こんにちは!
GP法のTenです。

さて、今日も前回までに引き続き、原始反射について紹介していきたいと思います。

原始反射っていうのは、人が赤ちゃん時に持っていた反射で、
本来なら赤ちゃんの発達に従って統合されていくものなんですが、

結構残っている事が多いって最近では言われていて、それによって、色んな反射が意識と関係なく起きちゃうために、生き辛さの原因になっていたりするんですが、

そんな反射を紹介していきます。

これまで、2回、恐怖麻痺反射やモロー反射や前庭系の反射などいくつか紹介してきてますので、興味のある人はそちらもみてもらうと更に理解が出来るかなと思います。

今回紹介するのは、手掌把握反射と、探索・吸てつ反射です。

目を動かすと、一緒に口も動いちゃったり、
口を動かすと、一緒に手も動いちゃったり、
逆に、手を使った細かい作業をする時に、口も一緒に動いちゃったり、

そういう人っていますよね。

そういう人に残っている反射です。

実は僕、結構これ残ってるんですよね。

手や指で細かい作業とかをする時に、口が一緒に動いちゃったりするんですよ。

これって、これらの反射が残ってる証拠だったりするんですよね。

有名所では、「今でしょ!」の林修さんですね。

最近あまり今でしょってやってるの見ないですが、あれやってるときって、手と一緒に口をこんな風にすぼませてますよね。

ああいう感じです。

こういう反射が残ってる人って、話し始めたら止まらないか、逆に話したいのに飲み込んじゃって話せなかったりどもっちゃったりとか、どっちかに現れることが多いって言われてますが、

林先生の場合は、いっぱい喋っちゃう方なんでしょうね。

原始反射が残ってるから全てがダメってわけじゃなくって、それによって、どこかに不器用な所がある代わりに、どこかに人よりひいでた才能が必ずどこかにあるんですが、その一つの例ですよね。

ということで、今回は、手掌把握反射と、探索吸てつ反射を紹介します

まずは1つ目の、手掌把握反射です。

この反射は、妊娠11週頃に出現して、だいたい生後3ヶ月~6ヶ月頃に統合されると言われています。

動きとしては、手のひらに触れると、掴むように握るという反射です。

物を持ったり、握ったり、口にしゃぶったりしながら、手の力をつけたり、
手の指を発達させたり、すべての指を強調させて動かすということを発達させます。

ちなみになんですが、あかちゃんの指しゃぶり、
口腔、口や歯の発達にあまり良くないから早めにやめさせましょうみたいな話をたまに聞きますが、3才や4才になってもまだしてたら別ですが、あまり早くやめさせようとすると、この手掌把握反射の統合を邪魔しちゃうこともありますから気をつけてくださいね。

そして、赤ちゃんって、お母さんのおっぱいを吸う時に、もっと母乳が出るように、おっぱいを掴む動作をするようにセットされてます。
だから、この手掌把握反射と、赤ちゃんがおっぱいを吸うときの吸う反射、吸てつ反射とはセットで働きます。

さらに、手と目の動きの強調性にも関連していたり、聴覚の発達とも関連しています。

そして、この反射が 十分に統合されないで残っていると、こんな問題が出やすいです。

・手や指の細かい動きが苦手、手先が不器用
・ペンの持ち方が変で、力を入れないと字がかけないので、筆圧が強い
・字がうまくかけなかったり、字が汚い
・ピアノを引いたり、手で何かをする時に、姿勢が崩れちゃう
・パソコンとかデスクワークをしてると、姿勢が悪かったり、無理に姿勢を正そうとして背中や肩首が痛くなりやすい

手と口の動きが連動してしまうので、しゃべることに問題があって、
・言葉で表現するのが苦手
・どもり
・表情筋が緊張してるので、顔がいつも緊張してるように見える
場合によっては怒ってるように見える
・車の運転で、ハンドルを握ってると、歯を食いしばっちゃう
・目と手の協調性が悪いので、キャッチボールとかドッジボールとかが苦手
・手のひらの感覚が敏感

そういう特徴があります。

ちなみに、僕ってこの反射残ってるって感じてるんですが、この特徴、結構当てはまるんですよね。
だいぶ克服してきてるので、これ言うと良くウソでしょって言われますが、言葉で表現するのって結構苦手ですし、
どもりももともとありましたし、
字もヘタクソですし、
キャッチボールとかドッジボールとか、メチャメチャ苦手だったし、
手のひらもかなり敏感です。

ただ、マイナスだけじゃなくて、この手のひらの感覚が敏感なことって、整体とかをする時に役立ってるなって感じてたりもします。

この反射を統合していくには、特別な体操とかはないですが、
手を細かく使う動きですね、
手を使った遊び、例えばお手玉とか、そういうのをしたり、
あとは、例えば編み物とか、
そういう手を使う動きをいっぱいするというのが助けになります。

子供だったら、まあ、大人がやっても有効なんですが、どろんこ遊びとか粘土遊びとか、そういうのも良いですよね。

そして2つ目の反射は、探索・吸てつ反射です。

この反射は、妊娠17週~28週頃に出現して、生後3~4ヶ月で統合すると言われています。

動きとしては、お母さんのおっぱいを探す反射で、口の周りに触れると、その方向に顔を向けて、口を開いて、下を出そうとする、そんな反射です。

この反射によって、吸う力や飲み込む力が発達して、
首と口の力をつけていって、
言葉を話す準備をして、
そして、消化機能の発達を助ける、
そんな働きがあります。

これは自分ではチェックが難しいですが、人にやる場合は、
顔の口の周りをこんな風に触ります。

さわると、唇をすぼめたり、アゴの周りがピクッと動いたり、
場合によっては、目や手や指が動いたりすることもあります。
これらがあると、この反射が残っているかもしれません。

統合のためには、あいうべ体操なんてのが良いですね。

残ってるかも?って思う人は、このあいうべ体操を繰り返しやってみてくださいね。

ということで、今日は、

手掌把握反射と、探索吸てつ反射を解説しました。

手を細かく使うことをやったり、あいうべ体操をやったり、そうすると、この反射の統合の助けになると思いますので、
残ってるかも?
そう思った人は是非試してみてくださいね。

詳しくはyoutubeで解説してますので、こちらを見てくださいね。