最近ヨガや呼吸法・気功などが流行してるようですが

それで体調を崩したとか、偏差で苦しんでいるなんて話があるようですね。

先日も、某呼吸法をやっていると言う方から相談の電話を頂いて、少し驚いたのですが、驚くほどいい加減な知識で教室を開いている人がいたりするようです。

というか、基本的な知識が無い人に平気で資格や許しを出してしまう団体があるんですね。

その方の状態は、話を聞くと明らかに方法の間違いによる偏差なのですが、

その教室の先生等に相談したら、

「それは悪いものが出ているのだから」

等と言う説明をされて何年もほったらかしにされていたんだそうです。

話を聞いた限り、みぞおちが実になり、いわゆる丹田の辺りが虚になっている状態のようで、普通の呼吸をするのもツライと言う状況のようでした。
（どのように習ったのかも聞きましたがその間違いを一つ一つここで解説すると長くなるので省きます。ですが、少し知識を持っている人であればすぐに間違いに気づくものでした。）

（とても遠くてうちに通うのは無理でしたので）、すぐにそのようなところはやめた方が良いですよというアドバイスしか出来ませんでしたが・・。

ちょっとこれは酷いですね。

まあ、多くの人はちゃんとした教育を受けているんだろうと信じたいのですが、これだけ急激に流行になって、雨後の筍のように教室が出来たりしている現状から、そういう事もいろんな所で起きている或いは今後起きてくるんだろうなと思います。

実は年末に知人と話をしていて、その知人の知り合いと言う人が、一年ほど前から

「ヨガを習いだしたよ～」

って話をしていたと思ったら、もうどこかの教室でクラスを持って教えているんだそうで、

それってちょっとね～、何かあったときにどうするんだろうね？

って話をちょうどしていた所にこの様な相談の電話を受けたので、ちょっと考えてしまいました。

随分前、太極拳がブームになったときに、ちょっと習っただけの人や、本やビデオで覚えただけの人が教室を持って教えてしまっていたという時代がありました。

それは太極拳というものの裾野を広げるという効果は確かにありましたが、そのために、故障者が多く出て、今では一部で太極拳は実は身体に悪いとまで言われていたりします。

（困った事に、太極拳などを行なった事による故障は、かなり長期的に表れるので、今行なっている間違った稽古法による故障が表れるのが例えば５年後だったりして、直接的にそれが原因と気が付かない人が多いと言うのも実は問題の一つだったりもします。）

同じような事が、起きないかと心配です。

まあ、今流行っているのはパワーヨガなどのそれほど偏差が起きにくそうなものではありますが、それでもいろんな事はあるんでは無いかと思います。

だって、ヨガ云々以前に身体に対する知識・認識が浅い人が（僕が実際に会った人達でも）実際に多いですからね。

猫も杓子も腹式呼吸で、そもそも腹式呼吸ってなんなの？って話も無いようですし・・・。

じゃあ、その時のお腹って具体的にどこなの？って聞いても答えられる人って少ないですよね。それじゃあ誤解してもしょうがないです。

そういえば、最近格闘技関係で流行っている某ヨガの呼吸法も、それを教えている○山さんと一緒に習ったと言う人と、（一年ほど前の話ですが）一緒にビデオを見ながら話をしていたら、ビデオの中では大事な説明が抜けてるから、ここの部分を誤解してビデオを見ただけで真面目にやった人がいたらその人は大変だろうな～なんて話を聞いた事もありましたし・・・。

やっぱり武術と一緒で実伝でないと、本やビデオだけでやっちゃいけませんね。

たとえただの健康法とはいえ、効果の高いものって、やり方を間違えるとその被害も大きいですから、先生を選ぶ時は慎重にしないといけないと思います。

参考までに、武術では、先生を選ぶ時の条件として、

その先生が、

・どの系統の
・誰から
・どこまで

習ったのかという事を確認すると言うのが絶対条件なんだよとある人から言われた事がありますが、最低限、この様な事を確認してからにしたほうが良いのでは無いかと思います。