こんにちは!
GP法のTenです。
前回、野口整体の邪気払いとか、邪気の吐出って呼ばれてる方法のルーツを、
この「霊療術聖典」って本の、
松本道別の人体放射能療法のなかから紹介しました。
この「霊療術聖典」かなり面白いので、興味のある人は読まれると良いと思いますが、
この本、発行が昭和9年で、この頃の、一斉を風靡していた霊術家、15人が紹介されてる本で、
霊学講座で有名な松本道別とか、
太霊道の田中守平とか、
洗心流霊気療法の松原皎月とか、
臼井霊気から別れた富田流手あて療法の富田魁二(かいじ)とか、
あとは、野口整体の野口晴哉は、まだ野口整体を名乗る前どころか、その前の療術師会のさらにその前、
野口法って呼ばれてた時代のことが書かれてます。
今回は、前回の続きで、この本の中で紹介されている、
松本道別の、深息法の中の、3ステップ目、生気吸入法について紹介したいと思います
この本で紹介されている、
松本道別の人体放射能療法の深息法っていうのは、
3つのステップで出来ていて、
1ステップ目が、正しくリラックスして座る、調身法で、
2ステップ目が、前回解説した、邪気呼出法、
そして、これから説明する生気の吸入法っていうのが、3ステップ目の方法で、本来は3つでセットになってるものなんですが、
野口整体ではこれを分解して、
2つめの邪気の呼出法を、ちょっとだけ形を変えて、邪気払いとか邪気の吐出とかって言って伝えていて、
これから説明する、生気の吸入法を、深息法って言って、別々に伝えてるんですね。
前回の、邪気の吐出法は、太陽に背中を向けて、西向きに座ってやる事になってましたが、
この生気の吸入法は、太陽の方に向いて座って行います。
これは、出来れば日の出に合わせてやるのが良くて、
日の出の時間じゃない場合は、朝の8時までにすると良いって言ってます。
霊氣なんかでも、朝の太陽の光を浴びる日拝なんてのがありますが、
朝早い時間の太陽の光を浴びるのが良いとされてて、たしかに出来るならその方が良いと思うんですが、
これはあまり気にしなくて良いと思います。
ではやり方ですが、
東の方向、太陽の方向に向かって座ります。
太陽の光と一緒に、生気を吸い込むってイメージで行うとより良いみたいですね。
まずは、
舌で口の中をグルグルして、口の中にツバをためておきます。
今喋りながらだとツバをためておけないので、今はしないですが、
実際には、ツバを口の中にためたまま、この後のことを行います。
ツバを口の中にためたら、口をすぼめて、口から息を吸います。
この時、正式には、観念法をあわせて使います。
観念っていうのは、イメージですね。
「我は天地大地の気を吸収して、心身ともに清浄となり、全身に元気を充満せしめる」
って思いながら、呼吸をするってことですが、
これは、なんとなくそんなイメージを持ってやれば良いですよね。
この生気の吸入は、口から吸って、鼻から吐くというのがポイントで、
ゆっくりと、みぞおちをちょっとくぼませながら、下腹部にまず息を入れていって、
十分に、下腹部、丹田の辺りが充実したら、
そのまま息を吸いながら、お腹を少し凹ませながら、
肩を気持ち持ち上げながら、
肩の方というか、胸の上の方に息をさらに吸い込みます。
その状態で、ちょっとこらえてから、
さっきためたツバを飲み込むんですが、
その時に、さっき、太陽の気とか、大地の気をカラダに吸い込むイメージで吸い込みましたが、
その吸い込んだ生気も一緒に飲み込むつもりで、ツバを飲み込むんですね。
飲み込んでも、まだしばらく、口を閉じたまま息を止めたまま、
このたまった息を、みぞおちを凹ませながら、
また、下腹部、丹田のところに持ってきて、
そのまま数秒止めておいてから、
苦しくなってきたら、今度は鼻からゆっくりと、長く息を吐いていきます。
これを10回繰り返すっていうのが、生気吸入法です。
やってみるとわかりますが、これ、何回かやるだけで、結構汗が出てくるくらい体がポカポカになってくると思います。
この生気吸入法も、深息法っていう名前で、ほぼ同じ方法が野口整体にもありますよね。
野口晴哉も、この深息法が出来れば、大抵なんとかなるみたいなことを言ってたなんて話を聞いたことがあります。
多分、野口整体では、この松本道別の3ステップの深息法を分解して、
邪気払いと、深息法の2つにしたってことなんでしょうね。
復習すると、まずは、
①調身法で、正しく座って、
②前回やった、邪気呼出法で、邪気を口から吐き出すのを5回やって、
③生気吸入法で、太陽や大地の気を口から吸い込んで、
ツバと一緒に飲み込んで、丹田を充実させる、
これを10回やる。
この3ステップで1セットです。
本には方角とか時間とか書かれてますが、
そういうの抜きにしても、この方法、めちゃめちゃ良いですよね。
試しにやってみるとわかりますが、
たしかにこれやってれば、丹田はメチャメチャ充実します。
1セット全部やらないでも、
邪気の吐出法、生気の吸入法、別々にバラバラにでも良いし、
最初から10回もやる必要はないと思いますが、
これをやるとかなりカラダは出来てくると思うので、治療家のカラダ、治せるカラダを作りたい人は、これをちょっとずつでもやるっていうのはすごく良いんじゃないかなとと思います。
詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。
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