こんにちは!
GP法のTenです。
僕がお客さんによくお伝えする家でできるセルフケアっていうのを、ちょっと前の動画で、11回に分けて紹介して、
そのときに、これでだいたい全部かなって話してたんですが、
ナント、いちばん大事なのを、もう、なんていうか、当たり前過ぎてつい忘れちゃったって感じなんですが、
いちばん大事なのを言い忘れてたのを思い出したので、今日はそれをやりたいと思います。
これまで紹介したセルフケアについても、自分に合いそうなのがあるかな?って思った方は、
それぞれの動画を見てもらえたらなって思うんですが、
その、いい忘れてたセルフケアっていうのは、
骨盤とか背骨とかお腹とか、全身のバランスを整えて、良い姿勢を作るのにすご~く良い方法で、
整体をする人にも、これが出来るだけで、どんな手技を使ってる人でも、その施術の効果が上がっちゃうので、
施術家向けのセミナーでも、体作りの一番の基本として、必ず最初に教える内容だし、
あとは、整体を受けに来た人でも、特に産後の人とか、ぽっこりお腹を気にしてる人とか、
あとは、首が痛い人とか、目が疲れやすい人とか、
呼吸が浅い人とか、
全身の姿勢のバランスが崩れてることで、色んな問題が起きてる人にものずごく有効な方法で、
特に僕は産後の人には、ほぼ、この体操を家でのケアとして教えてたりするっていう、そういう方法です。
産後すぐだと、妊娠中の体の癖が残ってて、それを修正しないと、産後何十年立ってもその癖が残ってて、そのせいで色んな問題を抱えちゃってる人って多くて、
例えば、その姿勢の癖のせいで、骨盤が開いちゃったり、足が冷えたり、お腹の特に骨盤周辺の血流が悪くなったり、下腹が出てきたり、呼吸が浅くなったり、目が疲れやすくなったり、色んな問題が起きちゃうんですが、
そういうのを修正するのにものすごく良い方法なんですね。
なので、今日はこの体操をお伝えしたいと思います
これは、立ったときの、構造的な正しい姿勢を作る方法でもあって、
構造的に正しい姿勢になれば、カラダの色んな所を緊張させる必要がなくなって、
全身の無駄な力も抜けるし、呼吸も入りやすくなるし、
お腹の緊張も減って血流も良くなるし、
あとは、首の位置もニュートラルな位置に来るので、
目の疲れとか、頭痛とか、そういうのにも良いですし、
その姿勢を取ることになれてくると、ホントに色んな効果がある方法なんですね。
ところが、
その正しい姿勢っていうのが、一般的な正しい姿勢だと勘違いされている、
いわゆる「きをつけ」の姿勢とは違うので、
最初はすごく変な感じがする人が多かったりします。
っていうのは、普通の人って、小学生の頃から「きをつけ」っていう間違った姿勢を正しい姿勢だと教えられてきてますよね?
気をつけの姿勢が正しい姿勢だって洗脳されてきてるので、
ホントの構造的に良い姿勢っていうのがなかなか取れなかったりするんです。
じゃあ、そもそもの「気をつけ」の姿勢って、どんな姿勢かって言うと、
具体的には、背筋をピッと伸ばして、むしろちょっと反り気味くらいまで伸ばして、
肩を後ろにやって、
こういう姿勢ですよね。
この姿勢って、ちょっと冷静になって試してみてほしいんですが、
こういう姿勢になって、思いっきり息を吸い込んでみてほしいんですね。
そして、今度はこの状態から、ちょっと背中を丸めて、
そして、肩を少し前に出して、
だらーんとした姿勢ね、
いわゆる猫背の姿勢みたいな状態、こんな感じで、もう一度、思いっきり息を吸い込んでみて欲しいんですが、
どっちがいっぱい吸えますか?
ちょっと猫背気味にしたほうが、いっぱい吸えるんですよね。
もう一つは、また気をつけの姿勢になってもらって、
そこから、動こうとしてみて欲しいんです。
この気をつけの姿勢から動こうとすると、一旦腰とか胸とかを緩めてからじゃないと、動けないんですね。
なので、とっさに動くことが出来ないんです。
これを、さっきみたいにちょっと猫背気味にした状態で、動こうとしてもらうと、
すっととっさに動けますよね。
つまり、気をつけの姿勢って、カラダを固めて、とっさに動けなくする姿勢なんです。
じゃあなんで、気をつけの姿勢があるのかっていうと、
これ、実は元々は軍隊の姿勢なんですよね。
別の言い方をすると、服従の姿勢なんです。
人って、何かあったときに、
FF反応、ファイト・オア・フライト反応、日本語では闘争逃走反応っていいますが、
このFF反応っていうのがあって、
これは、人の動物としての本能で、
はるか昔、例えばアフリカのサバンナみたいな所で、チーターに出会った時とかに、
生き延びるためには、瞬間的に、戦うか逃げるか、
この選択をしないと生き延びれないですよね?
だから、意識で思う前に、無意識レベル、本能レベルで、このFF反応が起きるんですね。
交感神経の緊張がバッと上がって、
心拍数が増えて、
血圧も上がって、
すぐに動けるように、血糖値を上げて、
目は、色々見渡せるように、瞳孔が開いて、
とか、
そんな風にして、生き延びるための色んな働きが起きる。
ところが、
今の話でいうと、
チーターに襲いかかられて、もう食べられちゃうってなった時、
今度は、ファイト、戦うでも、フライト、逃げる、でもない、3つ目のF、
フリーズ
が起きるんですね。
カラダが硬直して、痛みとかの感覚が薄れて、
意識も、なんだか靄がかかったような曖昧な感じになってとか、
これは、もう死ぬときの準備みたいなもんで、
感覚を麻痺させて、死の痛みを和らげるみたいなね。
これが人間だけじゃない、動物にある本能なんですが、
気をつけの姿勢って、この本能を使った姿勢なんですよ。
どういうことかって言うと、
気をつけをすると、これって、居付いた姿勢だし、
全身が緊張する姿勢だから、とっさに動けないんですね。
とっさに動けないってことは、
何かあっても、FF反応の最初の2つ、戦うことも逃げることも、とっさに出来ないんですね。
だから、3つ目のフリーズ状態に入りやすくなっちゃう。
だっから、この姿勢をしていて、上から何か命令されたりしたら、
逆らえなくなくなっちゃうんですね。
これ、動物の本能だから、意識でどうこうって出来ないんですよ。
もう、相手に従っちゃう。
しかも、この姿勢って、思考力も低下するので、無批判に受け入れやすくなっちゃう、そういった姿勢なんですね。
だから、従順で物分りの良い、扱いやすい子供を育てるために、軍隊から借りてきて、学校教育に採用したっていうのが、いまだに続いてるっていう、
ホント、これは日本の悪しき風習なんですね。
小学生に入った瞬間に、気をつけを習うでしょ?
そこで刷り込まれて、大人になっても、そのままそれが正しいと信じてきちゃってる、
これって、洗脳なんですよね。
で、子供の頃を思い出してほしいんだけど、
物分かりの良い優等生ほど姿勢良かったと思うんだよね。
で、逆にやんちゃな子は、結構姿勢悪い。
さっき最初に試した、呼吸がいっぱい入るような、いわゆるすぐに動ける、戦える姿勢をしているのが、やんちゃな子なんですよ。
思考力も低下してないので、大人の嘘にもしっかり気がつける、
しかも戦える姿勢だから、当然反抗もしますよね。
優等生は、姿勢が良いから、先生や親の言うことに逆らえない。
しかも、思考力が低下してるから、創意工夫できなかったり、自分で勝手に動けなかったり、
物を覚えるだけの勉強は出来るんだけどね、考えることが出来ない子に育っちゃうってことですよね。
そんな構造があると思ってもらうと、多分イメージ湧きやすいんじゃないかなと思います。
さらにね、色んなスポーツを見てもらうと分かるけど、
ボクシングだって、
野球だって、
空手だって、
柔道だって、
テニスだって、
ゴルフだって、
なんだってそうですが、
胸張ってやる競技なんて無いですよね。
例えばボクサーとか、ポスターとかに載る写真は、結構胸張って取ってるけど、
そのまま胸張った姿勢で戦うことなんてありえなくて、
こんな風に丸めるでしょ?
他のスポーツでも全部そうだよね。
まあ、表演とか、姿を見て点数つけるような競技は別だけどね。
だから、動ける姿勢っていうのは、こんな風にちょっと胸を丸めた姿勢。
太極拳なんかでは、
含胸抜背、って言って、胸を含めて、背中を抜くって書くんですが、
こんな姿勢ですよね。
っていうことで、
気をつけが良い姿勢っていうのは、子供の頃から洗脳されてきた悪い教えで、
実は、あれは全然良い姿勢じゃないんですよ、
そして、良い姿勢っていうのは、全身がリラックスできて、そしてとっさに動くことが出来る姿勢っていうのが、良い姿勢なんです。
そして、その一つの判断基準として、
呼吸がいっぱい入るかどうか?
これが一つの目安になります。
呼吸がいっぱい入るっていうのは、構造的に、良いってことの証拠でもあるからね。
一番呼吸も楽で、一番全身が何となくリラックスする姿勢で、
なんとなく気分的にも楽でハッピーな感じになる、
そんな姿勢が一番良い姿勢なんですね。
しかも、こういう、ほんとうの意味での良い姿勢をしてると、脳の働きもよくなるし、自律神経の働きも安定してくるし、
カラダの不調だけでなく、色んな問題に良い効果がある姿勢なんですね。
整体をしている人で、姿勢の指導をする人って多いですが
この辺りの基本を分かってなくて、間違った姿勢を教えてる人が非常に多いので、
どうなんだろ?
って思ったら、
ビフォーアフターで、深呼吸してみれば良いです。
それで、呼吸が吸いにくくなってたら、
それって違いますからね。
っていうことで、前置きが長くなりましたが、そんな、ほんとうの意味での良い姿勢を作るために出来る簡単な方法が、今回紹介するセルフケアです。
全身どこにも緊張がなくて、地球にまっすぐ一本棒が立ったような感じで立つ、そんな姿勢が、今まで解説してきた、構造的にもほんとうの意味で良い姿勢なんですが、
この一番のモデルは、立ち上がったばかりの赤ちゃんです。
立ち上がったばかりの赤ちゃんは、そもそもの筋力が無いわけですから、どこにも緊張がないんですよね。
そして、地球にまっすぐ一本棒が立ったような感じで立つわけなんですが、
それが、どんな形かというと、
横から見たら、耳の穴と、肩の先端と、大転子っていう、股関節のところの出っ張ってる所ですね、ここと、くるぶしの前側、これが一直線になった立ち方です。
しかも、赤ちゃんは、立ち上がる前にはハイハイしてたわけですから、胸はぜったい張ってないんですね。
むしろ、ちょっと前に丸まった感じです。
実はこの肩の位置が、本来の肩のニュートラルな位置なんですが、気をつけに洗脳されちゃってる普通の人はココから胸を張っちゃうんですね、
つまり、前にも後ろにも力の入ってない姿勢から、胸を張るってことは、首と肩と背中の筋肉と常に緊張させてるってことで、当然、肩とか首とか背中とかがコリますよね。
なので、肩の位置もちょっと前にする感じが正解なんですね。
この、立ち上がったばかりの赤ちゃんと同じ立ち方が、呼吸も入りやすいし、腰も、お腹も、肩も、首も、胸も、どこにも緊張していない、これからやりたい立ち方なんですが、
この立ち方を、壁を使って練習するんですね。
やり方は、
まず、こういう壁に、カカトを壁から5センチ位離して、
カカトと爪先を付けた状態にして、
お尻と、背中を付けて、頭は付けないで、立ちます。
まずは、この状態で思いっきり息を吸ってみてください、
そして、どのくらい吸えてるのか?っていうのを覚えておいてもらって、
もう一つは、視界も変わるので、
今見えてる視界の広さとか、鮮明さとか、
そういうのもなんとなく感じて覚えておいてもらうと良いですね。
そして、この時に、腰の後ろに手を入れてもらうと、結構隙間があると思うんですね。
なので、この隙間をなくすように、骨盤をこんな風にします。
そしてさらに、胸は張らないで、形を少し前に出して、ちょっと猫背気味かな?って感じにします。
お腹側の腸腰筋とかの筋肉の緊張が強い人は、いきなりこの姿勢ってできないので、
その場合は膝を、腰の隙間が無くなるところまで曲げちゃっても良いです。
そして、この姿勢が出来たら、もう一度、さっきみたいに思いっきり息を吸ってみてください。
さっきよりもいっぱい呼吸が入るようになってると思います。
そして、分かる人はわかると思いますが、
視界も、視界の広さとか、見えるその鮮明さというか見やすさというか、そういうのも変わってるのを感じる人もいるかも知れません。
この姿勢ができたら、この姿勢を脳にインプットするために、骨盤の角度を固定したまま、
ちょっとだけ膝を曲げ伸ばし、軽いスクワットみたいなことをします。
背中を壁にスリスリする感じですね。
この時に、骨盤に手を当てておくと、感じをつかみやすいと思います。
これを、1回に30秒もやれば良いです。
これってやってると結構気持ち良いので、もっとやりたくなる人もいると思いますが、
その場合はやりたいだけやって大丈夫です。
脳も、この方が気持ちよくて楽な姿勢だって分かると、普段の姿勢もこの姿勢に近づいてくるので、
普段の姿勢も楽な姿勢になってきます。
簡単だけど、ものすごく良い方法なので、これは、整体をする側の人も是非やってほしいですし、
そうじゃない人も、カラダのベースを整えるって意味でもすごく良いので、
ゼヒやってみてくださいね。
詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。
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