こんにちは!
慢性的なカラダの痛みや自律神経のバランスから来る不調にお悩みの方のための、
武術の技と脳の反射システムを利用してココロとカラダのバランスを整えるGP法のTen整体院院長のTenです。
今日は、極意は一番最初にってお話を。
日本のちゃんとした伝統的な武術って、実はほとんどが、一番最初に一番大事な事をやる事になってるみたいです。
多分、ちゃんとした伝統的な中国武術も一緒ですよね。
って、これだけじゃ何のこっちゃって話ですが、
例えばTenのやってる新陰流では、
入門して最初に覚えるのは、
まずは礼法。
そして、”がっし打ち”というのを最初にやります。
まあ、その前にそれ以前の話として刀の持ち方やら歩き方やら素振りやら色々ありますが、
最初にカタとしてやるのは、コレなんですね。
三学というカタの1本目、一刀両段というカタの中でそれをやるんですが、
実はコレが新陰流では一番大事で極意でもあったりするんですね。
新陰流の中興の祖とも言われる長岡桃嶺も、
「一刀両段ハ当流表の形の第一にて、是を熟得すれは一流の修行成就也。」
なんて言ってます。
「最初にやるカタなんだけど、一刀両段を深~く習得できれば、
実はもうこれで新陰流の修行は成就したようなもんだよ!」
って言ってるわけですね~。
新陰流の流祖上泉伊勢守は、新陰流の象徴の太刀として”三学円の太刀”というのを作りましたが、
この三学円の太刀という5本のカタが、新陰流では一番大事で、
その中でも最初にやる一刀両段が一番大事だよって言ってるわけです。
そこから先に進むに連れて、色んなカタを学んでいくわけですが、
その全てのエッセンスが実はこの三学の中にギュギュッと凝縮されてるわけで、
だからこそ、一番最初にやらせるわけです。
だって、一番大事なことだから、一番いっぱい練習しないといけないでしょ?
先に進んでも、常に最初に戻って、改めてこの三学を見てみると、
段々とその中に含まれている深い意味が分かってきて、更に理解が深まってくるわけです。
そして、どっかで道に迷って分からなくなっても、
ここに戻ってくれば、自分の居場所が見つけられる、そんな基準でもあるわけです。
で、三学に戻ってきてわからなかったら、
さらに、その前の礼法に戻る。
礼法も、実は流儀ごとに違うってことは、当然意味があるんですね。
その流儀の間合いとか哲学とかをさり気なく表現していたりしますから。
カラダの使い方の一番の基本のさらにベースですからね~。
実はGP法も、こんなことを考えて組み立ててます。
だから、ただ効果が高いだけじゃなくくって、
それを学んで実践していくことでどんどんベースとなるカラダが出来てくる、
そんなことを目指してるので、やればやるほど他の手技とかも上手になっていきます。