こんにちは!
GP法のTenです。

今日は、「ランナー膝(腸脛靭帯炎)の原因と整体で改善する方法」というテーマで、話をしていきたいと思います。

ランナー膝っていうのは、
太ももの外側を通っている、腸脛靭帯って言う靭帯が、

ランニングだったり自転車だったりサッカーだったり、ヒザの曲げ伸ばしを繰り返し繰り返し行うような競技をしている人とか、
あとはバレーボールとかバスケットみたいな激しくジャンプを繰り返すような競技をしていて、ヒザを酷使しすぎる事で、炎症が起きて痛みが出る、そんな症状ですよね。

ヒザを繰り返し曲げ伸ばしすることで、
腸脛靭帯が、大腿骨外側上顆(だいたいこつがいそくじょうか)と、繰り返しこすれることで、炎症が起きちゃうんですね。

最初は、走ったときだけ痛かったのが、だんだん癖になってくると、普段も痛みが持続したり、
ちょっと走っただけで痛みが出るようになったり、

なので、そういうスポーツをしてる人にとっては、ひどくなる前にしっかり良くしておきたい、そんな症状です。

でも、同じくらいの負荷をかけてても、ランナー膝になる人とならない人っていますよね?

ってことは、やっぱり、そのスポーツとかによる負荷が高いってだけじゃなくて、他にも原因があるってことなんですよね。

ということで今日は、ランナー膝の原因と、整体で改善するためにどんなことに注意したら良いのか?
について紹介してみたいと思います

では早速、始めて行こうと思いますが、今日はランナー膝の話です。

ランナー膝っていうのは、腸脛靭帯が、大腿骨の外側上顆と繰り返しこすれることで起きる炎症ですが、

そもそも腸脛靭帯ってどうなってるか?って話からすると、

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腸脛靭帯は、この図の青で囲った所ですが、
腸骨から大腿骨まである筋肉と靭帯で、

良く、腸脛靭帯と大殿筋が腸脛靭帯につながって、腸脛靭帯を引っ張ってるみたいに思ってる人もいますが、

実際には、この絵を見てもらうとなんとなくわかるように、大腿筋膜張筋と腸脛靭帯って、一枚のシートで、それを、後ろから大臀筋が引っ張ってるっていうようになってます。

そして、この腸脛靭帯が、丁度、このあたりを通っていて、
この辺りで停止してるんですね。
なので、ヒザを曲げたり伸ばしたりすると、ちょうどこの出っ張った辺りを通ることになります。

それで、繰り返しこすられることで、炎症が起きるわけですが、

先程も言いましたが、同じくらいの負荷をかけてても、なる人とならない人がいるっていうことは、

誰でも、走ったり、飛んだり跳ねたりしてたら、ここを腸脛靭帯は行ったり来たりしてるわけで、

でも、なる人はなるし、ならない人はならないってことは、他にも原因があるってことです。

一言で言っちゃうと、全身のバランスなんですけどね。

人の体はテンセグリティ構造なので、
このテンセグリティのバランスが崩れてたら、その弱い所に問題が起きちゃう、
だから、全体のバランスをしっかり取りましょうねってことですが、

ランナー膝の問題を考える時に、原因として良くある、見て欲しいポイントは4つあって、

1つは、ヒザの捻じれですね。

ヒザって蝶番関節なので、本来この方向にしか動かないんですが、
結構、捻じれちゃってる人って多いです。

ヒザ下のネジレの見方は、仰向けで、ヒザを伸ばして寝た状態で、
ヒザのお皿を親指と中指でつまんで、その真中に、こんな風に人差し指を置いて、

反対の手の親指を、脛骨粗面の、この骨の出っ張った所に置いて、

だいたい、この人差し指と親指が、親指がちょっと外に有る位がネジレがない状態で、

これが、結構、こんな風に外に来ちゃってる人が多いと思います。

そうすると、本来、蝶番関節でこんな風に動いていないといけないのが、常にネジレて曲げ伸ばしすることになって、
色んなところに負担をかけ続けちゃいます。
そうすると、必要以上に色んな筋肉を緊張させちゃいます。

そして、ヒザ下のバランスも崩れて、例えば、足のアーチが崩れたり、
そうすると、足のアーチって、すごく大事なので、クッション性も悪くなるし、そこから上の軸を保つのも難しくなりますよね。
そうなると、余計に負担が来ちゃいます。

で、結果として、腸脛靭帯も引っ張られちゃって、強くここにこすれるようなことになっちゃうってことですよね。

単に負荷が高いだけじゃなくて、それにプラスして、こういう弱くしちゃってる原因があるってことです。

なので、ヒザ下が捻じれてるときは、まずはコレを修正してやる必要がありますよね。

そして、2つ目のポイントは、股関節周りの筋肉の硬さです。

関節を見るときは、古い整体なんかだと、その隣りにある関節に注目しろ、みたいな教えがあるんですが、
膝の隣の関節っていうと、股関節と足首ですよね。
もちろん足首からの問題も結構ありますが、それ以上に股関節からくる問題も多いです。

なので、腸腰筋とか臀筋とか梨状筋とか、このあたりの、股関節周りの筋肉を調べてみると、色々過緊張なところがある人が多いと思います。

股関節が上手く動かせてないと、当然、その負担は膝に来ますからね。

実はヒザの捻じれの原因の一つも、この股関節周りが使えてないことで、
股関節が本来している仕事を、変わりにヒザが受け持って、無理に動かしちゃったりしてなることが結構あるんですね。

なので、股関節周りの過緊張があれば、そこのバランスを取ってやるってことも大事になります。

そして、股関節周りの筋肉のバランスを崩しちゃう原因の中で、
結構大きな原因になるのって何かって言うと、

実は、お腹の硬さです。

なので、

3つ目のポイントは、お腹の硬さです。
内臓、特に消化器なんかは筋肉でできてるので、緊張して固くなったりするので、
コレをちゃんと働ける状態にしてやるってこともすごく大事です。

なので、内臓の調整をするってこともすごく大事なんですね。

そして、さらに、そのお腹が固くなる原因を考えると、ストレスとか自律神経的な問題もありますが、
栄養と腸内環境が結構大きな原因になります。

ということで、4つ目のポイントは、栄養と腸内環境です。

腸内環境を良くして、消化器がしっかり柔軟に働ける状態になれば、その後ろにあるのは、腰方形筋だったり腸腰筋ですよね。

そして、この腰方形筋や腸腰筋が固くなってると、股関節の動きにも制限を作っちゃうので、

腸内環境を良くするのって、実はものすごく大事です。

栄養と腸内環境の話を詳しくすると長くなるので簡単に言いますが、大きく6つあって、

1)十分なタンパク質と、
2)十分なビタミン・ミネラルと、
3)十分な繊維やオリゴ糖と、
4)乳酸菌や酪酸菌などのプロバイオティクスと、
5)適度な糖質制限と、
6)添加物等の消化器や体に悪い者を避けること、

この6個を適度にやることが大事ですね。

もちろん他にももっと色々原因となるものはあって、
ホントの原因なんて、同じ症状であっても人それぞれ違うので、
実際には個別に見て判断する必要はあります。

今回は、結構良くある原因の例として、今言ったような、

ヒザのネジレから膝に負担が来るんだけど、
その原因には、実は股関節の問題があって、
その股関節の原因の一つには、お腹の問題があって、
そのお腹の問題の原因の一つには、栄養が有るよ、

っていうのを説明しましたが、例えば他にも、膝の下の腓骨筋も、腸脛靭帯から膜でそのまま繋がってるので、腓骨筋から引っ張られるってこともあって、

腓骨筋は、足首や足のアーチと関連深いし、って考えると、足側から来てる可能性だって有りますしね。

っていう感じで原因って色々あるので、そういうのを辿っていって、必要な所に必要なだけのアプローチをしていくっていうのが、すごく大事ですよってことですね。

なんだか最後はあやふやな感じになっちゃいましたが、

〇〇の症状を治したければ、誰が来ても、〇〇って方法をやればOKとか、この筋肉をストレッチしろとか、そういうことを言ってる人って多いですが、
まあ、一言でいうと、原因なんて人それぞれだから、
確かに良くあるパターンっていうのはあるけど、誰にでも当てはまるものなんてないので、
ちゃんと全体をみて、原因を一つ一つ探って施術していくことが大事ってことですね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。