部、この辺りが、胸脇(きょうきょう)、胸脇苦満とかっていうときの胸脇ですね。
そして、剣状突起の下辺り、この辺りが、心下(しんか)
僕はくびれてないですが、この脇のクビレの辺りが、脇下(きょうか)
へその上下左右が、上が臍上(さいじょう)、横が、臍傍(さいぼう)、下が、臍下(さいか)
って言います。

ここで面白いのが、ちょうど横隔膜の部分、ここでいう、心下と胸脇の辺りは、隔(かく)って言って、カラダの気の流れが入れ替わる場所で、ここが張ってるのは、気の流れが悪いからって見るんですね。

隔膜、ダイヤフラムっていうのは、上下の液の流れを遮りやすい場所で、その中でも重要なのが横隔膜ってことで、オステなんかでも重視されますが、同じようなことを言ってるっていうのも面白いと感じます。

そして、
この胸脇の部分が張っていて、押すと苦しい状態が、胸脇苦満で、
肝鬱気滞っていって、肝の気のがなれが悪い状態を表すって考えます。
肝は怒りの臓器なので、強いストレスとかウツとか精神疾患とかそういうので結構反応して、
漢方薬でも、柴胡剤とかを使うときの指標にされますよね。

そして、心下を押すと苦しく感じるのは、気滞胃熱、まあこれは普通で胃の部分を押してるので胃の不調ですよね、

そして、腹直筋が固く緊張している状態、これは、気滞、気の滞りを表してるって考えます。

そして、臍上を触ると、強い拍動を感じる場合は、肝の気が強いことを表してるって考えます。

そして、臍の左斜下が硬かったり、痛い場合、いわゆる腹部瘀血ですね、お腹の瘀血って考えます。

そして、臍下に力がなくて、押すとすぐ凹むような感じなのは、腎虚を表してるって考えます。

そして、臍の上または下の真ん中に、まっすぐ縦に筋がある状態、正中芯っていうのがある場合は、脾の機能低下があると考えます。

こういうのもちょっと覚えておくと、色々役に立つこともあると思うので参考にしてもらえたらなと思います。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。