オリーブオイルは天然の抗炎症剤

「オリーブをふんだんに使う地中海食は、世界でもっとも健康にいい食事の一つ、と言うことは常識となっている。そのオリーブオイルの効用の化学的根拠を突き止めたとする研究論文が、国際科学誌「ネーチャ」2005年9月1日号に載った。

研究を行ったのは、米フィラデルフィアにある「モネル化学感覚センター」(Monell ChemicalSenses Center)のポール・ブレスリン博士ら。

研究者たちが、オリーブオイルの中で見つけたのは、「オレオカンサール」(Oleocanthal)という物質で、これがいわば、「オリーブ食の健康の泉」というわけだ。

この物質は、「COX-1」「COX-2」と呼ばれる炎症や痛みに関係する酵素を阻害する働きがあって、ポピュラーな鎮痛剤のイブプロフェンやアスピリンに多く含まれている。鎮痛、抗炎症効果だけでなく、この物質を低用量、継続的にとっていると、いろいろな形で、健康増進に役に立つことが知られている。

ブレスリン博士は「この抗炎症剤、オレオカンサールを毎日少しずつ摂取すれば、心臓病、脳卒中、ある種のがん、たとえば、乳がん、肺がん、大腸がんなどの予防に役に立つのです。
オリーブオイルには、イブプロフェン様の物質が多く含まれており、地中海食が健康にいい、といわれる所以です
」と話している。」

なるほどなるほど。

オリーブオイルはアトピーなんかにも効果的って話は以前に聞いたことがありましたが、かなりいろんな事に良いみたいですね~。